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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーには糖質もプリン体もほぼありません。
「あの濃厚で熟成された味わいを持つウイスキーが?」
にわかに信じられない方もいらっしゃるでしょう。
だからといって、適量を守った飲み方をしないと、健康を害してしまうことに変わりはありません。
そもそも、糖質やプリン体って何なのでしょう。
糖やプリンという名前からして両方とも甘いもの?
どこかお酒と結びつかないなぁと感じてしまいませんか。
また、最近では糖質ゼロを謳ったビールやチューハイもあるし、ウイスキーでなくてもいいか!なんて思う場合も。
健康的にウイスキーを飲むために糖質やプリン体について掘り下げて考えてみましょう。
この記事のポイント
糖質とは簡単に言ってしまえば炭水化物を指します。
『糖質制限ダイエット』などという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。
米や小麦、麺などといった主に穀物を減らしてウェイトダウンする方法ですが、専門家や医者の正しい知識で行わないと大変危険なので注意が必要といわれていますね。
とはいえ、ウイスキーを飲むのもやめてしまうのは辛いところですね。
そこで朗報ですが、ウイスキーには糖質が含まれていません。
糖質についてはゼロカロリーなのです。
ここで各種アルコール飲料の糖質量を比較してみましょう。
下記の表をご覧ください!
お酒の種類 | 100gあたりのカロリー | 100gあたりの糖質量 |
ビール(淡色) | 39kal | 3.1g |
発泡酒 | 44kal | 3.6g |
赤ワイン | 68kal | 1.5g |
白ワイン | 75kal | 2.0g |
ウイスキー | 234kal | 0g |
日本酒(純米酒) | 102kal | 3.6g |
梅酒 | 155kal | 20.7g |
糖質がある酒類は様々ありますが、ウイスキーが糖質0なのは蒸留によってアルコールや水分を抽出しているので、栄養成分がないためです。
あれ?では日本酒も蒸留酒なのに糖質が多いのはなぜ?と気づかれた方もいらっしゃると思います。
日本酒に糖質が含まれているのはなぜかというと麹を加えることで麹の酵素によってお米のでんぷんが糖化され、その結果として糖分が生じるのです。
ということで糖質量はウイスキーがダントツで少ない、というかゼロなのです。
糖質量がないからウイスキーを飲むわけではないけれど、巷では糖質ゼロを謳ったビールや缶チューハイが販売されていますよね。
それならば、糖質にそこまで目くじらを立てる必要もないのでは?と考えるかもしれません。
しかし、糖質ゼロとは糖質をゼロにした代わりに別のもので味をつけた商品なのです。
「糖質ゼロ」の発泡酒や第三のビールには多くは合成甘味料のアセスルファムカリウム(K)が添加されています。
この合成甘味料は様々な食品にも加えられていることが多いですが、砂糖よりも甘味が強く、ショ糖の約200倍の甘味を持っています。
後味はさっぱりとした感じでくどい甘さは感じないのでゼロというのがぴったり名前に聞こえますよね。
しかし、人工で生成されたものなので体内で血液の流れに乗って吸収されてしまいます。
過剰に摂取し続けると以下のような副作用が出てしまう場合があります。
・うつ病
・吐き気
・頭痛
・肝疾患
・腎疾患
・発がん性
脅かしてしまうようですが、容量を守って飲めば上記の副作用はありません。
1日の摂取量として体重kgあたり15mgまでと言われています。
ただ、決して身体にいいものではないので避けたいところですね。
以下の表をご覧いただくとウイスキーにはゼロに近い量しかプリン体が含まれていません。
お酒の種類 | 含有量(mg/100ml) |
ビール(淡色) | 5.3 |
発泡酒 | 3.4 |
ワイン | 0.4 |
ブランデー | 0.4 |
ウイスキー | 0.1 |
焼酎 | 0.1 |
出展:公益財団法人痛風財団
そもそも、プリン体をご存知でしょうか。
名前からして甘いもの?と想像してしまいますね。
プリンの語源はドイツ語のpure+Urin、日本語で「尿」からきています。
お菓子のプリンは菓子の「プリン」はプディング(英: pudding)からの転訛なのでまったく意味が違いますね。
プリン体ゼロがいい、ということであまり良くないイメージのプリン体ですが、プリン体は悪い物質ということではありません。
痛風になったというと『贅沢病だ』と揶揄することをいうひとはいませんか?
プリン体は窒素と炭素の化合物で運動したり内臓を動かすための大事なエネルギー物質で体内でも作られていますが、ほとんど全ての食品に含まれていまおり、過剰に摂取すると尿酸値の上昇や痛風などの原因となります。
高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインによればプリン体の摂取量は1日400mg以下にすることが推奨されています。
アルコール飲料は、含まれるプリン体は多くはありませんが、アルコールの作用が加わって尿酸値が上昇します。
糖質もプリン体もほぼゼロのウイスキーですが、カロリーに注目してみて下さい。
圧倒的に他のお酒よりもカロリーがあります。
これは何のカロリーなのでしょうか。
エンプティカロリーとはその名の通り空っぽでカロリーがないということを意味するわけではありません。
アルコールは確かに気体になりやすい物質ではありますが、アルコール由来のカロリーはあります。
何がエンプティなのかというと栄養素が全くないという意味合いなのです。
アルコールのカロリーは肝臓内で酢酸に分解されるため、それが燃焼を及ぼすためにカロリーがない、エンプティカロリーだといわれがちですが、アルコール由来のカロリーはしっかりとあることを自覚しておきましょう。
純アルコール量は自分で簡単に計算ができます。
純アルコール量を求める計算式
例えば、アルコール度数41%のウイスキー(60ml)に含まれる純アルコール量は、
60ml × 41/100(=41%) × 0.8 =19.68gとなります。
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ウイスキーを炭酸水で割って飲むハイボールはシングル1杯当たり70~100カロリー前後とストレートで飲むのに比べてヘルシーだから少し多めに飲んでも大丈夫だと安心してしまっている人はいませんか?
その油断が禁物です。
ヘルシーだという思い込みから食べ過ぎ、飲みすぎを冗長してしまうのです。
さっぱりと飲みやすいことから、揚げ物やしょっぱいものとの相性も抜群です。
ハイボールのほうを控えていても、食事の方が進み過ぎてしまうなんてこともあるでしょう。
おつまみを選ぶときはナッツ類など、比較的脂質の少ないものや、野菜などを合わせるようにしましょう。
また、アルコール度数も抑えられるので飲むスピードも上がってしまいます。
ウイスキーの糖質やプリン体、カロリーの秘密が分かりましたでしょうか?
エンプティカロリーについても間違えて解釈している人が多いので気を付けてください。
お酒のシングル1杯でおにぎり1個分位のカロリーがあったりもしますので、成分やおつまみなどに注意しながら楽しみましょう。