ウイスキー投資の適切な保存方法は? 不安な人に最適な投資法も紹介
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ジャパニーズウイスキーが世界的に評価されたことにより、代表格である山崎の価値は大きく上昇しています。
一番熟成年数の低い年数である12年ものであっても定価の2倍以上の価格で取引されることが多く、熟成年数の表記がないノンヴィンテージものですら店頭販売ではすぐに品切れになるほどの人気です。
また、山崎の年代物はオークションサイトで高額で取引された高騰事例が存在しており、1本のボトルが1億円近い価格で取引されたこともあります。
この記事では山崎への投資を考える上で参考になる高騰事例と品薄状態である山崎の購入方法を解説します。
この記事のポイント
山崎を含むジャパニーズウイスキーは現在品薄状態にあります。
ジャパニーズウイスキーの最大の特徴はジャパニーズオークで造られたミズナラ樽による熟成が挙げられ、こちらの樽でウイスキーの熟成をおこなう蒸留所はほぼすべてが日本になります。
スコッチやバーボンにもないミズナラ樽によって熟成された芳香な香りを持つウイスキーが世界に評価されたことにより、瞬く間にジャパニーズウイスキーは品薄状態になりました。
しかし、急激な需要の増加に日本のウイスキー市場は耐えることができませんでした。
ウイスキーは熟成に年数がかかるため、すぐに生産することが難しいお酒であり、ミズナラ樽も製造に非常に手間がかかるため増産体制を整えることも難しい状況にあります。
元々希少価値が高い年代物のジャパニーズウイスキーの価値が高騰するのは自然な流れですが、熟成年数の若いウイスキーまで品薄状態になってしまいます。
ミズナラ樽によって熟成されたウイスキーが人気の詳しい理由はこちらの記事をチェックしてください。
ミズナラ樽熟成ウイスキーが人気な理由とは?おすすめの銘柄と特徴
日本のウイスキー市場は急激な需要の増加に対応するべく、ノンヴィンテージ物のウイスキーを主流とすることにより、原酒不足などの問題点を解決しました。
ウイスキーの熟成期間を表記する場合はブレンドした原酒の中で最も熟成年数が若いものを表記する必要があるため、熟成年数が極端に若い原酒を使用することができません。
しかし、ノンヴィンテージ物は熟成年数を表記していないため、さまざまな熟成年数の原酒をブレンドすることができます。
ジャパニーズウイスキーはノンヴィンテージを主流にすることにより、急激な需要の増加に対応することとなりました。
しかし、ジャパニーズウイスキーの代表格である山崎はノンヴィンテージ物であっても品薄が続いている状態です。
山崎以外のノンヴィンテージであれば、比較的入手しやすいジャパニーズウイスキーは存在しますが、山崎は店頭販売が開始されてすぐに売り切れになってしまうほどの人気になります。
その人気の影響で山崎はノンヴィンテージ物でも定価よりもかなり割高な価格で取引されているのが現状です。
ジャパニーズウイスキーの代表格である山崎はノンヴィンテージ物であっても投資対象になってしまうほど人気のウイスキーとなっています。
オンラインショップやネットオークションで調べれば、非常に高値で取引されていることが多い山崎ですが、定価(希望小売価格)は知っておきたいところです。
現実的に定価で購入することは難しい状況にありますが、山崎の希望小売価格を下記にまとめました。
銘柄 | 希望小売価格 |
山崎(ノンヴィンテージ) | 4,500円 |
山崎12年 | 10,000円 |
山崎18年 | 32,000円 |
山崎25年 | 160,000円 |
参考:サントリー 製品情報
この他にも山崎50年や55年などの年代物ウイスキーがありますが、、限定生産かつ抽選による販売となり完売しています。
また、山崎のノンヴィンテージは700mlのボトルだけではなく、180mlの小さなボトルも希望小売価格1,140円で販売しているので、山崎を味わってみたい方はこちらの商品を探すこともおすすめします。
定価を知っておくと現在の山崎の価値がどのくらい上昇しているのかが分かりやすくなるので、上記の価格を踏まえた上で高騰事例を確認していきましょう。
山崎に関する高騰事例を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎25年の定価は125,000円になりますが、現在では10倍近い価格でオンラインショップやオークションで取引されています。
2021年時点では購入するのに最低でも100万円以上はかかると考えたほうがいいほど高騰しています。
12年物の山崎も定価は1万円に満たないですが、定価で購入しない場合は2万円以上かかることも珍しくないようです。
ウイスキーの価格は常に変動しているため今後の山崎の価格の推移に関して保証できませんが、2021年において山崎はどの銘柄でも定価よりも高い水準で取引されているといえるでしょう。
2018年にサザビーズ香港で開催されたオークションで山崎50年が日本円に換算して約3,250万円(233万7,000香港ドル)で落札されました。
山崎50年は数量限定の150本の生産であり、定価は1本100万円の抽選販売でしたが、定価の約30倍の価格を付けることとなりました。
この高騰事例は山崎の価値を世界に知らしめるきっかけとなったといえるでしょう。
山崎50年の2倍以上の価格で落札されたのが山崎55年です。
山崎50年がオークションで落札された2年後の2020年にサントリーから山崎55年が数量限定の抽選方式の販売を開始しました。
価格は税込で330万円、生産量は限定100本で2020年中に購入者の手元に渡ったと考えられます。
しかし、購入者の1人が国際オークションハウス「ボナムズ」に出品し、約8,500万円(620万香港ドル)で落札されることとなりました。
年内に330万円で購入した山崎が約25倍の価格になるという事例は、批判もあるものの大きな話題になったことは間違いありません。
ここまで山崎の具体的な銘柄に関する高騰事例を解説しましたが、ウイスキー投資のおすすめ銘柄について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー投資のおすすめ銘柄とは?今話題のカスク投資もご紹介
山崎を投資対象として購入したい方も、純粋に味わいたい方も山崎をどのように購入するべきか悩むところではないかと思います。
最後に、品薄の状態で購入が難しい山崎を購入できる可能性がある方法を3つ紹介します。
店頭販売は発売と同時に完売してしまうことが多いので、あまりおすすめできない方法です。
もし、店頭で購入しようと考えるなら、入荷や抽選販売の情報をいち早く入手する努力が必要になります。
入荷の情報を掴めてもすぐに店頭に訪れることができなければ無駄になってしまいますが、抽選販売は平等にチャンスがある方法です。
購入できるかどうかは運に大きく依存しますが、抽選販売に根気よく参加して購入のチャンスを作ることは誰でも実践しやすい方法といえるでしょう。
定価よりも割高にはなりますが、オンラインショップやオークションなどを活用するのが、山崎を購入する現実的な方法になるかと思います。
インターネット上では山崎が多く販売されているので、今後も山崎の価値が上昇すると考えて長期的な保有を続けたい方や、割高でも山崎のヴィンテージ物を確実に飲みたい方はオンラインショップの利用を検討しましょう。
サントリーが所有する山崎蒸留所がある大阪府島本町のふるさと納税の返礼品の中には山崎があります。
大人気の返礼品であるため早い者勝ちになりますが、節税しながら山崎を手に入れることができるのは魅力的といえるでしょう。
ただし、ふるさと納税は2,000円の自己負担額と納税者の年収によって変化する控除限度額がありますので、山崎をふるさと納税で入手したときに節税になるかどうかは自身の所得に依存します。
ふるさと納税をする前にシミュレーションを利用して控除限度額の目安を調べることを忘れないようにしましょう。
山崎は年々価値が上昇しており、需給のバランスが整っていないことから投資対象の候補になるウイスキーといえます。
ただし、今後も価値が上昇する保証はないので、自己責任で入手するようにしましょう。
ウイスキー投資の具体的なやり方や、おすすめである理由について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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