ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
シングルモルト静岡は、ガイアフローディスティリングが所有する静岡蒸溜所で製造されるジャパニーズウイスキーです。
蒸溜器ごとにブランド分けしたプロローグW、プロローグK、そしてこれらをブレンドしたユナイテッドS(コンタクトS)の3つのシングルモルトブランドを毎年リリースしています。
2016年に設立され、現在では伝説的な蒸溜所となっている軽井沢蒸溜所の蒸溜器を買い取り、移設したことで注目を集めました。
この記事では、シングルモルト静岡の種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
シングルモルト静岡は、日本の静岡県にある静岡蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
静岡蒸溜所では「静岡らしいウイスキーを造る」というスローガンを掲げ、静岡の地でウイスキーを製造しています。
50%を超える高いアルコール度数でボトル詰めしており、毎年複数のシリーズを限定販売する形でシングルモルトをリリースしています。
シングルモルト静岡の概要と製造方法を見ていきましょう。
2013年よりガイアフロー株式会社において、ウイスキーの輸入販売事業がスタートし、2014年に蒸溜所の建設を決定し、ガイアフローディスティリングが設立されました。
2016年に静岡蒸溜所が完成し、製造免許の取得とともにウイスキーの製造を開始しています。
最初のシングルモルトがリリースされたのは2020年であり、「静岡 プロローグK」が発売されました。
伝説的な軽井沢蒸溜所から蒸溜器を移設し、移設した蒸溜器で製造されたことから注目を集めました。
その後は、プロローグWのリリース、プロローグWとプロローグKをブレンドしたSシリーズも展開し、ラインナップの幅を広げていきます。
ガイアフロー株式会社の代表取締役である中村大航氏は、2012年ウイスキーの本場であるスコットランドのアイラ島の蒸溜所に訪問・見学をしており、このことをきっかけに自らウイスキーを製造することを決意したといわれています。
静岡らしいウイスキーを造るというスローガンのもとシングルモルトの展開含めて様々な挑戦を行っています。
2022年にはシングルモルトだけでなく初のブレンデッドウイスキーである「ガイアフローウイスキー ブレンデッド M」もリリースしました。
シングルモルト静岡では、2つの蒸溜器を使い分けることで、3つのブランドを展開しています。
プロローグKは、軽井沢蒸溜所から引き継いだ歴史ある蒸溜器を使用しており、3基のスチルのうち1基のみが使用できたことから、古い蒸溜器は観賞用として展示し、希少な1基でウイスキーを製造しています。
プロローグWは、薪直火蒸留機で生産しており、非常に希少な薪を燃料とする蒸溜器をスコットランドのフォーサイス社にオーダーメイドして製造した特注の蒸溜器です。
2つの原酒をブレンドするシングルモルトがSシリーズであり、当初はコンタクトS、2022年発売の銘柄からユナイテッドSとして販売されるようになりました。
2022年からはKシリーズもWシリーズも、プロローグからポットスティルに名称が変更されています。
使用するポットスチルによって銘柄名を分けるウイスキーとしては珍しいブランド作りとなっており、軽井沢蒸溜所の蒸溜器を使用していることを最大限に生かしているといえるでしょう。
静岡蒸溜所の詳細は以下のページにまとめています。
シングルモルト静岡の種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://shizuoka-distillery.jp/products/prologue-k/
シングルモルト静岡 プロローグKは、軽井沢蒸溜所の蒸溜器を使用した静岡蒸溜所が初めてリリースしたKシリーズのシングルモルトです。
華やかでありながらライトな風味を持つウイスキーであり、ピートスモークもかすかに感じられ、心地良い余韻が味わえます。
販売本数は5,000本限定であり、すでに販売が終了しています。
画像引用:https://shizuoka-distillery.jp/products/prologue-w/
シングルモルト静岡 プロローグWは、薪直火蒸留機を使用するWシリーズで初めてリリースしたシングルモルトです。
薪直火蒸溜器で製造したウイスキーは味わいに厚みが出やすく、ボディがしっかりしており飲みごたえがあります。
販売本数は5,000本限定で、アルコール度数は55.5%と高い状態でボトル詰めされています。
画像引用:https://shizuoka-distillery.jp/products/contacts/
シングルモルト静岡 コンタクトSは、KとWの原酒をヴァッティングしてボトル詰めしたSシリーズ初のシングルモルトウイスキーです。
Kが軽やかな味わい、Wは重みのある味わいであることから、バランスに優れており魅力的な風味に仕上がっています。
こちらも当時の販売本数は5,000本であり、2021年にリリースされました。
画像引用:https://shizuoka-distillery.jp/products/potstill-k-japanesebarley-2023/
シングルモルト静岡 ポットスティルKは、最初にリリースされたシングルモルトであるKシリーズとして毎年リリースされています。
シングルモルトではありますが、単一の初留蒸留機の原酒のみを使用する性質から「シングルウォッシュスティル・ウイスキー」と名付けられています。
現状では静岡蒸溜所のみで使用されている分類になります。
画像引用:https://shizuoka-distillery.jp/products/potstill-w-importedbarley-2024/
シングルモルト静岡 ポットスティルWは、2022年以降に販売されているWシリーズのシングルモルト静岡です。
World Whisky Awards 2024(WWA)でベストジャパニーズ受賞を受賞したこともあり、世界的な人気が高まっています。
画像引用:https://www.gaiaflow.co.jp/blog/shizuoka-distillery/16662
シングルモルト静岡 ユナイテッドSは、コンタクトからユナイテッドに名前が変更され、毎年リリースされているSシリーズのシングルモルトです。
遭遇(コンタクト)から融合(ユナイテッド)へブレンドが進化したことから、この名称に変更されました。
シングルモルト静岡のおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
シングルモルト静岡は、飲み方を選ばないウイスキーではありますが、銘柄によっては個性が強いところがあるため、ロックにすると風味が和らいで飲みやすくなります。
特に甘くてすっきりした風味を求めている方は、ロックが合っているといえるでしょう。
ロックの作り方とポイントについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
シングルモルト静岡のハイボールは、シングルモルトの個性的な風味を崩さず、爽快感のある味わいを楽しめることが魅力です。
ハイボールにしても風味をしっかりと感じられることから、食中酒にしなくても単独で楽しめる魅力があります。
ハイボールにおすすめの高級ウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
シングルモルト静岡は、使用する蒸溜器でブランド名を分けており、KとWのシリーズはシングルウォッシュスティル・ウイスキーと呼ばれる単一の蒸溜器のみで製造されていることが特徴です。
製造本数が限定されているものの、2020年から毎年リリースされているため、飲む機会はあるウイスキーといえるでしょう。
軽井沢蒸溜所の蒸溜器を使用している原酒が気になるならKシリーズ、薪直火蒸留機を使用する原酒が気になるならWシリーズ、バランスの良いシングルモルトを飲むならSシリーズを探すのがおすすめです。