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- ウイスキー基礎知識
お酒は好きだけど、どうしても太ってしまうので仕方なく飲まないようにしているという方は多いのではないでしょうか。
でも、「お酒を飲んで気持ちよく酔っぱらいたい、飲み会の席でみんながお酒を飲んでいるのを見ると我慢するのが辛い!」
といった理由から、気にせずに飲んで太ってしまうことを繰り返していませんか?
太るだけならまだしも、アルコールの摂取過多は、肝臓の機能を低下させ、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症等の生活習慣病の原因になったり、ひいては癌・心臓病・脳卒中のような大きな病気をひきおこしかねません。
健康も飲酒も捨てられないという欲張りな万年ダイエッターの方におすすめしたいのがウイスキーです。
この記事のポイント
「お酒で太ってしまうのはアルコールのせいではないか?」
「アルコールが高いほど太りやすいのでは?」
といったような疑問を持たれる人は少なくありません。
アルコール度の高いウイスキーがダイエットにおすすめなのには理由があります。
ダイエットの時に考えるのがカロリーですが、カロリーとは糖質、脂質、たんぱく質などのエネルギー源になる栄養素のことです。
日常生活を送るために大事なエネルギー源ではありますが、摂取し過ぎると太ってしまいます。
糖質とは炭水化物から食物繊維を除いたものです。
食物繊維にはほぼカロリーはないので、炭水化物に含まれるカロリーはほぼ糖質になります。
厚生労働省によれば炭水化物の摂取目安は、一日のエネルギー総量の50~65%とされているため、成人女性の場合は700 kcal~1,000kcal、成人男性の場合は1,000kcal~1,400kcal程度とされています。(この目安には個人差があります。)
1日に摂取していい糖質は結構少ないと感じられるのではないでしょうか。
毎日の食事でよく食べている白いご飯でもお茶碗1杯の糖質は 150gで約240kcalです。
3食ご飯を食べるだけでも240kcal×3回=720calになりますね。
ご飯だけで、成人女性の炭水化物最低摂取カロリーになってしまいます。
1日の総カロリーを計算してみて、普段の食事だけで糖質はギリギリかオーバー気味になっている方はお酒をたしなむ余地はないか、と思うかもしれませんね。
お酒が太りやすいといわれているのは、糖質を多く含んでいる種類のものが多いからです。
しかし、ウイスキーは糖質がありません。
お酒の種類 | 100gあたりのカロリー | 100gあたりの糖質量 |
ビール(淡色) | 39kal | 3.1g |
発泡酒 | 44kal | 3.6g |
赤ワイン | 68kal | 1.5g |
白ワイン | 75kal | 2.0g |
ウイスキー | 234kal | 0g |
日本酒(純米酒) | 102kal | 3.6g |
梅酒 | 155kal | 20.7g |
糖質がある酒類は様々ありますが、ウイスキーが糖質0なのは蒸留によってアルコールや水分を抽出しているので、栄養成分がないためです。
更に、ウイスキーはプリン体も限りなく0に近い量です。
プリン体は運動したり内臓を動かすための大事なエネルギー物質で体内でも作られていますが、ほとんど全ての食品に含まれていまおり、過剰に摂取すると尿酸値の上昇や痛風などの原因となります。
健康志向の人にとってありがたいお酒といえますね!
ポリフェノール成分の豊富なお酒といえば、ワインの方が知られていたりしますが、ウイスキーはワインよりもポリフェノールが豊富なのです。
樽に含まれている植物由来のポリフェノールが熟成の過程でウイスキーに溶けこみます。
ポリフェノールにはダイエットをサポートしてくれる効果がたくさんあり、健康な身体つくるのにありがたい成分です。
樽ポリフェノールの効果まとめ
ポリフェノールとは苦味や色素の成分で、抗酸化物質を指します。
つまり、酸化を抑える働きをする物質ということです。
なぜ、抗酸化物質がダイエットに効果があるかというと、LDLコレステロールの酸化を抑えるためです。
LDLコレステロールは活性酸素により酸化して脂質に変わり蓄積されます。
LDLコレステロールは悪玉コレステロールともいわれていますが、増えるとお腹の中に脂肪がついていきます。
さらに、蓄積が続くと、血液はドロドロになり、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などの動脈硬化性疾患を誘発することにもなりかねません。
ウイスキーが樽熟成の時に樽から溶け出すポリフェノール成分の一種であるエラグ酸は糖の働きを調節するインスリンをサポートし、サラサラな血液をつくります。
ダイエットのよくある悩みの一つに便秘があります。
ダイエットで食事制限をしていると栄養が偏りがちになって便秘になってしまうことはありませんか?
女性は特に便秘に悩まされる方も多いと思いますが、ウイスキー樽の木材に含まれるリグニンは便秘の予防や改善の効果が期待できる成分です。
エラグ酸と同じく抗酸化物質で不溶性食物繊維あるため、体内で消化吸収されません。
腸内で分解されにくいため便となって体外へ排泄されます。
便の量を増やして体外に排泄しやすくするため、便秘の予防や改善効果が期待できます。
余計な脂質も便と一緒に排出されるのでダイエット中の人にもありがたいですね。
ダイエットのよくある悩みの二つ目、中々脂肪燃焼効果が得られないということがあります。
基礎代謝に比べて摂取しているカロリーが多ければ当然太ってしまいます。
基礎代謝とは生命維持のために消費する必要最小限のエネルギーですが、基礎代謝は加齢とともに減少していきます。
基礎代謝を上げるには脂肪燃焼が不可欠です。
しかし、脂肪燃焼の運動だけでは中々厳しい、運動があまり好きではないという方もいるでしょう。
そこで、そのような方にウイスキーをおすすめします。
ウイスキーは脂肪燃焼効果のあるバニリンという成分が含まれています。
バニリンは木樽のままではその成分は含まれておらず、「チャーリング」といって樽の成形後に内部の表面を焼き付ける作業により生成されます。
チャーリングの本来の目的はウイスキーの熟成効果を高め、香りたかい味わい深い美味しいウイスキーを完成させることです。
バニリンという名前からもわかるようにバニリンの生成によってバニラの甘い香りが樽にもたらされます。
美味しいのに脂肪燃焼効果まで期待できるなんて一石二鳥ですね。
ウイスキーは糖質は0gですが、先の表では酒類の中でカロリーが一番高くなっています。
このカロリーはアルコールのカロリーです。
アルコールのカロリーは『エンプティカロリー』、つまり中身のない空っぽのカロリーといわれています。
厳密にいえば、空っぽではなくビタミンやミネラルなどのその他の栄養素がないということです。
アルコールは糖質や脂質などと違い、気体になりやすい性質もあるため体外に排出されやすいことからこのように言われています。
「空っぽならカロリーは気にする必要がないのでは?」
と勘違いしがちですが、アルコール自体のカロリーはあるので、肝臓内で中性脂肪を増加させます。
中性脂肪が増えればお腹周りが気になってきますね。
適量を超えた飲酒は、エンプティカロリーでも中性脂肪として身体に貯まってしまうので、飲みすぎは禁物です。
ダイエットに向いている食品や飲み物でも美味しいので何となく食べ過ぎ・飲みすぎでしまい、結果的に太ってしまうということはありませんか?
ウイスキーは飲み方により、過度な飲酒を防げます。
ウイスキーはアルコール度が高いので、ストレートで飲む場合にはゆっくり時間をかけておつまみや食事などと一緒に飲みます。
一方、アルコールが低く、甘味のあるお酒やビールなどは喉越しを楽しむといった側面からも大量に飲んでしまいがちです。
大量に飲酒してしまうと摂取カロリーも増えるので肥満に繋がってしまいますね。
また、ビールは炭酸ガスや苦味のあるホップ成分が胃壁を刺激することより食欲増進を誘発させてしまうので、食事の量も増えてしまい、太りやすくなってしまいます。
ウイスキーは時間をかけておつまみやチェイサーと合わせて飲むことで、大量飲酒を防げるだけでなく、脳の満腹中枢がしっかり刺激されて食べすぎを防ぐこともできるのです。
ウイスキーをストレートで飲みにくいという人でも他の飲み物で割って飲むことができるのがウイスキーの利点でもあります。
「ストレートでなければ、ダイレクトに風味や香りを楽しめないのでは?」
と思いがちですが、ウイスキーに水を加えると香りを損ねるどころか引き立たせる効果を感じられます。
これは「トワイスアップ」という飲み方でウイスキーを倍量の水で割る飲み方です。
水以外にも様々な飲み物と割って飲むことができますが、水で割るのが、ダイエットの上でもウイスキー特有の味わいを感じるにもおすすめです。
暑い日などに爽やかな喉越しを味わいたいというときにはハイボールもおすすめ。
ウイスキーの風味を感じたいのであれば香りの半減を考慮して、特有のスモーキーさが強めのものを選ぶといいでしょう。
ハイボールの場合、注意しなければならないのが喉越しの良さで飲みすぎてしまうことです。
飲むピッチが早くならないように気をつけましょう。
ダイエットのことを気にしながらウイスキーを飲む場合、暴飲にならないように注意して飲む必要があります。
健康面においても、過剰摂取をしないことは大事ですね。
アルコールの適量は個人差はありますが、「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均純アルコール量は約20g程度になります
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によれば、女性は一般に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いので、体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、女性は男性に比べて臓器障害を起こしやすくなるので、飲酒量は男性の1/2~2/3程度が適当と考えらています。
また、女性が多量に飲酒すると、乳がんや骨粗しょう症のリスクが高くなると言われています。
お酒のラベルなどに記載されているアルコール度数は100lあたりに入っているアルコールの量を指します。
例えば、40度のウイスキーであれば100mlあたりに40mlの純アルコールが含まれているということになります。
純アルコール量はグラムで表します。
40mlであれば40gということになります。
純アルコール量をしっておくことで、飲酒量を考えて飲むことができます。
計算式を覚えておくとお店などで飲むときにも便利です。
純アルコール量を求める計算式
例えば、アルコール度数41%のウイスキー(60ml)に含まれる純アルコール量は、
60ml × 41/100(=41%) × 0.8 =19.68gとなります。
ウイスキーはあくまでもお酒なのでダイエットのための飲み物ではありませんが、ダイエットをしたいけどお酒を飲みたいという人にとってありがたいお酒です。
適量を守って健康的に飲酒すれば、美容・健康効果を得られるので大変有効です。
是非、自分の好きな飲み方で健康的にウイスキーを楽しんでみて下さい。