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パディの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.03.31 / 最終更新日:2023.03.31

パディは、オールド・アイリッシュ・ウイスキーとも呼ばれるアイルランドで製造されるアイリッシュウイスキーです。

グレーン原酒の比率が50%を占めており、アイルランドでは飲みやすい定番のウイスキーとして高い売り上げを誇っています。

はちみつの甘い味わいが特徴的であり、穀物の風味が際立つライトな口あたりのウイスキーです。

この記事では、パディの種類と味わい、おすすめの飲み方を解説します。

この記事のポイント

  • パディの種類と味わいについて紹介
  • パディのおすすめの飲み方について解説

パディとは

パディはアイルランドにおいて人気のウイスキーであり、現在は新しく設立されたミドルトン蒸溜所で製造されています。

元々はコーク蒸溜所が製造していたウイスキーであり、ラベルには1779と書かれていますが、コーク蒸留所が販売を開始した年を示しています。

ハチミツのような甘みとフローラルな香りが特徴的な穀物の風味が感じられるモルティでライトな銘柄です

パディの歴史と製造方法について見ていきましょう。

オールド・アイリッシュ・ウイスキーの名で発売される

パディは最初からパディという名称で販売されていたのではなく、名称も蒸溜所も現在の状況とは大きく異なっていました。

1779年、コーク蒸溜所オールド・アイリッシュ・ウイスキーの名でパディは販売が開始されます。

1867年には、同じ街にあった他の蒸溜所と合併して旧ミドルトン蒸溜所に生産拠点が移ります。

パディという名称になったのは、営業担当のパディ・フラハティが由来であり、パディはオールド・アイリッシュ・ウイスキーをアイルランド全土に売りさばきます。

顧客の信頼を得る営業で慕われたパディは、いつしか彼の売るウイスキーがパディの酒と呼ばれるようになり、高い認知度を誇ったことから正式名称としてパディを採用した経緯がありました

アイリッシュウイスキーの看板とも呼べる代表的なウイスキーとして成長しましたが、主な販売先であったアメリカの禁酒法の影響で生産規模が縮小し、需要が低下しました。

現在はアイリッシュ・ディスティラリーが所有しており、ジェムソン、タラモアデューなど代表的なアイリッシュウイスキーのブランドを所有しています。

1975年には新ミドルトン蒸溜所が設立され、その後は新ミドルトン蒸溜所でパディは造られています。

アイリッシュウイスキーの代表銘柄であるジェムソンとタラモアデューについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ジェムソンとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
タラモアデューとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

アイルランドの伝統的な製造方法で造られる

オールド・アイリッシュ・ウイスキーの名では200年以上前から製造されているパディは、アイルランドの伝統的な製造方法である3回蒸留が用いられます。

アイルランドの伝統的な製造方法である3回蒸留ですがスコットランドでは酒質がライトといわれるローランド地方のウイスキーに使用されている蒸留の方法です。

3回蒸留に加えて、グレーン原酒が50%と高い割合を占めるため、ライトな味わいに仕上がっています

ミドルトン蒸溜所のニュースについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ミドルトン蒸留所、2026年のカーボンニュートラル実現に向け約80億円の投資

パディの種類と味わい

パディの種類と味わいについて紹介します。

  • パディ
  • パディ パディーズシェア
  • パディ 7年 センテナリーリミテッドエディション

パディ

画像引用:Amazon.co.jp

新ミドルトン蒸溜所で製造された現在のスタンダードボトルとなっているパディです。

レモンや青りんごのようなフルーティーな香りに、ハチミツとフローラルな香りが続きます。

まろやかでありながら穀物の風味をしっかりと感じられる甘い味わいに仕上がっています。

アイリッシュウイスキーは飲みやすい味わいの銘柄が多いですが、そのなかでも飲みやすく初心者向けの銘柄です

パディ パディーズシェア

画像引用:https://www.vineyardbelfast.co.uk/collections/whiskey/products/paddys-share-whiskey-47-abv-70cl

ミドルトン蒸溜所で製造されたパディをシェリー樽で熟成した銘柄になります。

シェリー樽由来のなめらかで甘い口あたりと焦げた木とナッツの風味が特徴です。

日本ではほとんど見かけないパディとなっています

パディ 7年 センテナリーリミテッドエディション

画像引用:https://ultimatespirits.jp/shopdetail/000000000999/

パディ 7年は、1913年当時のレシピをもとに復刻させた100周年記念アニバーサリーで発売されたセンテナリーリミテッドエディションになります。

現在のパディではロックにすると感じられるスパイシーさが強く出ており、バニラ由来の甘味が感じられます。

限定販売で希少性の高いバディであり、昔の味わいを知りたい方は探してみましょう

パディのおすすめの飲み方

パディのおすすめの飲み方を詳しく解説します。

  • ストレート
  • ロック

ストレート

パディは加水とはあまり相性が良くなく、独特の苦味が現れたり、穀物の風味だけが際立つこともあるので、ウイスキー初心者の方はストレートで飲むことをおすすめします。

加水しなくても飲みやすいので、パディが持つ甘い風味を堪能しましょう。

ただし、ストレートを飲みなれていない方は、水や炭酸水などの間に挟んで飲むチェイサーを用意することをおすすめします

ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

ロック

パディは、ロックにすることでストレートでは感じにくいスパイシーな風味が表れます。

刺激的な香りに加水するよりも苦味が出てくるのでクセのある味わいになりますが、ストレートとは打って変わった風味になるので、ウイスキーを飲みなれている方におすすめの飲み方です

ウイスキーのロックの作り方とおすすめ銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介

まとめ

パディは古くからアイルランドで販売されている人気のウイスキーであり、ウイスキー初心者にこそおすすめできる銘柄になります。

しかし、飲み方を変えるとストレートでは味わえないスパイシーな風味をのぞかせる性質からウイスキーを飲みなれている方にもおすすめできます。

現在はスタンダードボトル以外は日本では入手困難となっているので、まずはスタンダードボトルを探してみましょう。

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