ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ストラスミルは、スペイサイド地域で製造されているスコッチウイスキーのシングルモルトです。
ブレンデッドウイスキーでも「J&B」のキーモルトになっている原酒でありますが、シングルモルトとしての供給はほとんどありません。
スペイサイドらしいフルーティーな風味で、おだやかでクセも少なく、万人受けしやすいウイスキーです。
この記事では、ストラスミルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.malts.com/en-row/brands/strathmill
ストラスミルとは、スコットランドのスペイサイド地域にあるストラスミル蒸溜所で製造・販売されているシングルモルトウイスキーです。
オフィシャルボトルはディアジオ社の花と動物シリーズのみである、ディアジオ社所有のオフィシャルボトル化が少ないスコッチウイスキーのひとつです。
個性でクセの強さや抵抗を感じる風味が少ないことから、万人受けしやすい銘柄であり、おだやかでフルーティーな風味をもちます。
ストラスミルの歴史と製造方法を見ていきましょう。
スペイサイドモルトの代表的な種類はこちらの記事で紹介しています。
「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選
ストラスミルは、スペイサイドのなかでもキース地区に位置するモーレイ町に1891年に設立されました。
当初はグレンリスラ・グレンリベット蒸留所として、グレンリベットの成功にあやかる名称が付けられましたが、1895年にストラスミルに改称しています。
最初にシングルモルトが販売されたのは非常に早く1909年のことであり、当時のギルビー社の広告で宣伝されていました。
ブレンデッドウイスキーではJ&Bのキーモルトとなり、同銘柄の味わいや風味を支えています。
現在はディアジオ社の所有となりましたが、ディアジオ社の所有下で2001年に新たに花と動物シリーズのシングルモルトがリリースされました。
そして、2014年にはディアジオ社から新たにストラスミルの25年物のシングルモルトも販売されています。
シングルモルトのリリースは少ないものの、その歴史自体は非常に長く、愛好家からの人気も高い銘柄です。
J&Bを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ストラスミル蒸溜所は、スペイサイドのキース地区にあるモーレイの街にありますが、ウイスキー造りに必要なものが揃っている理想的な環境です。
森に囲まれており、蒸溜用の湧き水も豊富で、冷却用の河川があり、輸送用ルートも確保されています。
年間生産能力は260万リットルであり、そのほとんどがJ&Bなどのブレンデッドウイスキーの原酒として使用され、ディアジオ社のブレンドを支えています。
オフィシャルボトルのリリースがほとんどないストラスミルではありますが、生産されたウイスキー樽の一部はボトラーズ(瓶詰業者)に売却される仕組みができているのが特徴です。
蒸溜所がウイスキー樽をボトラーズに売る理由は資金調達であり、ウイスキーの熟成には時間がかかることから、利益が出るまでに一部のウイスキー樽を売却しています。
蒸溜所は経営を安定させながら、ボトラーズは購入したウイスキー樽を利用してシングルモルトを販売し、ストラスミルを含むシングルモルト化の少ないウイスキーを愛好家に届けることで、ウイスキーにかかわる人々にメリットのある関係を築いているのです。
近年では、ウイスキー樽はウイスキー業界にかかわらない人々でも、「カスク・インベストメント」をとおして、ストラスミルを含むスコットランドの蒸溜所のウイスキー樽(カスク)を購入可能です。
ウイスキー樽の購入は蒸溜所の助けになるだけでなく「ボトリングサービス」を利用することで、自分だけのオリジナルウイスキーを作れます。
ストラスミル蒸溜所の詳細はこちらのページで紹介しています。
ストラスミル蒸留所 - Strathmill DISTILLERY
ストラスミルの種類と味わいを紹介します。
参考:https://ultimatespirits.jp/shopdetail/000000001373/
ストラスミル 12年 花と動物シリーズは、ディアジオ社から販売されたストラスミルの数少ないオフィシャルボトルのひとつです。
りんごのようにフルーティーな風味のなかに、はちみつと砂糖のような甘みが感じられ、ほんのり黒コショウが効いたようなスパイシーさを持つクリーミーな味わいになります。
オフィシャルボトルにこだわるならこちらの12年物のストラスミルが最も入手しやすいです。
画像引用:https://www.kameya.jp/shopdetail/000000006913/
ストラスミル 25年 スペシャルリリース 2014は、ディアジオ社から限定でリリースされたストラスミルの25年以上熟成させた長期熟成ボトルです。
青リンゴを思わせるフレーバーにレモンの酸味のある風味が加わり、フルーティーでおだやかでありながらほんのりとスパイスを感じる完成度の高いボトルです。
最高級かつオフィシャルボトルのストラスミルを飲みたい方は、こちらのボトルが飲めるショップやバーを探してみましょう。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/rifuku/40621.html
ストラスミル 12年 ダグラスレイン 2008 オールド パティキュラーは、スコットランドを代表するボトラーズであるダグラスレインからリリースされた12年物です。
砂糖の甘味と酸味のある香りに、メープルシロップとスパイスの風味が感じられる銘柄です。
ボトラーズでは、場合によってはオフィシャルボトルよりも安い価格でシングルモルトが飲める場合もあります。
画像引用:https://www.bartenders-generalstore.net/?pid=168388666
ストラスミル 25年 シグナトリー 1996 カスクストレングスは、インディペンデントボトラーのシグナトリー社から販売される25年物のシグナトリーです。
スパイス感のあるフルーツケーキのような風味が特徴であり、甘くてスパイシーな風味となっています。
シグナトリー社はほかにもストラスミルのボトルをリリースしているので、ボトラーズでシングルモルトを探すのにおすすめです。
ストラスミルのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
ストラスミルは、冷却すると層の厚い味わいが単調なものになってしまうため、ストレートでも飲みやすいことからストレートがおすすめです。
クセが少なく、飲みやすい口当たりであるため、ウイスキー初心者の方もストラスミルの風味をそのまま楽しむことができます。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ストラスミルは、飲み方の幅は狭いものの、トワイスアップのように冷却しない常温の加水であれば風味を損ねることなく楽しめます。
より果実の甘味や酸味が感じられ、フレッシュな味わいを楽しめることでしょう。
アルコール度数を低下させる効果も期待できるので、アルコールに弱い方は常温の水とウイスキーを1:1で割るトワイスアップを試すのがおすすめです。
ストラスミルは、スペイサイドではオフィシャルリリースが少ないことからあまり知名度は高くないシングルモルトですが、ほとんど悪い評判を聞かない万人受けしやすい銘柄です。
スペイサイドモルトが好きな方で、新しいシングルモルトを開拓したい方はストラスミルを試すのがおすすめです。
ストラスミルは花と動物シリーズの12年物がオフィシャルボトルのリリースであり、場合によってはボトラーズに頼ることも検討しましょう。