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- ウイスキー基礎知識
ドライフルーツとは果物を乾燥させた保存食品ですが、ウイスキーの銘柄によっては非常に相性がいいおつまみになることはご存じでしょうか?
クランベリー、いちじく、パイナップルなどドライフルーツにはさまざまな種類がありますが、果物の種類によっても合うウイスキーが変わってきます。
また、ドライフルーツをウイスキーに漬け込むことで作れる漬け込みウイスキーもおすすめです。
この記事ではウイスキーとドライフルーツの相性がいい理由と、相性のいいドライフルーツを紹介し、ドライフルーツの漬け込みウイスキーについても解説します。
この記事のポイント
ウイスキーは味が濃く、食事やおつまみと合わせることが前提のお酒ではありません。
香り豊かで濃厚な味わいのウイスキーは必ずしもおつまみを必要とせず、単体で味わうことができます。
しかし、ウイスキーに合うおつまみを探すならお酒の味に負けない濃い味わいをもったものを探す必要があります。
その上でウイスキーの味わいを損ねないことも重要であり、水分量の多いおつまみはウイスキーの風味を壊すため相性が悪いです。
ドライフルーツは乾燥させた果物であるため水分を含まず、味が濃いためこの条件をすべて満たしています。
よって、ドライフルーツはウイスキーのおつまみに最適です。
他にウイスキーのおつまみに合いやすいものは、ソーセージやスモークサーモンなどの燻製品やチョコレートなどが挙げられます。
ウイスキーに燻製が合う理由についてはこちらの記事をチェックしてください。
燻製ウイスキーとは? 作り方や燻製がウイスキーに合う理由もご紹介!
ドライフルーツにはさまざまな種類がありますが、その中でもウイスキーに合うものを5つピックアップし紹介します。
鮮やかな赤色が特徴のクランベリーは、酸味が強く歯ごたえのある食感が特徴です。
単体で食べるには酸味が強いので、甘いものと一緒に食べたくなる味わいをしています。
そのため、甘みのあるウイスキーと合わせやすいおつまみといえるでしょう。
特に同じ果物系の甘みを持つスペイサイドウイスキーと合わせると相性がいいです。
スペイサイドウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選
いちじくはつぶつぶの食感と共に果実の甘みが口いっぱいに広がる魅力的な味わいをもつドライフルーツです。
また、ビタミンやミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれており、江戸時代の日本には薬樹として伝来するほど健康にいい果物になります。
いちじくに合うウイスキーはお互いの甘さが引き立ちやすい、まろやかな甘みを持つミズナラ樽で熟成されたジャパニーズウイスキーと相性がよいです。
ジャパニーズウイスキーに限らず甘みのあるウイスキーであれば合いやすいので、さまざまなウイスキーと相性がいいおつまみになります。
日本特有のミズナラ樽熟成のウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ミズナラ樽熟成ウイスキーが人気な理由とは?おすすめの銘柄と特徴
パイナップルは甘さ控えめで酸味があり、ドライフルーツの中でもジューシーな味わいであることから乾燥させないフルーツとドライフルーツのいいとこ取りをしたようなおつまみです。
歯ごたえもあり、しっかりとした食感を味わえます。
パイナップルの爽やかな甘みは、スペイサイドウイスキーのようなフルーツ系の甘みを持つウイスキーであれば相性がよいですが、同様に爽やかな味わいを持つウイスキーを選ぶとよりおいしく感じられるかもしれません。
オレンジはビタミンCを豊富に含んでおり、甘みのある味わいが特徴のドライフルーツです。
ウイスキーのオレンジジュース割りはジュース割りの中でも有名であり、ウイスキーとオレンジの親和性は非常に高いです。
その中でも特に柑橘系の味わいを持つウイスキーと相性がよく、ハイランドの代表的なウイスキーであるグレンモーレンジィは柑橘系の香りと味わいを持ちます。
デーツは砂漠のような乾燥地帯で育つ果物であり、日本ではなつめやしと呼ばれています。
栄養価が非常に高く、食物繊維とマグネシウムを多く含み、さまざまなミネラルとビタミンを含むためスポーツ選手の中には日常的に食べる人もいるようです。
やや粘性があり、初めて食べる人は抵抗がある食感かもしれませんが、濃厚な甘みを持っているのでウイスキーと相性がいいおつまみになります。
ドライフルーツはウイスキーのおつまみにしてもよいですが、ウイスキーに漬け込むことで漬け込みウイスキーを作ることもできます。
漬け込みやすいようにドライフルーツを細かく切って、容器に入れて漬け込むだけで簡単に作れます。
また、ドライフルーツの漬け込みウイスキーを作る際は、糖度の高いデーツを入れるだけで甘みのある漬け込みウイスキーを作りやすいです。
漬け込む期間は2ヶ月以上で、定期的に混ぜるようにしましょう。
また、漬け込みウイスキーを作る際は酒税法への理解が必要であり、消費方法や作り方によっては酒税法に抵触する可能性があります。
漬け込みウイスキーを作る場合は酒税法を確認してからおこなうようにしてください。
ドライフルーツはウイスキーと相性がいいおつまみであるため、甘いウイスキーが好きならぜひ一度試したい組み合わせです。
また、漬け込みウイスキーを作る場合は酒税法への理解が必要であるため、最後に国税庁の酒税法に関する規則をまとめましたので確認しましょう。
酒税法 | 概要 |
① | 消費者が自分で飲むための酒類であること(同居親族の消費も含む) |
② | 漬け込む酒のアルコール度数が20度以上で、酒税が課税済みのものであること |
③ | 米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ、でんぷんは使用不可 |
④ | ぶどう(山ぶどう)は酒の材料に使用できない |
⑤ | アミノ酸、ビタミン類、核酸分解物、有機酸、無機塩類、色素、香料は使用不可 |
参考:国税庁 【自家醸造】