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リンクウッドの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.01.20 / 最終更新日:2023.01.20

リンクウッドは、スペイサイドで作られているスコッチウイスキーであり、現在ではそのほとんどがブレンド用に製造されています。

そのため、スコッチウイスキーのなかでもあまり知られていない銘柄ですが、ファンも多く、過去に発売されたボトルや、ボトラーズから発売されているボトルも含めて人気を集めています。

クセのないスムースな味わいが特徴的であり、フローラルかつフルーティーなスペイサイドらしいウイスキーの風味です。

この記事では、リンクウッドの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • リンクウッドの種類と味わいをご紹介
  • リンクウッドのおすすめの飲み方を解説

リンクウッドとは

Malts.com -https://www.malts.com

リンクウッドは、スペイサイド地域で製造されているシングルモルトウイスキーです。

リンクウッドが造られているリンクウッド蒸留所は、スペイサイドのエルギンの街にあり、現在はブレンデッドウイスキーの原酒を主に製造しています。

スペイサイドらしいクセのないフローラルでフルーティーな味わいから、シングルモルトとして知名度は低いにもかかわらず、一定数のファンがいるシングルモルトです

リンクウッドの歴史と味わいについて紹介します。

スペイサイドモルトの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選

貴族の荘園屋敷に由来する蒸留所

リンクウッド蒸留所は、エルギンのシーフィールド領にある貴族の荘園屋敷であったリンクウッドから名づけられました。

この地には10以上の蒸留所が存在しており、ボトラーズのなかでも有名なゴードン&マクファイル社の本拠地もあります。

1936年にスコティッシュ・モルト・ディスティラリーズ社の傘下になり、現在はディアジオ社が所有しています。

1941年~1944年まで第二次世界大戦の影響により、一時的に閉鎖をしていましたが、すぐに製造を再開しました。

現在では、ディアジオ社が所有する蒸留所として、ジョニーウォーカーホワイトホースの原酒を製造しています。

ブレンデッドウイスキーのキーモルトの仕上げ用の原酒としてウイスキー業界からも高い評価を得ております

リンクウッド蒸留所について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

リンクウッド蒸留所 - Linkwood DISTILLERY

2つの蒸留棟に複数の蒸留器の設置

リンクウッドには、蒸溜棟が2つあり、ストレート・ヘッドタイプのポットスチルを合計で6つ設置しています。

2012年に蒸留器のアップグレードを行い現在の体制の製造になりました。

2つの蒸留棟で作られた原酒を混ぜ合わせてスピリッツにして、樽詰めして熟成が行われています

ただし、現在ではAと呼ばれる蒸溜棟は発酵槽が使用されており、ウイスキーの製造は基本的にBが担っている状況です。

仕込み水には、ミルビュイズ湖近くの泉を使用しています。

リンクウッドの種類と味わい

リンクウッドの種類と味わいについて紹介します。

  • リンクウッド 12年 花と動物シリーズ
  • リンクウッド 12年 キャッスルラベル
  • リンクウッド 13年 2009 (シグナトリー)
  • リンクウッド 37年

リンクウッド 12年 花と動物シリーズ

画像引用:Amazon.co.jp

リンクウッド蒸留所のオーナーであるディアジオ社が傘下にある蒸留所のシングルモルトを販売する花と動物シリーズのひとつです。

薔薇のようなフローラルな香りに青りんごのようなフルーティーな味わいが特徴的な銘柄になります。

オフィシャルボトルのリンクウッドを初めて飲むのであれば、他のボトルと比較したときの入手難易度の低さからこちらがおすすめになります

リンクウッド 12年 キャッスルラベル

画像引用:https://auld-river.com/products/detail.php?product_id=1754

1980年代に流通していたオフィシャルボトルであり、城がデザインされていることからキャッスルラベルと呼ばれており、リンクウッドのオールドボトルとして知られています。

大麦やビスケットの風味が強く、甘さよりもスパイシーさが強い味わいとなっています。

リンクウッドのオールドボトルは、花と動物のオフィシャルボトル以上に希少価値の高い銘柄です

リンクウッド 13年  2009(シグナトリー)

画像引用:Amazon.co.jp

ボトラーズのシグナトリー ヴィンテージから販売されているのがこちらのリンクウッドになります。

オフィシャルボトルではありませんが、最新のオフィシャルボトルである花と動物シリーズから感じられるリンクウッドが持つ味わいを楽しめます。

リンクウッドのオフィシャルボトルは、オールドボトルを含めて希少性が高く飲むには値も張るため、安く購入できる可能性があるボトラーズから探すのも選択肢になりますが、ボトラーズごとに特色が異なる場合もあるので複数飲んでおきたいところです。

リンクウッド 37年

画像引用:https://store.musashiya-net.co.jp/products/detail/18908

2017年のスペシャルリリースで販売され、1978年の原酒を使用したリンクウッドの長期熟成銘柄になります。

花のアロマとフルーティーな甘みに、かすかなスモークも感じられるバランスの取れたリンクウッドの最高級品です。

世界で6,114本しかリリースされておらず、リンクウッドのなかでも入手が非常に困難である銘柄になります

リンクウッドのおすすめの飲み方

リンクウッドのおすすめの飲み方を紹介します。

  • トワイスアップ
  • ロック

それぞれ詳しく見ていきましょう。

トワイスアップ

リンクウッドは加水しても風味が崩れにくいため、水割りなどの飲み方も向いていますが、ウイスキーの香りを引き立てながら風味を堪能するならトワイスアップがおすすめです。

リンクウッドと常温の水を1:1で割り、フローラルでフルーティーな香りを満喫しましょう。

アルコールに弱い人でも飲みやすい飲み方であるため万人に向いているといえます

ロック

ロックは、リンクウッドが持つ果実のような甘味と酸味をより引き立ててくれます

リンクウッドが持つスペイサイドらしい味わいを楽しみます。

氷がゆっくりと溶けることによる味わいの変化にも注目です。

ロックの作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介

まとめ

リンクウッドは、オフィシャルボトルがほとんど販売しておらず、シングルモルトとしての知名度も低いですが、スペイサイドらしい味わいからファンも多い知る人ぞ知る銘柄です。

スコッチウイスキーのなかでもスパイサイドモルトが好きな方で挑戦したい方はボトルを探してみましょう。

ボトラーズではなくオフィシャルボトルで探す場合は、ある程度予算に余裕をもっておくことをおすすめします。

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