ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ジムビームは、200年以上の歴史を持つ世界中の人々に愛される人気のバーボンウイスキーです。
香りと味わいのバランスがよく、ハイボールに合うことからウイスキーの代表的な入門酒の一つとして知られています。
価格も手ごろで、普段飲みのウイスキーにもしやすいこともあり、バーボンウイスキーの販売量においてトップクラスであることも納得できる銘柄といえるでしょう。
この記事では、ジムビームの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ジムビームは、アメリカのケンタッキー州で作られるバーボンウイスキーであり、1795年から200年以上の歴史があります。
原料の穀物はとうもろこしであり、高品質であることで知られるデントコーンを使用していますが、ライ麦を使用した銘柄もあります。
ジムビームは、バーボンウイスキーのなかでもバランスの取れた味わいであり、甘みとキレのある後味を楽しめるので、バーボンウイスキーやウイスキー全体の入門酒の立ち位置にあるといえるでしょう。
ジムビームの蒸留所と製造方法を確認していきましょう。
ジムビーム蒸留所は、ドイツの開拓者であるジェイコブ・ビームが当時は州になっていなかったケンタッキー州に移住しトウモロコシの栽培を始め、余った穀物をウイスキーとして販売したことから始まりました。
ケンタッキー州はウイスキー作りに必要な環境が整っており、繁栄の礎を築きましたが、ジムビーム蒸留所がここまでの発展を遂げたのはジェイコブ・ビームに引き続いてビーム家という血統が時代に合わせた努力をしてきたからです。
ビーム家の3代目にあたるデイヴィッド・M・ビームは、オールドタブというウイスキーを販売し、高い人気を集めました。
オールドタブ蒸溜所が設立され、ビーム家は事業を拡大します。
1940年の4代目のジェイムズ・ベーカー・ビームが販売したウイスキーが、現在のジムビームであり、ジムはジェイムズの愛称から取ったものです。
5代目の時代にジムビームは国民的なウイスキーに成長し、6代目、7代目にビーム家の伝統は受け継がれてきました。
家族経営が7世代に渡る蒸留所は非常に珍しいですが、2014年にサントリーがビーム社を買収し、現在ではビームサントリー社と社名を改称し、サントリーの傘下に入りました。
ジムビーム蒸留所の詳細な情報はこちらのページをチェックしてください。
ジムビームの製造方法における最大の特徴は、ジャグ・イーストと呼ばれるビーム家に伝わる伝統的な酵母です。
大粒かつ高品質のデントコーンを原料に使用し、ケンタッキー州の石灰岩によって濾過されたライムストーンウォーターを仕込み水として使用します。
原料を仕込み水によって糖化させた後は、発酵の工程に移りますが、この時に使用されるのがビーム家に代々受け継がれる酵母であるジャグ・イーストであり、ジムビーム蒸留所のすべての原酒はジャグ・イーストによって発酵されます。
そして、熟成樽は樽の内面を強く焦がすアリゲーターチャーという工程を施したアメリカンオーク樽が使用され、樽はラックハウスで貯蔵される仕組みです。
ウイスキー樽の内面を焦がすチャーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー樽の内面を焦がす「チャー」を行う理由と熟成の効果とは
それでは、ジムビームの種類と味わいを見ていきましょう。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000071/0000003190.html
白いラベルからジムビームホワイトとも呼ばれることがあるジムビームのレギュラーボトルであり、知名度が高く、入手しやすいボトルとなっています。
バニラの香味にフルーティーかつフローラルな香り高い甘さとライトな口あたりでありながら、後味のキレはよく余韻が長いです。
レギュラーボトルは入手が楽ではあるもののストレートで飲む場合は、熟成年数の若さが目立つので、特にウイスキー初心者の方はハイボールから挑戦することをおすすめします。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000071/0000003190.html
ホワイトラベルがあるならブラックラベルもあり、こちらは熟成期間が長く高級なジムビームです。
ジムビームの基本的な香りや味わいにダークチョコレートやメロンのような甘みが加わり、深みのある風味に仕上がっています。
こちらの銘柄は熟成年数の若さによるアルコールの強い刺激が抑えられているのでストレートでも飲みやすいので、ジムビームの味わいをそのまま楽しみたい方におすすめです。
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こちらはその名の通り、ジムビームのブランドで発売されているライウイスキーです。
原料が異なるため味わいもレギュラーとは大きく異なり、ハーブのようなスパイシーさが特徴のドライなウイスキーとなっています。
ライウイスキーの入門酒としても人気があるので、ライウイスキーに興味がある方はジムビームブランドから試してみるとよいでしょう。
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ジムビーム ダブルオークは、バーボン樽で熟成されたウイスキーをさらに別のアメリカンオーク樽で追熟して仕上げた銘柄になります。
レギュラーと比較してオークの香りやキャラメルのフレーバーが強くなり、アルコールの刺激が落ち着いています。
こちらの銘柄は他の銘柄と比較して飲み方を選ばないので、ストレート、ロック、ハイボールなど自分の好きな飲み方でジムビームを飲みたい方におすすめです。
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デビルズカットとは、直訳で「悪魔の取り分」であり、熟成中に熟成樽に染み込んで無くなってしまう原酒をジムビーム独自の方法で抽出してボトル詰めしたアイディア商品です。
樽由来の木材の香りが非常に強く、バーボン樽のバニラとキャラメルの風味も強くなっています。
製法から考えても他の銘柄とは異なる個性的な銘柄となっているので、クセのあるバーボンウイスキーを飲みたい方におすすめです。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000071/0000003190.html
ここから先に紹介する商品は日本の酒税法の観点では、ジムビームブランドのウイスキーではなくリキュールになります。
青りんご風味のスピリッツを加えることで、ジムビームにりんごのフレーバーが加わっています。
フルーティーで爽やかなジムビームとなっているので、ウイスキーを飲みなれていない方でりんごが好きな方や、いつもとは違うジムビームを試したい方におすすめです。
ウイスキーとりんごの相性についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーとりんごジュースは相性がいい? おすすめの飲み方を紹介
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000071/0000003190.html
ハニーウイスキーは、ウイスキーにハチミツを後から加えた代表的なウイスキーベースのリキュールです。
ウイスキー初心者から人気を集めているハニーウイスキーは、ジムビームブランドでも販売されています。
ハチミツを加えたことで口あたりが非常に滑らかで優しい味わいに仕上がっているので、ウイスキーが苦手な方にも受け入れてもらいやすい銘柄となっています。
ハニーウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ハニーウイスキーとは? 代表的な銘柄とハチミツを使ったカクテルの作り方
最後に、ジムビームのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
銘柄によっても異なりますが、熟成年数の若さが目立ちやすいジムビームはストレートで試すとキツイという感想を持つ方が多いので、共通してハイボールで飲むことをおすすめします。
バーボンウイスキーの香りや風味は接着剤といわれることもあり、ハイボールにすることで接着剤のような風味が和らぎ飲みやすくなります。
ジムビームはハイボールにしてもウイスキーが持つ味わいを楽しみやすいので、レギュラーボトルを購入した場合はハイボールから挑戦するとよいでしょう。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/news/article/14153.html
ハイボールが合わないと感じた方や、より美味しい飲み方を追求したい方は、コーラ割りを試してみることをおすすめします。
ジムビームのコーラ割りは高い人気を集めており、サントリーからジムビームのコーラ割りのハイボール缶が発売されるほどです。
ジムビームはウイスキーにりんごやはちみつのフレーバーを加えるなど自由な飲み方が推奨されているので、ストレートやロックなどウイスキーの伝統的な飲み方だけにとらわれず、自分が好きな飲み方を追求して飲むのも楽しみ方といえるでしょう。
ウイスキーのジュース割りについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで
ジムビームは、200年以上の歴史があり、現在もリリースされているウイスキーの種類も広いことからさまざまな方に受けやすく初心者、上級者を問わず楽しめる銘柄です。
初心者の方はハイボールやコーラ割りを通してウイスキーを好きになるきっかけになるのはもちろん、上級者向けのストレートで飲みやすい高級商品や、デビルズカットのようなアイディア商品もあるため、ウイスキーを楽しむすべての層を網羅しています。
手ごろな値段で購入しやすいので、ジムビームを飲んだことがない方は挑戦してみましょう。