ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
オマー(OMAR)は、台湾の南投県で製造されているシングルモルトウイスキーです。
台湾ウイスキーはカバランをはじめ世界中で評価されていますが、こちらのオマーもカバランに続いてウイスキー愛好家から人気を集めています。
トロピカルフルーツのような風味が前面に出ていることが特徴であり、濃厚な味わいでありながら余韻は短くすっきりとした後味が楽しめるのが特徴です。
この記事では、オマー(OMAR)の種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
オマー(OMAR)とは、台湾の南投県にある南投(ナントー)蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
台湾の環境で本場スコットランドと同じ製法でウイスキーが造られているのが特徴であり、オマーという名前もゲール語が由来となっており、ウイスキーの色を表現するのに用いられる琥珀という意味を持ちます。
南国を感じさせるようなトロピカルフルーツの風味が特徴であり、パイナップルやマンゴーなどのフルーティーなウイスキーが好きな方におすすめの銘柄です。
オマーの歴史と製造方法について見ていきましょう。
南投蒸溜所は、1978年に南投酒廠というワイナリーの一部として設立された蒸溜所です。
こちらの蒸溜所を通してブランデーが造られていましたが、1999年の921地震によりワイナリー全体が大きな打撃を受けました。
震災の影響で南投酒廠は経営危機を迎えていましたが、起死回生の一手として台湾で流行していたウイスキー造りを始めることになります。
ウイスキーの製造が始まったのは2008年であり、カバランと同時期に製造が開始されています。
2013年に販売されたオマーはIWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション)、SFWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)などの品評会で評価され、高い評価を得ました。
蒸溜所の設立自体は古いため、設備が老朽化していることから、改装計画も立てており、今後の設備拡大も期待されています。
台湾ウイスキーは新興のウイスキーになりますが、その成功からより大きな規模でウイスキーが生産されるようになり、将来性も高いといわれているのです。
同じ台湾ウイスキーのカバラン(KAVALAN)についてはこちらの記事で紹介しています。
オマーは、工場長がスコットランドの大学で学んでいた経験から、本場スコットランドにおけるウイスキーの製造方法にならって造られています。
スコッチウイスキーと同じ製法を取っていても同じ風味になることはなく、ウイスキーの風味に大きな影響を与えるのは製造された環境です。
台湾はスコットランドとは異なり、亜熱帯で気温が高い環境にあるため、ウイスキーの熟成が短い年数で進みます。
そのため出来上がったオマーは、スコッチウイスキーを飲みなれている方にも馴染みやすく、オリジナリティのあるシングルモルトに仕上がるのです。
原料に関してはスコットランドの製麦会社から調達しており、基本的にはノンピート麦芽を使用していますが、銘柄によってはピーテッドの麦芽も使用しています。
また南投蒸溜所は歴史が長いことからさまざまなコネクションがあり、1万以上のバーボン樽とシェリー樽をジムビーム蒸溜所などの代表的な蒸溜所から仕入れています。
ウイスキー樽を調達できるコネクションの広さも南投蒸溜所の強みといえるでしょう。
ウイスキー全体の製造方法についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの製造方法は? 原料からボトル詰めまでの流れを解説
オマー(OMAR)の種類と味わいについて紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
オマー シェリータイプは、その名の通りスペイン産のオロロソ・シェリー樽で3年間熟成させたスタンダードなオマーです。
マンゴーやグァバなどのトロピカルフルーツの風味が特徴であり、口に含むとさまざまな果実の味わいが感じられます。
初めてオマーを飲む方にはこちらのシェリータイプがおすすめです。
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オマー バーボンタイプは、バーボン樽で熟成させた銘柄であり、シェリータイプとラベルデザインがほとんど同じですが、比較するとOMARなどの文字色が異なることがわかります。
パイナップルのような果実の風味があり、甘くて優しい味わいとなっているので、ウイスキー初心者の方にもおすすめできます。
シェリータイプと同様にバーボンタイプも初めて飲むならおすすめになりますが、好みで選ぶか、2本購入して飲み比べするのも良いでしょう。
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オマー カスクストレングス シェリータイプは、少量生産のシェリータイプのカスクストレングスであり、バーボンタイプも同様に販売されています。
シェリータイプのカスクストレングスと比較すると果実の風味がより爆発的に感じられるようになり、濃厚な味わいが楽しめます。
ストレートでオマーの味わいを余すことなく味わいたい方にカスクストレングスシリーズはおすすめです。
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オマー カスクストレングス ピーテッドは、本場スコッチのスモーク香を持つオマーであり、カスクストレングスシリーズのひとつです。
58.4%のアルコール度数でボトル詰めされたオマーはピート香は控えめにトロピカルフルーツの風味と調和した完成度の高い銘柄です。
スモーク香は強くないため、強いピート香を求める方には物足りないかもしれませんが、バランスがよくピートがあっても万人受けしやすい印象を感じさせます。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/gosenya/w190158003/
オマー カスクストレングス バージンオークは、アメリカンホワイトオークの新樽で熟成させた銘柄です。
新樽で熟成させたことから、オーク由来のバニラやバターの風味が強く出ており、オマー特有の南国の果実の味わいとマッチしています。
ワールドウイスキーアワード2022で部門最高賞を受賞したウイスキー業界でも話題のウイスキーです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/gosenya/w190158007/
オマー カスクストレングス オレンジバレルは、オレンジブランデーの樽でカスクフィニッシュしています。
そのため、ハーブのような香りにオレンジの風味が強く出ている唯一無二の個性を持つオマーです。
SFWSC 2021の受賞実績もあり、個性的でありながらも高い評価を受けている銘柄となっています。
オマーのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく解説します。
オマーはカスクストレングスのラインナップが多いことから、ウイスキーの味わいをそのまま楽しむためにストレートで飲むのがおすすめです。
オマーが持つトロピカルフルーツの濃厚な甘みと、ウイスキーの熟成樽が及ぼす影響やピートスモークの調和を余すことなく味わえることでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
オマーと加水の相性は悪くなく、トワイスアップのように常温の水を加水することで飲みやすくなります。
トワイスアップではなく数滴ほど加水するだけでも、よりオマーを楽しみやすくなるのでおすすめです。
オマーはストレートに近い状態で飲むのが基本ですが、ロックは味わいの変化が個性的であるため、ボトル購入したら色々な飲み方を試してみるのもおすすめです。
オマーはカバランに続く人気を集めている台湾ウイスキーであり、カバランを気に入った方や南国の果実のような風味に興味がある方は飲んでみることをおすすめします。
近年では五大ウイスキー以外にもさまざまな地域のウイスキーが評価されているので、スコッチやジャパニーズだけでなく五大ウイスキー以外の地域にも目を向けてみると良いでしょう。
オマーを初めて飲むならカスクストレングスではないスタンダードのシェリータイプまたはバーボンタイプから試すのがおすすめです。