ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
シングルモルト津貫は、マルス津貫蒸溜所で製造されるジャパニーズウイスキーです。
日本の南端の温暖な地域で製造されるウイスキーであり、夏は暑く、冬の寒さが厳しい自然豊かな環境で造られています。
コクのある複雑な甘みが特徴であり、フルーティーで飲みやすく、数量限定のみで毎年リリースされている銘柄です。
この記事では、シングルモルト津貫の種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://kanko-minamisatsuma.jp/
シングルモルト津貫とは、鹿児島県にある本坊酒造のマルス津貫蒸溜所で製造されているジャパニーズウイスキーのシングルモルトです。
2016年に設立された蒸溜所であり、屋久島には樽貯蔵庫となるマルス屋久島エージングセラーが設立され、本坊酒造のウイスキー製造の新たな拠点となりました。
ラインナップごとに味わいが異なりますが、ピートスモークのある銘柄もあり、九州で造られるウイスキーの味わいを楽しめます。
シングルモルト津貫の概要と製造方法を見ていきましょう。
1872年に本坊酒造は鹿児島で創業したことから、創業の地で新たにウイスキー蒸溜所であるマルス津貫蒸溜所を設立したことになります。
日本の地ウイスキーブームを作った本坊酒造は、主力商品としてマルスウイスキーを中心に販売を続けてきました。
しかし、日本にウイスキーの冬の時代が訪れると、蒸溜を休止していた時期もありました。
その後は貯蔵してある原酒を販売しており、本坊酒造ではシングルモルト駒ヶ岳を限定リリースします。
ジャパニーズウイスキーブームの到来によりマルス信州蒸溜所の蒸溜を再開したのは2011年のことであり、5年後にはマルス津貫蒸溜所を設立し、再開からスピード感をもってウイスキーの製造環境が整えられていきます。
そして、新たに設立されたマルス津貫蒸溜所からリリースされたシングルモルトがシングルモルト津貫であり、シングルモルト駒ヶ岳と同様に毎年限定リリースする形で販売されるようになりました。
本坊酒造のほかのウイスキーを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
シングルモルト津貫は鹿児島県の温暖かつ盆地特有の寒暖差のある気候によって製造されています。
ウイスキーの製造に適した気候は冷涼な地域であるといわれることがあります。
しかし、近年では台湾のカバラン(KAVALAN)、インドのアムルットを筆頭に温暖な気候で製造されたウイスキーが評価されているため、必ずしも冷涼な気候で製造しなければならないというわけではありません。
また、薩摩半島南西の山あいに位置する蒸溜所は、蔵多山山系の良質な湧水に恵まれていることから、良質な水資源を持っています。
本坊酒造発祥の地である鹿児島では焼酎の製造が続けられてきましたが、自然に恵まれたこの地で新たにウイスキーを製造するという試みとなっています。
マルス津貫蒸溜所の詳細は以下のページにまとめています。
シングルモルト津貫の種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.hombo.co.jp/product/mars-singlemalt-tsuniki-the-first/
シングルモルト津貫 THE FIRSTは、シングルモルト津貫蒸溜所から初めてリリースされたシングルモルトです。
バニラやメープルシロップを思わせる甘く上品な香り、バナナのようなフルーティーさととも複層的で奥行きのある味わいを楽しめます。
津貫蒸溜所で造られる原酒の方向性がわかる魅力的な1本となつています。
画像引用:https://www.hombo.co.jp/product/mars-singlemalt-tsuniki-peated/
シングルモルト津貫 PEATEDは、初年度に蒸溜されたピーテッドモルトを使用したシングルモルトウイスキーです。
甘く柔らかい香りにスモーキーなフレーバーが感じられ、スモークの強さよりも味わいの完成度を重視した銘柄です。
ピート香のあるシングルモルト津貫を知ることで、津貫の新しい一面を発見できます。
画像引用:https://www.hombo.co.jp/product/mars-singlemalt-tsuniki-2022-edition/
シングルモルト津貫 2022 エディション、バーボン樽で熟成した原酒を中心にヴァッティングした2022年にリリースされたボトルです。
コクが深く、フレッシュなフルーティーさを堪能できる銘柄となっています。
画像引用:https://www.hombo.co.jp/product/mars-singlemalt-tsuniki-2023-edition/
シングルモルト津貫 2023 エディションも、2022年リリースのボトルと同様にバーボン樽で熟成した原酒を中心としたボトルです。
味わいに厚みがあり、複雑で奥深いシングルモルト津貫が味わえます。
シングルモルト津貫のおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
シングルモルト津貫は限定リリースの貴重な銘柄であり、フレッシュでフルーティーな味わいが楽しめることから、大事にストレートで飲むことをおすすめします。
上質な香りと甘みのある味わいを、水や炭酸水などのチェイサーを用意したうえで、ゆっくりと楽しむようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
シングルモルト津貫はロックにすると樽由来の香りが先行しやすくなるため、ストレートとは異なる香りと味わいを楽しめます。
ロックでもフレッシュ感のあるフルーティーさは楽しめるため、じっくりと氷を溶かしながらゆっくりと飲むようにしましょう。
ロックを美味しく飲むための作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
シングルモルト津貫は、本坊酒造から限定リリースされている希少な銘柄でありますが、入手機会は毎年訪れる可能性があるため、入手できる機会に入手することを心がけましょう。
特に過去にリリースされたボトルは入手が難しくなることから、ウイスキーとの出会いも一期一会といえます。
同様に本坊酒造からリリースされているシングルモルト駒ヶ岳と飲み比べてみるのもいいかもしれません。