山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
トンプソンブラザーズは、ハイランド地方のドーノッホ蒸溜所で製造されるスコッチウイスキーです。
フィルとサイモンのトンプソン兄弟によって手掛けられるウイスキーブランドであり、所有する蒸溜所を含めて複数のウイスキーボトルをリリースしています。
ドーノッホキャッスルホテルの一角に設立された小規模な蒸溜所であるドーノッホ蒸溜所で造られたウイスキーを味わうことができるブランドです。
この記事では、トンプソンブラザーズの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
トンプソンブラザーズは、スコットランドのハイランド地方にあるドーノッホ蒸溜所で製造されるスコッチウイスキーのブランドです。
ブレンデッドウイスキーから、ドーノッホ蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーまで幅広くリリースしています。
フィル&サイモンのトンプソン兄弟の製造するこのウイスキーは、世界中のウイスキー愛好家から高い評価を得ており、近年において人気を集めています。
トンプソンブラザーズの概要と製造方法について見ていきましょう。
トンプソンブラザーズは、フィル&サイモンのトンプソン兄弟によって始められたウイスキーブランドです。
2016年にドーノッホキャッスルホテルに併設される形で生まれたドーノッホ蒸溜所は、15世紀末頃に建てられた城からホテルに改装された歴史ある場所に設立されています。
ドーノッホキャッスルホテルはトンプソン一族が所有しており、サイモンとフィリップは受け継いだホテルをウイスキー・ホテルとして確立しました。
バーで働き始めた経験から、テイスティング能力を磨き、希少性の高いウイスキーを収集し、愛好家から高いテイスティング能力とウイスキーコレクションが認められた兄弟です。
敷地内に建てられた旧消防署を蒸溜所に改造することを計画し、クラウドファンディングで多くの資金を集め、ドーノッホ蒸溜所を設立することに成功しました。
経営者兼バーマンとしてウイスキーホテルを経営しながら、蒸溜所でウイスキーを製造し、ボトラーズ事業を行っています。
ウイスキー業界において高い知名度を持つトンプソン兄弟が手掛けるウイスキーは、多くの愛好家から評価されています。
ドーノッホ蒸溜所のウイスキー、トンプソン兄弟の高いテイスティング能力を持って造られるブレンデッドウイスキーと、蒸溜所で一から製造されたニューメイク、シングルモルトがあります。
ウイスキーの種類によっても製造方法は変わってきますが、トンプソン兄弟が持つウイスキー製造に関する高い能力が銘柄に反映されているといえるでしょう。
少数の熟練した職人の手によって造られることから信頼性が高く、質の高いウイスキーのみを製造しています。
ドーノッホ蒸溜所の詳細についてはこちらのページにまとめています。
トンプソンブラザーズの種類と味わいを紹介していきます。
画像引用:https://www.liquorland.jp/products/dornochdistillery/
トンプソンブラザーズ SRV5は、トンプソンブラザーズの定番商品としてリリースされたブレンデッドウイスキーです。
フレッシュな果実のフルーティーさがあり、上品なピート香、ペッパー由来のスパイス感があり、口あたりもしっかりしています。
トンプソンブラザーズのブランドのウイスキーを初めて飲む方にもおすすめできる8年以上熟成させたウイスキーととなっています。
画像引用:https://www.liquorland.jp/products/dornochdistillery/
トンプソンブラザーズ TB/BSWは、6年以上熟成されたハイランドのモルト原酒とグレーン原酒を厳選し、古き良き時代のシェリー樽熟成のブレンデッドウイスキーを再現しました。
プラム、レーズン、サルタナを思わせるシェリー樽由来の香りに、バターケーキのような甘くて香ばしい味わいが特徴的です。
シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方や、オールドスタイルのブレンデッドウイスキーを飲んでみたい方に向いています。
画像引用:https://ultimatespirits.jp/shopdetail/000000005142/
トンプソンブラザーズ WILLIAMSONは、トンプソンブラザーズからリリースされるブレンデッドの一つであり、12年以上熟成された原酒が使用されています。
アンティークな香りや葉巻などオールドスタイルのウイスキーらしい香りや風味が感じられる、オールドボトル好きにはたまらない銘柄です。
ディープなウイスキー愛好家から評価されているボトルとなっています。
画像引用:https://www.kanenaka-sake.com/?pid=180428650
トンプソンブラザーズ LOWRIE’Sは、伝説的なブレンダーであるWPローリーに敬意を表したボトルです。
メロンや白ブドウを思わせるフルーティーさ、ハーブやスパイス、香ばしいフレーバーをもった複雑な風味が特徴です。
余談ではありますがラベルに描かれている車は日本車であり、スズキのジムニーが描かれています。
画像引用:https://www.liquorland.jp/products/dornochdistillery/
トンプソンブラザーズ ドーノッホ 3年は、3年以上アメリカンオークのオロロソシェリー樽で熟成させたシングルモルトウイスキーです。
熟成年数が短いことからアルコール感は目立ちますが、甘くてスパイシーな味わいは、熟成年数を経ることでより深みのある味わいになる可能性を感じさせてくれます。
今後、長期熟成のドーノッホがリリースされることが楽しみになる出来栄えとなっています。
画像引用:https://www.liquorland.jp/products/dornochdistillery/
トンプソンブラザーズ ニューメイクスピリッツは、ドーノッホ蒸溜所で製造された樽で熟成させていないニューメイクの状態のウイスキーです。
2019年は2,000本限定で販売されており、ニューメイクは2018年にもリリースされています。
トンプソンブラザーズのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
トンプソンブラザーズの卓越したブレンド技術を余すことなく味わうにはストレートがおすすめです。
複雑な風味や、古き良き時代のオールドスタイルの再現などはそのまま味わうことで実感しやすいです。
銘柄によって味わいの傾向は異なるものの、迷うのであればストレートから試してみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
トンプソンブラザーズのボトルの多くはその完成度の高さから飲み方を選びにくいため、ロック・ハイボールを含めた自分の好きな飲み方で飲むことをおすすめします。
ロックはトンプソンブラザーズが持つハーブやスパイスのような香りを引き立ててくれる効果があります。
熟成年数の若い原酒を使用していることが多いことから、アルコール感がキツイと感じる場合は、ロックで刺激を和らげる効果も期待可能です。
ロックの美味しい作り方とポイントについてはこちらの記事で紹介しています。
ロックで飲んでも美味しい安いウイスキーのおすすめ銘柄10選!
トンプソンブラザーズは、スコッチウイスキーの中でも愛好家向けの銘柄であり、完成度の高いブレンデッドや味わったことがないシングルモルトを飲みたい方におすすめのウイスキーブランドです。
トンプソン兄弟の卓越したブレンド技術があるため、信頼性の高いブランドとなっており、ボトラーズの中でも期待できるウイスキーとなっています。
様々なボトルがリリースされていますが、最初に飲むなら定番品となっているSRV5から飲むことをおすすめします。