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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーは同じ琥珀色をした麦を原料とする飲み物という共通点を持っています。
海外では麦茶という飲み物を知らない人もいるので、麦茶をウイスキーと勘違いしてしまうこともあるようです。
また、ウイスキーの麦茶割りという飲み方も存在しており、かつてサントリーが広告でこの飲み方をアカプルコと呼んで広めようとしましたがあまり広まらず、現在では知る人ぞ知るマイナーな飲み方となっています。
この記事ではウイスキーと麦茶が合う理由と麦茶割りのアカプルコについて詳しく解説します。
この記事のポイント
ウイスキーと麦茶が合う理由はその共通点にありますので、それぞれ詳しく解説します。
それぞれ詳しく解説します。
ウイスキーは琥珀色が特徴のお酒ですが、麦茶もまた琥珀色をしたお茶になります。
ウイスキーも麦茶も種類によって色の濃淡が異なるので、ウイスキーと麦茶を並べてグラスに注いだときに味覚や嗅覚に頼らず、視覚だけで見分けるのは非常に困難です。
海外では麦茶という飲み物を知らない人もいるので、日本の映像作品の中で麦茶を飲んでいるシーンがあった場合でもウイスキーを飲んでいると勘違いされることも少なくありません。
しかし、それほど見た目が酷似しているのなら、ウイスキーと割った際に美しい琥珀色を損ねることがないといえます。
ウイスキーの割り物を作る場合は混ぜる飲み物によって、ウイスキーが持つ琥珀色を大きく損ねてしまうことも。
麦茶とウイスキーは混ぜても見た目が変化することはないので、ウイスキーの特徴を損ないという点で相性がよいです。
ウイスキーと混ぜると相性がいいものについてはこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーに混ぜると相性がいいものとは? 基本的な割り方も紹介!
麦茶はその名の通り麦を原料にして作られたお茶です。
麦を焙煎して、その種子を湯で煎じたり、水を浸出させることで麦茶は完成します。
一方で、ウイスキーの中でもモルトウイスキーは麦が原料です。
大麦を発芽させて麦芽を作り出し、発酵させて、蒸留と熟成を経ることでモルトウイスキーは完成します。
モルトウイスキーと麦茶は同じ原料を用いて製造された共通点があるため、2つの飲み物は合いやすい性質を持っています。
モルトウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのモルトとは?モルトウイスキーの種類と飲み方を紹介!
ウイスキーと麦茶が合う理由について解説しましたが、ウイスキーを麦茶で割る「アカプルコ」という飲み方はご存じでしょうか?
アカプルコとは1970年代にサントリーがウイスキーを麦茶で割ったものをテレビCMで「ウイスキー、麦茶で割って、アカプルコ」というキャッチコピーで展開したことが始まりといわれています。
しかし、現在ではアカプルコは一般的にラム酒をベースにしたカクテルという認識が強く、ウイスキーの飲み方の種類としては非常にマイナーです。
宣伝に失敗して広まらなかったのは、あまりおいしくないからと考えるかもしれません。
しかし、1970年代の日本におけるウイスキーは高級な印象が強く、庶民的な飲み物である麦茶と割ることを試す人も少なかったことが考えられるので、味わいの善し悪しに関わらず広まらなかったとしても不思議はないでしょう。
アカプルコの魅力はウイスキーが本来持つ香りや味わいを損ねないことにあります。
麦茶割りで飲んでいるにも関わらず、水割りで飲むよりもストレートに近い感覚が味わえます。
ストレートに近い感覚で飲めるにも関わらず、割ることでアルコール度数を下げる効果が期待可能です。
麦茶はウイスキーと混ぜるだけでなく、ストレートで飲む際のチェイサーにも合います。
チェイサーとはストレートでウイスキーを飲んだ際に後から飲むことにより、強いアルコール度数によって舌が麻痺することを防ぎます。
チェイサーによって口内がリセットされるため、ストレートを味わい続けても舌が麻痺せずに味わいやすくなるのです。
ウイスキーの後を追うように飲むことからチェイサーと呼ばれていますが、一般的にチェイサーは水が使用されることが多いです。
しかし、チェイサーは水以外の飲み物でも問題ないので、炭酸水、牛乳、お茶をチェイサーにする場合もあります。
麦茶は特に甘いウイスキーをストレートで飲む際のチェイサーとして相性がよく、麦茶は口に残った甘さをリセットしてくれる効果が期待できます。
ウイスキーをストレートで飲む際はチェイサーにもこだわると、よりおいしく味わえるかもしれません。
ウイスキーと麦茶は見た目や原料などの共通点を持ち、合いやすい組み合わせです。
チェイサーにするなら、果実の甘い風味が特徴のスコッチウイスキーのスペイサイドモルトは麦茶とも相性がよいでしょう。
麦茶に関わらずウイスキーと相性のいい飲み物は多くあるので、さまざまな組み合わせを試してみることでより楽しめる味わい方を見つけられるかもしれません。