山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ザ・シックスアイルズは、ウィリアム・マックスウェル社が販売しているスコッチウイスキーです。
スコットランドにある6つの島で造られたウイスキーをブレンドしており、具体的にはアイラ島・ジュラ島・スカイ島・マル島・オークニー諸島・アラン島です。
スコットランドの島で造られるウイスキーは共通して海風を感じる潮気があり、スモークと甘口の風味が楽しめます。
この記事では、ザ・シックスアイルズの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ザ・シックスアイルズは、イアン・マクロードの子会社であるウィリアム・マックスウェル社が製造・販売するブレンデッドウイスキーです。
コンセプトはスコットランドの6つの島で製造されたウイスキーをブレンドするという個性的でありながら気になるテーマとなっています。
海に近い場所で造られたウイスキーは共通して潮気のある風味を持ちやすく、それ以外にもアイラ島が有名なスモークも感じられます。
ザ・シックスアイルズの概要と製造方法を見ていきましょう。
1933年に設立されたイアン・マクロードはスコットランドの大手ボトラーズであり、その子会社がザ・シックスアイルズを販売しているウィリアム・マックスウェル社です。
スコットランドには、アイラ島・ジュラ島・スカイ島・マル島・オークニー諸島・アラン島の6つの島があり、それぞれの島でウイスキーが製造されてきました。
ウイスキーは地域ごとに分類されることがありますが、アイラ島のアイラウイスキーを除いて、その他の島のウイスキーはアイランズに分類されます。
製造地域ごとの分類で考えるならザ・シックスアイルズは、アイラウイスキーとアイランズウイスキーの融合とも呼べるでしょう。
しかし、アイランズウイスキーはそれぞれの島が地理的に離れていることから、共通した特徴は海に面した地域で製造されることによる独特な潮気以外はほとんどありません。
そのため、ジュラやアランなどアイランズウイスキーは個々で名を上げている人気のウイスキーが多いことで知られています。
製造地域ごとに分類されない人気のアイランズウイスキーとアイランズウイスキーとは別に分類されるほどの影響力を持つアイラウイスキーを融合させた夢のようなコンセプトを持つ銘柄がザ・シックスアイルズです。
アイラウイスキーとアイランズウイスキーのそれぞれの特徴はこちらの記事で詳しく紹介しています。
ピートがもたらす独特の香り!アイラウイスキーを知ろう!
アイランズウイスキーのおすすめ銘柄6つを一覧形式で紹介!
ザ・シックスアイルズは、6つの島のウイスキーがブレンドされていると明言していますが、具体的な蒸溜所は公開されていません。
アイラ島やオークニー諸島のような候補が複数あるために蒸溜所を確定できない場所に関しては、飲んでみて推測するしかありませんが、ジュラ島、スカイ島、マル島、アラン島は候補がないため、飲む前から原酒を一部特定できます。
ジュラ島はジュラ蒸溜所、スカイ島はタリスカー蒸溜所、マル島はトバモリー(レダイグ)蒸溜所、アラン島はアラン蒸溜所の原酒が使用されていると予測可能です。
また、ザ・シックスアイルズは該当する地域のモルト原酒しか使用しておらず、グレーン原酒は使用していません。
一部の原酒は使われていることが推測されるなかで、確定していない地域で使用されている原酒を予測する楽しみ方もしやすいでしょう。
スコットランドの6つの島で製造されたウイスキーをブレンドするというコンセプトを忠実に守っています。
アイラ島・アイランズにスコットランドの蒸溜所はこちらのページで紹介しています。
ザ・シックスアイルズの種類と味わいを紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ザ・シックスアイルズは、6の文字とそれぞれの地域の写真がラベルに描かれている特徴的なデザインのボトルです。
柑橘系の甘い香りにピート香が感じられ、アイラウイスキーのような強い個性ではなく、甘い香味のウイスキーであることを感じさせます。
アイラ・アイランズに共通する独特の潮気が感じられ、甘くてスムースな口あたりですが、徐々にスモークが押し寄せてきます。
ピート由来のスモークや海風のような後味が残る、島で造られたウイスキーの特徴的なフィニッシュです。
ラベルやコンセプトに惹かれた方は、飲んでみることをおすすめします。
画像引用:https://store.musashiya-net.co.jp/products/detail/19733
ザ・シックスアイルズ ボイジャーは、新しく発売された新ボトルであり、ボイジャー(航海)の名のとおりスコットランドの島々を航海で旅をするようなイメージで制作されたデザインです。
新ボトルになりますが、デザインのみの変更ではなく中身のレシピまで一新されているので、旧ボトルと新ボトルで味わいは異なります。
バニラの香りに、ピートスモークと海を思わせる海岸の砂の香りが感じられます。
ストロベリーなどの果実の甘い味わいがあり、凝縮された甘みのなかにソルティさがあるのが特徴です。
旧ボトルと新ボトルで価格に大きな差がない場合は、ボトルデザインの好みで選択しても良いでしょう。
ザ・シックスアイルズのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ザ・シックスアイルズのコンセプトを楽しむならストレートで試すのがおすすめです。
ウイスキーをそのままの味わいで楽しめることから、飲まなければわからない地域のウイスキーを想像する楽しみ方もできます。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ザ・シックスアイルズは、ピートスモークなど人によっては飲みにくい要素もあるので、キツイと感じた場合はハイボールにしても良いでしょう。
ピートスモークと潮気のある風味はハイボールとの相性も良く、食中酒にしても楽しめます。
ザ・シックスアイルズは、スコットランドの6つの島のウイスキーをブレンドするスコッチウイスキー好きであれば気になるコンセプトの銘柄です。
コンセプトに興味を持った方や、アイラやアイランズ地域のウイスキーの個性を知りたい方におすすめになります。
ボトルは2種類あり味わいも多少異なりますが、1本のみ購入するならお店の在庫状況や、好きなデザインで選んでみるのも良いでしょう。