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マッキンレーとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

2022.07.20 / 最終更新日:2024.06.05

マッキンレーはチャールズ・マッキンレーによりエジンバラの外港リースで創業されたブレンデッドウイスキーです。

発売当時はブレンデッドモルトウイスキーでしたが、1960年代頃からはグレーンを加えたブレンデッドウイスキーとなっています。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1300円ほどというコスパの良さ

しかし、コスパのいいウイスキーだけではなく、非常に歴史があり、100年前には南極冒険家が南極へ持参して話題を得たエピソードもあります。

味わいは正統派のスペイサイドウイスキーといったところで、繊細さとまろやかな味わいが特徴のブレンデッドスコッチです

本記事ではマッキンレーの種類と製法と歴史について解説し、おすすめの飲み方も紹介します。

この記事のポイント

  • マッキンレーの伝統の製法や蒸留所を紹介
  • マッキンレーの味わいを堪能できるおすすめの飲み方を解説

マッキンレーの蒸留所・歴史

マッキンレー社は元はワイン商を経営していた企業でしたが、2代目のジェームス・マッキンレーが蒸留事業を始めたのをきっかけにウイスキーのブレンダー事業が始まりました。

その後1892年に、ジョン・バーニーという協力者と共にインヴァネス郊外に1号目の蒸留所「グレーンモール蒸留所」を創設。さらに1920年に更に隣接していたグレンアルビン蒸留所を買収します。

どんどん成長の場を広げ、1963年には増える需要に対応する目的のため、長期閉鎖状態にあったアイルオブジュラを再稼働させます。

マッキンレーと南極探検隊

マッキンレーがその名を有名にしたのは1907年に自社製のウイスキーがアーネスト・シャクルトン率いる南極探検隊のオフィシャル・スコッチに厳選されたことがきっかけでした。

アーネスト・シャクルトンというアイルランドの冒険家が南極に持ち込んだのがマッキンレーだったのです。

南極ではウイスキーで身体を温める意味もあったのでしょう。

シャクルトンが南極に持ち込んだウイスキーが2000年代に南極に入って発見されてその味の復刻に試みたのがリチャード・バターです。

1907年に南極大陸の探検に出たアーネスト・シャクルトンが持ち込んだものの、その後行方不明になり、1世紀近く経過してから発見されました。

現在もその発見されたボトルを再現した、レア・オールド・ハイランド・モルトという製品が販売されています。

復刻版は中々手に入れるのが難しいですが、1000円前後で手に入れられるオフィシャルボトルは香りは甘みがあって樽の香りもあって一般的なウイスキーはこうであるという感じです。

氷を掘削しながら進んだ船でしたが氷に船を取り囲まれ、氷が船に圧力をかけてしまい船が壊れて沈没を余儀なくされたのですが、沈没する前にシャクルトンと船員たちは船を脱出して流氷の前にキャンプを張るのですが、その流氷がまたながされてしまいます。

しかし、船員28名のうちシャクルトンを含む5名は島を目指します。

見事、捕鯨基地として使われていた島にたどり着きます。

そして、その島の住民に助けをもとめ、残りの船員たちを助け出し、28名全員無事に帰還することになるのです。

そんなシャクルトンは冒険家ゆえに大きなストレスのかかる仕事で体調を崩しがちで船医に診てもらった結果、冒険家からの引退を打診されますが、

「いつもあれをやめろ、これをやめろというが一体何をやめたらいいんだ」

と聞いたところ、

「酒を飲むのを止めてください」

と言われます。

しかし、シャクルトンは酒を飲み過ぎており手遅れの状態でした。

マッキンレーの製法

オフィシャルボトルは、ブレンデッドウイスキーで5年熟成のグレーンとモルトを混ぜていますが、使用されるキーモルトは幾度か変わっていて 、1960年代はマッキンレーによって建設されたグレンモール、グレンアルビン、グレンアラヒーのモルトが使われていました。

当時は「マッキンレーズ」とよばれていました。

しかし、現在はアイル・オブ・ジュラ、タリバーディン、タムラヴーリンなど他社の蒸留所の原酒も使われています。

現在は「マッキンレー スタンダード」と呼ばれています。

マッキンレーの種類

マッキンレーのおすすめラインナップをご紹介いたします。

マッキンレー スタンダード

画像引用:Amazon.co.jp

マッキンレーで一番流通しているボトルがこちらです。

スムースでメローなテイストで全体的に麦の甘さが感じられるボトルとなっています。

早熟ではありますが、アルコール特有のきつさが抑えられていて初心者でも飲みやすいウイスキーです。

若干果実香のようなスペイサイドらしい落ち着いた果実感があります。リンゴでいうと青りんごよりは赤いリンゴできついフレッシュ感はありません。

まろやかな優しい甘みがあります。

味わいはバニラ、ドライフルーツ、レーズン、干したプルーン、アルコールの刺激は少なく飲みやすいです。

甘みがあって、バニラっぽい樽から出てきた感じがあって、よくできているウイスキーです。

マッキンレー5年 1960

画像引用:Amazon.co.jp

こちらはオールドスコッチで1960年代に初めて発売されており、今使用されている原酒とは種類が違うので味わいも当然違います。

最も流通していたのは1970年~1980年代と言われています。

アロマはビターオレンジや香ばしい麦芽、クラッカースモーキーさ。

味わいはスムースでコクがあり、マーマレードやナッツの香ばしさ、蜂蜜、ミディアムボディでほのかなピート香と麦芽の甘みが調和されていく感じがあります。

マッキンレー レガシー12年

画像引用:Amazon.co.jp

アロマは砂糖を焦がしたようなほろ苦い甘さの麦芽香、紅茶のような感じや粉っぽい香りもあります。

味わいは熟成感ならではの粘性のある舌ざわりがモルティな甘みと調和しています。

味わいの中間にはグレーンと思われる甘みが感じられますが、この甘みを凝縮するようにピートがフィニッシュで顔を出します。

レガシーは「先祖代々の遺産」という意味で、この商品にはマッキンレー家5代にわたる技が込められています。

マッキンレー シャクルトン レアオールド・ハイランド

画像引用:Amazon.co.jp

「マッキンレー シャクルトン レアオールド・ハイランド」は南極で2000年代に発見された100年前のマッキンレーのレプリカの第1弾です。

8年~30年の様々なウイスキーをブレンドしているので、複雑な味わいが楽しめます。

とてもフルーティで飲みやすい味わいです。

マッキンレー シャクルトン セカンド

画像引用:Amazon.co.jp

「マッキンレーシャクルトン セカンド」は南極で2000年代に発見された100年前のマッキンレーのレプリカボトルの第2弾です。

第1弾の「マッキンレー ハイランド・オールド」と比較するとライトで爽やかで飲みやすく、青リンゴを彷彿とさせるフルーティーさとジンジャーのスパイシーなフィニッシュと余韻があるウイスキーとなっています。

マッキンレーのおすすめの飲み方

基本的にはどんな飲み方でも美味しくいただけます。

ストレートだと味わいはアルコール由来のドライ感は多少あるものの、あまり強くないので、その後に甘さ、酸味が続きます。

若い原酒を使っているにしては、比較的ストレートでも飲みやすい印象です。

おすすめの飲み方はロックまたはハイボールです。

ロックにすると麦芽の甘いコクがストレートより強く感じられ、ラム酒っぽさが強く表れます。

味わいはビターの味わいで後から麦芽の甘みが訪れます。

ガス圧が強めの炭酸でハイボールにすると食事中にも邪魔しない感じでおいしいです。

煙たさがなく甘みと酸味でさっぱりしたフルーティになります。

まとめ

マッキンレーはいささか知名度が低いながらもアルコールの刺激が少なく、初心者にはのみやすい、フルーティで麦芽香や樽熟成の味わいもしっかりとある銘柄です。

コスパもいいウイスキーで何度飲んでも楽しめるウイスキーなので是非ご賞味ください。

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