ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズの種類と味わい、おすすめの飲み方
- ウイスキー銘柄
ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズは、12年・15年・18年が主にリリースされている2つの熟成樽をヴァッティングさせたスコッチのシングルモルトのシリーズです。
ヨーロピアンオークとアメリカンオークのシェリー樽を使用した、甘みの際立つバランスの良い味わいが魅力となっています。
スタンダードなシェリーオークと比較すると、ダブルカスクのほうがスパイス感が強く、クセはあるもののシェリーオークよりもハマる人もいるボトルです。
この記事では、ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズは、マッカラン蒸溜所で製造されるシングルモルトのスコッチウイスキーのシリーズの一つです。
マッカランはシングルモルトのロールスロイスと呼ばれる代表的な高級ウイスキーです。
スタンダードボトルはマッカランの樽熟成を象徴するシェリーオークですが、スタンダードボトルとは別に販売されている異なるシリーズがダブルオークです。
その名の通り、ヨーロピアンオークとアメリカンオークの異なるシェリー樽を使用していることが特徴といえます。
ダブルオークですが、バーボン樽などの他の種類の樽を使用することなく、シェリー樽原酒を100%使用しています。
そもそもシェリー樽はスペインのアンダルシア地方を中心に製造されるシェリー酒の熟成に使用されたオーク樽のことであるため、ヨーロピアンオークが使用されることが一般的です。
しかし、マッカランは独自のルートでアメリカンオークを調達してスペインに輸送しており、現地で樽を作ることでアメリカンオークのシェリー樽を製造しています。
アメリカンオークのシェリー樽は一般的なヨーロピアンオークのシェリー樽、バーボン樽とも異なる、バーボン樽を思わせるバニラのような風味もありながら、シェリー樽の濃厚な甘みも感じられるバランスの良い味わいが特徴的です。
そのため、バーボン樽とシェリー樽のヴァッティングとは異なる、100%シェリー樽であるからこそ味わえるバランスが良く調和した味わいが楽しめます。
マッカランの種類と味わいについてはこちらの記事で紹介しています。
ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314302863/
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年は、12年以上熟成させたアメリカンオークとヨーロピアンオークのシェリー樽を使用したシングルモルトウイスキーです。
アメリカンオーク由来のバニラやスパイス感のある香りが際立っており、甘くスパイシーな香りがあります。
口に含むとシェリー樽らしいレーズンなどの熟した果実の濃厚な甘みが広がり、柑橘系の果実のような爽やかな余韻が特徴的です。
ダブルカスクシリーズを初めて飲むのであれば、こちらのボトルから飲んでみましょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314308469/
ザ・マッカラン ダブルカスク 15年は、15年以上熟成された原酒を使用するダブルカスクシリーズの中でも中間に位置するボトルです。
トフィーやキャラメル、フルーティーな香りが特徴的であり、クリーミーな口あたりと上品な味わいが魅力となっています。
12年よりもワンランク上のダブルカスクシリーズを飲むなら、15年を飲み進めてみましょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314309862/
ザ・マッカラン ダブルカスク 18年は、定番品としてサントリーから販売されているダブルカスクシリーズの中で最も熟成年数の長いボトルです。
複層的に感じられるフルーツの上品な香りが特徴であり、いつまでも長く続く甘みが余韻として残り、シェリーオーク由来のスパイシーさが強く感じられます。
長期熟成によってより濃厚な味わいが楽しめるようになった18年物のダブルカスクシリーズです。
画像引用:https://milroysofsoho.com/ja/products/macallan-30-year-old-double-cask-43-70cl
ザ・マッカラン ダブルカスク 30年は、ダブルカスクシリーズの中でもトップクラスの熟成年数を持つ特別なマッカランです。
スタンダードなシェリーオークの30年物も購入が難しい状態にあることから、日本ではほとんど流通が確認できない幻のダブルカスクシリーズです。
ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ザ・マッカランは、ダブルカスクシリーズにかかわらず、基本的にはストレートで飲むことをおすすめします。
シェリーオークと比較すると思ったよりもスパイシーさを感じる風味に驚くかもしれませんが、マッカランらしい上品で濃厚な甘みが楽しめます。
ストレートで飲む際は、水や炭酸水などのチェイサーの用意を忘れず、ゆっくりと味わうように飲んでみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?人気の銘柄・安い銘柄10選!
ザ マッカラン ダブルカスクシリーズはロックで飲むと、ストレートとは異なる新しい表情を見せてくれます。
オーク樽由来の香ばしさ、味わいは苦みが強くなり、より複雑な風味が感じられます。
氷が溶けて加水されると、少しずつ飲みやすくなってくるため、意識してじっくり飲みたいところです。
ロックの美味しい作り方とポイントはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
マッカランダブルカスクシリーズは、スタンダードであるシェリーオークと比較するとハイボールの適性があります。
アメリカンオークのシェリー樽由来の風味が炭酸水と相性が良く、上品な味わいが魅力的な高級ハイボールになります。
ハイボールが好きでマッカランもハイボールで飲みたい場合は、ダブルカスクを選ぶほうが良いかもしれません。
ハイボールに合う高級ウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズと他のマッカランの違いを紹介します。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314017408/
マッカランのシェリーオークはスタンダードなマッカランであり、12年をはじめ、サントリーからは18年、25年、30年が販売されています。
ダブルカスクシリーズと異なる点は、スパニッシュオーク樽のシェリー樽を100%使用している点です。
味わいはダブルカスクと比較するとシェリー樽由来の濃厚な甘みが強く、風味が厚く感じられやすいです。
シェリーオークがスタンダードボトルであることから、マッカランを初めて飲む場合はダブルカスクではなくシェリーオークから飲むのも良いでしょう。
マッカラン12年の特徴とは?種類や味わい、おすすめの飲み方など
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314306946/
マッカランのトリプルカスクは、その名の通り3つの熟成樽を使用したボトルであり、現在では休売となっている商品です。
ダブルカスクのヨーロピアンオーク、アメリカンオークのシェリー樽に加えて、バーボン樽熟成の原酒を加えたウイスキーです。
かつてはマッカランの中でも価格が安かったことから、コスパの良いボトルとして親しまれてきましたが、休売によって価値が大きく上昇しています。
低価格であることやその味わいからシェリーオーク、ダブルカスクを含めて、最もハイボールに適したマッカランであるといわれました。
バーボン樽原酒が入っているため、シェリー樽由来の風味が苦手な方でも飲みやすいと感じる場合があるボトルです。
マッカラン ダブルカスクシリーズは、2つの異なるオークで造られたシェリー樽を使用するシングルモルトウイスキーです。
スペイサイドを代表する高級ウイスキーであるマッカランは、ウイスキー好きであるなら一度は飲んでおきたい銘柄といえます。
12年物のマッカランの中で最も価格的にも入手しやすいため、少しでも安くマッカランを入手するならダブルカスクを選ぶのも良いでしょう。
マッカランを飲んだことがある方は味わいが異なることからシェリーオークよりもハマる可能性があり、マッカランを飲んだことがない方にもおすすめです。