ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ムーングロウは、若鶴酒造から販売される三郎丸蒸留所のモルト原酒を使用した国産ブレンデッドウイスキーです。
若鶴酒造が考える究極のブレンデッドであり、昭和35年蒸留のモルト原酒を使用しています。
ファーストリリースを含めた複数の種類のラインナップがあり、ヘビリーピーテッドのモルトを使用したスモーキーな香りが特徴です。
この記事では、ムーングロウの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ムーングロウは、富山県に拠点を置く若鶴酒造の三郎丸蒸留所で製造されたモルト原酒とスコットランド産のグレーンウイスキーを使用する国産ブレンデッドウイスキーです。
昭和35年・1960年ヴィンテージの希少なモルト原酒を使用しており、若鶴酒造が考える究極のブレンデッドを体現した銘柄となっています。
ヘビリーピーテッドのモルトを使用していることから、スモーキーな香りを味わえることが複数のラインナップにおける共通点です。
ムーングロウの概要と製造方法を見ていきましょう。
富山県砺波市に拠点を置く若鶴酒造は、1862年に創業し、1952年よりウイスキーの製造を開始した歴史ある酒造会社です。
冬には日本酒を仕込み、夏にはウイスキーを蒸溜しており、幅広くお酒を取り扱ってきた実績があります。
若鶴酒造が所有する三郎丸蒸留所は、2017年に大規模改修を行い、現在の生産体制になりました。
三郎丸蒸溜所では、シングルモルト三郎丸やサンシャインウイスキーなどの、複数のウイスキーを製造しています。
若鶴酒造が考える究極のブレンデッドを体現する銘柄として生まれたのがムーングロウであり、月と鶴のラベルデザインが特徴的な銘柄です。
「その輝きはよりあざやかに、よりはるかに」がキャッチコピーであり、ヴィンテージにモルト原酒を使用した希少性の高いウイスキーとして販売されました。
サンシャインウイスキーについてはこちらの記事で紹介しています。
ムーングロウは、三郎丸蒸溜所の昭和35年・1960年ヴィンテージの希少なモルト原酒が使用されています。
一方で、グレーン原酒はスコットランドから輸入した原酒を使用しています。
そのため、日本洋酒酒造組合が制定するジャパニーズウイスキーの表示に関する自主基準を満たす銘柄ではありません。
モルト原酒に使用した麦芽は、ヘビリーピーテッド(50PPM)が使用されており、スモーキーな香りが特徴です。
三郎丸蒸溜所の概要は以下のページにまとめています。
ムーングロウの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/moon-glow/moon-grow-first-release/
MOON GLOW First Releaseは、その名の通り最初にリリースされたムーングロウであり、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2018でもベストウイスキーに選出された実績ある銘柄です。
ウッディな香りと、柑橘系果実のフレーバーが感じられ、麦芽やビスケットの香ばしさとオイリーな味わいの奥にピートスモークがあります。
ムーングロウの原点であり、ウイスキー専門誌の『WHISKY MAGAZINE』でベストウイスキーに選出されたこともある実績の高い銘柄です。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/moon-glow/moon-glow-limited-edition-2018/
MOON GLOW Limited Edition 2018は、2018年に限定リリースされたボトルです。
ワイン樽で熟成された原酒を使用していることからフルーティーな香りがあり、微かにタールのようなニュアンスがあります。
マイルドで優しい味わいであり、アーシーなピート香も感じられます。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/moon-glow/moon-glowcrescent-2018/
MOON GLOW Crescent 2018は、同じく2018年に販売されたブレンデッドウイスキーです。
バニラのような甘い香りと酸味を伴うピートスモークがあり、バナナのようなフルーティーさとまろやかでスムースな味わいが特徴になります。
WWA2019でベストウイスキーに選出されており、First Releaseから引き続き2年連続の受賞となりました。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/moon-glow/moon-glowlimited-edition-2019/
MOON GLOW Limited Edition 2019は、2018年から引き続き販売されたLimited Editionの名を冠するボトルです。
ハチミツとアプリコットの香りに乾いたピートスモークが感じられ、薬品のような香りもあり、複雑に絡みあっています。
シロップのような甘い味わいの中に、苦みや酸味などの複層的なフレーバーがあり、余韻は長く続きます。
参考:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/moon-glow/moon-glowhalf-moon-2019/
MOON GLOW Half Moon 2019は、2018年にリリースされたCrescent(三日月)に対して、Half Moon(半月)の名を冠するボトルです。
赤りんごのフルーティーさと、バニラやキャラメルのような甘い風味を楽しめることが特徴となっています。
ムーングロウはその名の通り、ラベルデザインの月が少しずつ満ちていく様子が描かれている銘柄です。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/moon-glow/moon-glowlimited-edition-2020/
MOON GLOW Limited Edition 2020は、2018年から3年連続で続いた限定リリースのボトルです。
豊かで上品な香りが魅力であり、りんごのフルーティーさとほのかなスパイス感が特徴となっています。
このリリースを最後に若鶴酒造のムーングロウのリリースは途絶えており、現状では最後の銘柄です。
ムーングロウのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ムーングロウの味わいは、ストレートで味わうことで余すことなく楽しめるため、複雑な風味を理解するためにも最初はストレートで飲みましょう。
共通してピート香が感じられる銘柄となっていますが、スモークと他の風味のバランスが良く、飲みやすいところが魅力です。
少量の加水で香りが開くため、ワンドロップ水割りで少しずつ加水しながら、好みの風味を見つけるのもおすすめになります。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ムーングロウは、スモーキーな香りがハイボールの爽快感と共通して相性が良いことから、炭酸で割って飲むのもおすすめです。
ウイスキーのピート香はウイスキー初心者の方は抵抗を感じやすいですが、ハイボールにすることで飲みやすくなります。
ハイボールに合う高級ウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ムーングロウは、若鶴酒造が所有する三郎丸蒸溜所の希少なモルト原酒を使用した高級ブレンデッドウイスキーです。
過去にリリースされた商品であるため、入手難易度は高くなっていますが、販売されている店を探して購入しましょう。
複数のラインナップがありますが、入手しやすいムーングロウを購入して飲むことをおすすめします。