ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
タムナヴーリンは、スペイサイド地域で造られるスコッチウイスキーのシングルモルトです。
ホワイト&マッカイをキーモルトとして長年支え続けてきましたが、2010年代からオフィシャルでシングルモルトもリリースされるようになりました。
シングルモルトとしてはコストパフォーマンスが良いと知られており、華やかな香りとライトな風味が特徴的なスペイサイドのウイスキーです。
この記事では、タムナヴーリンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像:https://www.tamnavulinwhisky.com/
タムナヴーリンは、スコットランドのスペイサイド地域にあるタムナヴーリン蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです。
ホワイト&マッカイ、マッキンレーなどのブレンデッド用の原酒として使用されており、シングルモルトがリリースされるまで無名の蒸溜所でした。
シングルモルトでリリースされている銘柄は熟成樽にこだわっており、カスクの種類によってラインナップを広げたスペイサイドらしい飲みやすい味わいを持ったウイスキーです。
タムナヴーリンの歴史と製造方法について見ていきましょう。
スペイサイドモルトの種類についてはこちらの記事で紹介しています。
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タムナヴーリン蒸溜所の正式名称はタムナヴーリン・グレンリベットであり、1966年に設立されました。
グレンリベット蒸溜所の成功にあやかるために蒸溜所の名称にグレンリベットを付けた蒸溜所は19世紀には特に多かったようです。
タムナヴーリンの設立は20世紀と新しいですが、リベット川のほとりにあることから、グレンリベットと名付ける説得力はありました。
タムナヴーリン自体の意味は丘の上の水車であり、粉挽き用の水車小屋が丘の上にあることが由来となっています。
蒸溜所を所有するホワイト&マッカイ社は、ブレンデッドウイスキーのホワイト&マッカイの販売のほかに、ダルモア蒸溜所やジュラ蒸溜所のシングルモルトのリリースにも力を注いでいました。
タムナヴーリンのシングルモルトリリースは優先しておらず、ホワイト&マッカイ社のブレンデッドウイスキー用の原酒のためにウイスキーが造られ続けました。
しかし、2014年にホワイト&マッカイ社はエンペラドール株式会社に買収されます。
親会社がエンペラードール社に変わってから、タムナヴーリンの蒸留所創設50周年記念のシングルモルトが発売されたことをきっかけにシングルモルトが発売されるようになります。
これまで無名であった蒸溜所がシングルモルトのリリースによって名を上げることになりました。
ホワイト&マッカイについてはこちらの記事で紹介しています。
タムナヴーリン蒸溜所では、基本的にファーストフィルのバーボン樽を使用して熟成を行います。
シングルモルトではバーボン樽で熟成された原酒をシェリー樽やワイン樽でカスクフィニッシュすることで、ラインナップの幅を広げています。
仕込み水はサブタレーニアンの泉であり、年間生産量は400万リットルほどです。
基本的には、ブレンデッドウイスキーを中心に原酒を製造していることに変わりはありませんが、エンペラードール社に代わってからはシングルモルトもリリースされるようになり、今後はシングルモルトにも注力することが期待されています。
タムナヴーリン蒸溜所の詳細についてはこちらのページにまとめています。
タムナヴーリン蒸留所 - Tamnavulin DISTILLERY
タムナヴーリンの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.tamnavulinwhisky.com/our-whisky/core-collection/row-1/double-cask/
タムナヴーリン ダブルカスクは、アメリカンオーク樽で熟成させた後にシェリー樽で熟成させた蒸溜所創設50周年を記念して販売されたシングルモルトの始まりの銘柄です。
りんごとはちみつの香りに、洋ナシのフルーティーな味わいが広がるクリーミーな口当たりのウイスキーです。
コストパフォーマンスも良く、手軽な価格で購入できるシングルモルトであるため、タムナヴーリンで初めて飲むにはおすすめになります。
画像引用:https://www.tamnavulinwhisky.com/our-whisky/core-collection/row-1/sherry-cask-edition/
タムナヴーリン シェリーカスクは、ファーストフィルのバーボン樽で熟成された後に3種類のシェリー樽でカスクフィニッシュされた銘柄です。
焼きたてのタルトのような香ばしい香りと熟したアプリコットの風味が感じられます。
シェリー樽で熟成されたウイスキーが好きな方はこちらのタムナヴーリンがおすすめです。
画像引用:https://www.tamnavulinwhisky.com/our-whisky/core-collection/row-1/red-wine-cask-edition/
タムナヴーリン レッドワインカスクは、アメリカンオーク樽で熟成し、カベルネソーヴィニヨンのレッドワインカスクでフィニッシュしています。
フローラルさとアーモンドのような香ばしい香りがあり、ベリー系の果実の甘味が広がります。
赤ワイン樽で熟成したウイスキーに興味がある方はこちらのタムナヴーリンを選んでみると良いでしょう。
画像引用:https://liquor-t.stores.jp/items/6442a4831c72b400acadcbee
タムナヴーリン ホワイトワインカスクは、ソーヴィニヨンブランのホワイトワインカスクで後熟させた銘柄です。
青リンゴやバナナのようなフレッシュな果実の香りに焼いたアップルパイの香ばしい味わいが広がります。
赤ワインよりも白ワインのほうが好みの方はこちらの銘柄がおすすめです。
タムナヴーリンのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
タムナヴーリンは加水すると風味が消えやすいことから、ロックやストレートがおすすめですが、飲みやすさを重視するならロックが良いでしょう。
ロックにするとウイスキー初心者の方は少しキツイと感じる可能性がある苦みや辛みを感じにくいので、ウイスキーを飲みなれていない方はロックで飲むことをおすすめします。
ロックの作り方についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
タムナヴーリンの樽ごとの違いを余すことなく味わったうえで比較したい場合はストレートがおすすめです。
シェリー樽など樽由来の風味を感じられるので、熟成樽を重視するタムナヴーリンの特徴をとらえられます。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
タムナヴーリンは、スペイサイドモルトらしい飲みやすい味わいを持ちながら、シェリー樽やワイン樽などでラインナップを広げる個性を有しています。
コストパフォーマンスも他のシングルモルトと比較して高い傾向にあるので、多くの人に勧められるシングルモルトとなっています。
タムナヴーリンを試しに飲んでみたい方はダブルカスクがおすすめです。