山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
スモークヘッドは、スコットランドに拠点を置くイアン・マクロードが製造・販売するスコッチウイスキーです。
ドクロがデザインされた特徴的なラベルとその名のとおり、スモーキーな特徴を持つアイラ島の蒸溜所の原酒を使用したシングルモルトとなっています。
共通して個性が爆発するようなスモークがあり、刺激的で甘い味わいが広がるのが特徴です。
この記事では、スモークヘッドの種類と味わい、おすすめの飲み方を解説します。
この記事のポイント
スモークヘッドは、ボトラーズのイアン・マクロードが製造・販売するシングルモルトウイスキーです。
個性的なドクロのラベルデザインから、気になる方も多いかと思いますが、蒸溜所名を明かさないアイラウイスキーのシングルモルトになります。
ピート由来の強いスモーク香が味わえるだけでなく、爆発するような複雑で個性的な風味を楽しめるのが特徴です。
スモークヘッドの歴史と製造方法を見ていきましょう。
スモークヘッドのブランドを所有するイアン・マクロード・ディスティラーズは、レナード・J・ルッセル・シニアが始めたウイスキー仲介会社です。
1963年に買収されてから、イアン・マクロードはスコッチウイスキーのなかでも規模の大きいボトラーズとして知られるようになりました。
グレンゴイン蒸溜所、タムデュー(タムドゥー)蒸溜所はイアン・マクロードの傘下にあるスコットランドの蒸溜所です。
両方の蒸溜所のシングルモルトを精算しながら、チーフタンズと呼ばれるスコットランド各地のシングルモルトをボトル詰めして独自に販売しています。
イアン・マクロード社からアイラウイスキーのシングルモルトに絞って販売されたブランドがスモークヘッドです。
アイラウイスキーの特徴を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
スモークヘッドは、アイラ島の蒸溜所で製造された原酒を使用している以外に情報がありません。
アイラウイスキーのなかでも際立ったスモークを持つアードベッグ蒸溜所の原酒を使用しているといわれていますが、正式に原酒の正体を言及されたことはないのです。
しかし、スモークヘッドは非常に強いスモーク香を持っていることから、アイラウイスキーを飲みなれている方であれば飲んで確かめれば実感として理解しやすいことでしょう。
蒸溜所のオフィシャルボトルだけでなく、シングルモルトが販売されている理由は、イアン・マクロードを含むボトラーズが蒸溜所からウイスキー樽を購入しているからです。
ウイスキー樽の一部は蒸溜所で熟成させず、資金繰りのために売買しており、それをボトラーズを含むさまざまな購入先が購入することで蒸溜所の資金繰りを助けています。
スモークヘッドのように名の知れた蒸溜所の原酒の正体を言及せずシングルモルトとしてボトリングすることもあれば、シングルモルトを販売していない蒸溜所のシングルモルトをボトルリングして販売することもあります。
蒸留所のオフィシャルボトルがあるのに、ボトラーズからシングルモルトが販売されることが疑問に思う方は、ボトラーズを含むウイスキー樽の購入によって蒸溜所が助けられている側面があるからです。
しかし、現在ではウイスキー業界に直接関わらない一般の人々もウイスキー樽を購入する手段があり、「カスク・インベストメント」ではウイスキー樽を購入してオリジナルのシングルモルトが作れるボトリングサービスを提供しています。
アイラウイスキーの蒸溜所の種類とその特徴を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
スモークヘッドの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/ledled/3-smoke-head/
スモークヘッドは、デザインも味わいも高く評価されたアイラウイスキーのシングルモルトであり、スモークヘッドのスタンダード銘柄です。
強いスモークにスパイシーな風味が広がり、オイリーな味わいから塩っぽい後味が感じられる特徴的なアイラウイスキーになります。
初めてスモークヘッドを飲むならこちらの銘柄から試すことをおすすめします。
画像引用:Amazon.co.jp
スモークヘッド ハイボルテージは、スモークヘッドのカスクストレングスであり、58%という高いアルコール度数でボトル詰めされています。
スモークがより濃厚なものとなり、ナッツの風味も強く感じられるようになりました。
高いアルコール度数で加水処理せずにボトリングされるスモークヘッドは、ウイスキー本来の風味をより味わいやすい銘柄です。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/liquor-shop-sonoma/10002677/
スモークヘッド シェリーボムは、原酒の約50%をオロロソシェリー樽で熟成させた銘柄であり、ほとんど同じデザインと内容で「シェリーカスク ブラスト」も発売されていました。
ピート由来のスモークにブドウのような風味や、ドライフルーツのような甘い味わいが加わり、甘くても個性が爆発するシェリーボムにふさわしい味わいとなっています。
シェリー樽で熟成させたスモークヘッドが気になる方はこちらの銘柄を探しましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
スモークヘッド ラムレベルは、ラム酒の熟成に使用した樽によるラムカスクフィニッシュでボトリングされた銘柄です。
スモークヘッドの強いスモークにカラメルとマシュマロのような甘みが加わわり、より甘く複雑な風味になりました。
ラムカスクフィニッシュに興味がある方におすすめの銘柄です。
ウイスキー樽の種類を詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/apun/10022071/
スモークヘッド エクストラレアは、免税店向けに発売されたスモークヘッドであり、アルコール度数も20%に減少しています。
容量も700mlから1,000mlに増加しており、スタンダードなスモークレアよりも大容量になっています。
お店でスタンダードと値段を比較してコストパフォーマンスが高いと感じた場合は、こちらのスモークヘッドを購入しても良いでしょう。
スモークヘッドのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スモークヘッドは、アイラウイスキーが好きな通向けの方にリリースされているため、ストレートで味わうのが良いでしょう。
蒸留所の正体を予想しながら飲むのもおすすめであり、カスクストレングスやカスクフィニッシュごとの特徴を感じやすくなります。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介します。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
スモークヘッドは、炭酸の爽快感を加えるとスモークの強さから相性が良く、楽しみやすくなります。
ウイスキー初心者の方も含めてスモークヘッドを飲みやすくするならハイボールがおすすめです。
シングルモルトをハイボールにするのはもったいないかどうかはこちらの記事で紹介しています。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは
スモークヘッドは、アイラ島の蒸溜所の原酒をイアン・マクロードがシングルモルトとして販売した銘柄です。
スタンダードのスモークヘッドから飲み進めるのも良いですが、シェリーボムやラムレベルなど、アイラウイスキーを特定のウイスキー樽でカスクフィニッシュするとどのような風味になるのか試してみるのもおすすめです。
そのため、熟成年数を表記せず、高価で入手しにくい上位ボトルが存在しないため、今回紹介したボトルから気になった銘柄から飲み進めるのが良いでしょう。