山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ロゼリュールは、フランスのロレーヌ地方で製造されるシングルモルトウイスキーです。
ブランデーの蒸溜技術を持ったグラレット・ドゥピック蒸溜所がウイスキーの製造にチャレンジしており、ラインナップの種類はピートスモークに焦点を当てています。
ウイスキー樽とピートの組み合わせにこだわったラインナップを用意しており、ウイスキー通であれば自分に合った銘柄が見つかりやすいことでしょう。
この記事では、ロゼリュールの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ロゼリュールは、フランスのロレーヌ地方にあるグラレット・ドゥピック蒸溜所で製造されるフレンチウイスキーです。
フランスはブランデーの製造で蒸溜技術を身に着けたことから、この蒸溜技術を活かしてウイスキーを製造しています。
自家製の大麦、ピートの度合い、ウイスキー樽の種類などを組み合わせてロゼリュールのラインナップは作られています。
ロゼリュールの概要と製造方法を見ていきましょう。
フランスではすでにウイスキーの製造を行う20以上の蒸溜所が稼働しており、ロレーヌ地方のグラレット・ドゥピック蒸溜所もそのひとつです。
ブランデーやリキュールなどの製造に蒸溜所が使用されてきたことから、フランスにおける蒸溜所の歴史は長く、古くからお酒の製造に携わってきた蒸溜所がウイスキーの製造にも挑戦しています。
グラレット・ドゥピック蒸溜所でウイスキーの製造が始まったのは、2002年のことです。
ロゼリュールは、ロレーヌ地方にある村の名前から付けられています。
フランスではワインやブランデーだけでなく、ウイスキー消費も高まっていることから、国内のウイスキー需要も増えていることがウイスキーの製造にも力を入れる蒸溜所が増えた背景にあります。
ロゼリュール以外のフレンチウイスキーを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ロゼリュールの原料に使用されるのは、グラレット・ドゥピック蒸溜所の自家産の大麦であり、原料の品質には高い自信を持っています。
そして、大麦は本場スコットランドと同様にピートで焚かれており、使用したピートの強さでラインナップを増やしています。
スモークドやピーテッドなど、ピートスモークに関わる名前が銘柄に付けられており、それぞれピートの強さを判断する基準のひとつであるフェノール値が異なるのが特徴です。
また、熟成に使用するウイスキー樽にもこだわっており、シェリー樽(フィノ・オロロソ・ペドロヒメネス)、コニャック樽、バーボン樽などを銘柄によって変更して使用しています。
ロゼリュールは、ウイスキーの製造において重要なピートの焚き加減を含む原料と熟成に使用するウイスキー樽に力を入れて製造されています。
ウイスキー樽の種類はこちらの記事で紹介しています。
ロゼリュールの種類と味わいを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://whiskyrozelieures.com/en/produit/whisky-origin-collection/
ロゼリュール オリジナルは、通常の自家製モルトを使用し、シェリー樽とコニャック樽で3~5年間熟成させた原酒を使用した銘柄です。
バナナを思わせるような香りと、ココナッツなどのナッツ系の香りが押し寄せてきます。
味わいの根幹にあるのはブドウのようなフルーツの風味であり、麦芽由来のトーストのような風味も感じられます。
ピートスモークの要素が薄い、シェリー樽やコニャック樽熟成のロゼリュールが飲みたいならこちらの銘柄から飲み進めることをおすすめします。
画像引用:https://whiskyrozelieures.com/en/produit/smoked-whisky-collection/
ロゼリュール スモークドは、20ppmのピーテッド麦芽を使用し、フィノシェリー、オロロソ、ペドロヒメネスの3種類のシェリー樽で熟成させた原酒をヴァッティングさせた銘柄です。
シェリー樽由来のレーズンのような香りが感じられますが、ピートスモークは控えめなものとなっています。
味わいは甘味よりもビターさが目立っており、酸味もある複雑な風味が感じられます。
ライトなピートスモークと、シェリー樽熟成のウイスキーに心惹かれる方におすすめのラインナップです。
画像引用:https://whiskyrozelieures.com/en/produit/peated-whisky-collection/
ロゼリュール ピーテッドは、30ppmのヘビリーピートのモルトとバーボン樽とホワイトオーク樽を使用して熟成させた銘柄です。
フローラルな香りとトーストした大麦が感じられ、ピートスモークは穏やかです。
フレッシュな果実の味わいが感じられ、スパイシーなフィニッシュが楽しめます。
現在のラインナップでは最もピートスモークの強い銘柄ではあるものの、ピートスモークは穏やかでバランスの取れた味わいといえるでしょう。
ロゼリュールのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ロゼリュールは、スモーク香のある銘柄ではあるものの、キツいという感想が出にくいほど穏やかであるため、ストレートで味わうのがおすすめです。
アルコール度数が高めであるため、水や炭酸水などのチェイサーを用意してゆっくりと飲むようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
チーズ系の料理や、ナッツなどのおつまみと合わせて飲むなら水割りで飲むのもおすすめです。
加水するとロゼリュールの持つ甘みも出やすくなるので、ストレートで合わない場合は加水して飲んでみましょう。
水割りの作り方のポイントはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど
ロゼリュールは、ピートスモークと熟成樽の組み合わせにこだわるフランスの新たなシングルモルトウイスキーです。
ウイスキーでピートスモークを重視しておりフレンチウイスキーに興味があるなら、ロゼリュールから飲み進めるのが良いかもしれません。
日本で販売されているラインナップは3種類ありますが、それぞれピートスモークの強さが異なるので、好みで選ぶのがおすすめです。