ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ノアーズミルは、ケンタッキー州でも小規模な蒸留所であるウィレットで生産されているバーボンウイスキーです。
近年におけるウイスキーの製造は、大手グループに属することで経営モデルが一般的ですが、ノアーズミルは少量限定生産を貫き、家族経営でウイスキーを作り続けています。
甘味、辛味、酸味のバランスが非常によく、それらが複雑に絡みあった味わいの高級バーボンです。
この記事では、ノアーズミルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ノアーズミルは、日本語に直訳すればノアの水と呼ばれるケンタッキー州でも非常に小規模であるウィレット蒸留所で生産されています。
大手グループに属しておらず、少量生産による質の高いウイスキーを製造することにこだわっており、現在も家族経営が続いていますが、クラフトバーボンのなかでも知名度の高いブッカーズと同等の評価がされている銘柄です。
少量生産で評価されていることから完成度が非常に高く、特に味わいのバランスの良さが高い評価を受ける理由となっています。
ノアーズミルの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ケンタッキー・バーボン・ディスティラリー社が所有するウィレット蒸留所は、ケンタッキー州バーズタウンのなかでも規模の小さい蒸留所です。
その歴史は、1936年に創業した前身であるケンタッキー・ディスティリング・カンパニーに遡ります。
創業者であるトンプソン・ウィレット氏は、フランスでブランデーを作っていたウィレット家の血を引いており、ウイスキー作りにおいても重要な蒸留のノウハウを持っていました。
ブランデーづくりで培った高度な蒸留技術を利用して、ウィレット家は質の高いウイスキーを作りました。
1970年代になるとアメリカで環境問題による規制が増加し、ウィレット家はこれまでのやり方ではウイスキーを製造することができなくなり、ウイスキーの製造を断念することなります。
その後は、ケンタッキー・バーボン・ディスティラリー社に改名し、一時的にウイスキー・ボトラーズへと転身しています。
1990年代には、スモールバッジ・ブティック・バーボンコレクションの販売を開始し、非常に評価の高いプレミアムバーボンを生み出しました。
ノアーズミルは、このときに生まれたブランド名であり、同社をボトラーズ時代から知っているウイスキー愛好家からすれば馴染み深い名前といえるでしょう。
2012年に蒸留所は再稼働し、その蒸留所にはウィレットの名が付けられるようになり、ノアーズミルが生産されるようになりました。
ノアーズミルは、自社で製造した原酒は使用しておらず、すべてヘヴンヒル蒸留所から原酒を輸入しています。
購入した原酒はウィレット蒸留所で熟成され、ノアーズミルの原酒として使用される仕組みです。
熟成年数は4年~18年と幅広く、ボトルに熟成年数が表記されていませんが、長期熟成の原酒も使用されているのが特徴になります。
ノアーズミルの原酒を輸入しているヘブンヒル蒸留所についてはこちらの記事で紹介しています。
現在、販売されているノアーズミルは、1種類となっています。
味わいについて詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/noahsmill/
ノアーズミルの現行品であり、熟成年数の表記もない唯一のオフィシャルボトルになります。
クルミのような酸味と甘みのある香りであり、りんごやレーズンのような果実の香味も感じられます。
バニラやメロンのような甘い味わいから、ビターチョコのような苦味の伴う甘味へと変化するのも特徴です。
フィニッシュはスパイシーであり、甘味・辛味・酸味のすべてがバランスよく整った風味を持つ銘柄となっています。
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで最高金賞を受賞した実績もあり、質の高いウイスキーを求めている方におすすめの銘柄です。
ノアーズミルのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ノアーズミルは、力強い味わいでありながら、氷を入れてもバランスが崩れにくいため、ロックで飲むのがおすすめになります。
ロックにするとノアーズミルが持つ香りが立ちやすくなるので、一番おすすめの飲み方です。
ロックの作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ノアーズミルは味わいの複雑なバランスを楽しむのが醍醐味であるため、ストレートで飲むのもおすすめになります。
ノアーズミルの厚みのある味わいもストレートであれば余すことなく堪能できることでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ノアーズミルは、家族経営の少量生産による完成度の高さが特徴的なプレミアムバーボンです。
質の高いウイスキーを飲みたいと考えている方に向いており、高級かつ少量しか販売されないことから、価格も高くなりやすいので予算に余裕を持って購入しましょう。