ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ホワイト&マッカイは、ホワイト&マッカイ社が販売するスコッチウイスキーです。
世界的に知名度の高い老舗のウイスキーであり、キーモルトにはダルモア、フェッターケアン、タムナブーリン、ジュラが使用されています。
銘柄はウイスキー初心者に飲みやすい味わいとなっており、トリプルマチュア―ドを中心に甘くて優しい風味が特徴的です。
この記事では、ホワイト&マッカイの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ホワイト&マッカイは、スコットランドのグラスゴーにあるホワイト&マッカイ社が販売するブレンデッドウイスキーです。
ジェームス・ホワイトとチャールズ・マッカイがウイスキー事業に進出した際に2人の設立した企業であることからホワイト&マッカイ社となりました。
老舗のウイスキーですが、日本で広く一般的に流通しているブレンデッドと比較しても飲みやすさが追求されており、ウイスキー初心者を中心におすすめの銘柄となっています。
ホワイト&マッカイの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ホワイト&マッカイ社は、1882年にジェームズ・ホワイトとチャールズ・マッカイによって立ち上げられましたが、実は前身となる企業としてアラン&ポインター社があります。
アラン&ポインター社は1844年に設立された雑貨屋であり、雑貨屋で得たウイスキーを中心とする酒類の知識を活かして、現在まで続く老舗のウイスキー企業は作られました。
初めて作ったブレンデッドウイスキーは「ホワイト&マッカイ スペシャルブレンド」であり、ホワイトマッカイを象徴する2つのライオンは何度かのデザイン変更を経るものの、一貫してラベルに描かれ続けます。
その後も世代交代や二度の世界大戦を経て事業は継続的に続けられますが、1960年、ダルモア蒸溜所を所有するマッケンジー・ブラザーズ社と合併しました。
ホワイト&マッカイとダルモア蒸溜所の関係は深く、合併によって所有している状態になる前からホワイト&マッカイのキーモルトにはダルモアが使用されています。
その後は、フェッターケアン蒸溜所とトミントール蒸溜所を買収しており、この2つの蒸溜所もホワイト&マッカイを構成する重要なモルト原酒です。
一時期は7つのモルトウイスキーの蒸溜所、1つのグレーンウイスキーの蒸溜所を所有するウイスキー業界における大企業となりました。
しかし、現在はフィリピンのエンペラドール社により経営となり、ダルモア、フェッターケアン、タムナヴーリン、アイルオブジュラの4種類のシングルモルトとなりました。
1980年代頃から代表者やオーナーが次々と入れ替わり、安定しない状況が続きましたが、ホワイト&マッカイの味わいはブレンダーであるリチャード・パターソン氏に守られながら、現在も愛されています。
ホワイト&マッカイを構成する主なシングルモルトについてはこちらの記事で紹介しています。
ダルモアとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
フェッターケアンとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
アイル・オブ・ジュラの特徴とは?種類や味わい、おすすめの飲み方
ホワイト&マッカイでは、ダルモアなどの保有している蒸溜所のモルト原酒を中心にブレンドされています。
ブレンドの際にはモルト原酒とグレーン原酒をなじませるために後熟を行いますが、ホワイト&マッカイは2回に渡って後熟するダブルマリッジをいち早く取り入れた先駆者とも呼べる蒸溜所でした。
シェリーバットの樽にヴァッティングしたモルト原酒を寝かせた後に、グレーン原酒をヴァッティングして再び後熟させる製法です。
この製法により、ウイスキーは赤みのかかった美しい琥珀色になり、ホワイト&マッカイの飲みやすく優しい味わいはダブルマリッジによって生まれています。
そして、ホワイト&マッカイのブレンディングは1970年から入社した伝説のブレンダーであるリチャード・パターソン氏にも支えられており、偉大なる鼻の異名を持ち50年近くチーフブレンダーをしています。
現在のホワイト&マッカイの味わいは、パターソン氏なしではまったく異なるものであったと想定できるほど、その功績は大きいものです。
ホワイト&マッカイの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ホワイト&マッカイのスタンダードボトルであり、最も入手しやすい商品となっており、ダブルマリッジにさらに熟成を加えた3回熟成のウイスキーです。
ドライフルーツやキャラメルなどの甘い香りに、オレンジなどの柑橘系なフルーツの味わいが広がり、甘く優しく飲みやすい風味です。
ウイスキー初心者も飲みやすく、比較的安価で購入できる銘柄となっているので、初めて飲むならこちらのホワイト&マッカイを選択するのが良いでしょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/teramachi/s091373/
ホワイト&マッカイが先駆者でもあるダブルマリッジで製造されていたボトルが12年物です。
オールドボトルになりますが、スタンダードボトルで感じられる果実の風味は健在です。
過去のホワイト&マッカイが飲みたい方はこちらの12年のボトルを探してみましょう。
画像引用:https://product.rakuten.co.jp/product/-/bbe1c5e15c0cf111917f3ab53c84d02c/
日本の明治屋から販売されていたホワイト&マッカイの13年熟成のボトルであり、シェリー樽熟成であることが特徴です。
そのため、チェリーやプラムなどのシェリー由来の香りとラズベリーとビターチョコの甘い風味が楽しめます。
シェリー樽熟成にこだわったホワイト&マッカイを飲みたい方におすすめの銘柄です。
シェリー樽熟成をしたウイスキーの特徴とおすすめ銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。
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画像引用:https://item.rakuten.co.jp/chuoshuhan/110332
ホワイト&マッカイの18年物であり、1990年代に流通した中期熟成の銘柄です。
大麦の風味がしっかりと感じられ、焼きリンゴとスパイシーな味わいが特徴です。
こちらもダブルマリッジで製造されており、18年物で当時のホワイト&マッカイを知ることができます。
画像引用:https://www.garrafeiranacional.com/jp/whyte-mackay-21-anos-gold-medallion.html
ホワイト&マッカイの21年物であり、変わった形の丸いボトルと金色のプラスチック版が接着されていることから高級感があります。
21年という長期熟成がシルクのように滑らかな口当たりをもたらしており、甘さだけではなくスパイシーかつ苦みのある複雑な味わいを持ちます。
ボトルデザインも目を引くことからコレクションにもおすすめのホワイト&マッカイです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/cbeer/15102808/
ホワイト&マッカイの30年物にはいくつかのパターンがありますが、こちらは最も高級な印象を持ちやすい黒ラベルです。
甘くて飲みやすい味わいが特徴のホワイト&マッカイ、30年の長期熟成になると厚みのある味わいに仕上がり、シェリーとモルトの芳香で複雑な風味を楽しめるようになります。
最高級のホワイト&マッカイを飲みたい方は、30年熟成のボトルを探してみましょう。
ホワイト&マッカイのおすすめの飲み方を見ていきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
ホワイト&マッカイは、ウイスキー初心者におすすめの銘柄であり、コスパも良いことから普段飲みのウイスキーにもなります。
ストレートやロックも美味しく飲めるため飲み方を選びませんが、初心者を含めて万人に受け入れられやすい飲み方がハイボールです。
「ホワイト&マッカイ スペシャル トリプルマチュアード」はストレートで飲むと、慣れていない方はアルコールが辛口に感じることもあるので、ハイボールにすることで果実の風味を花開かせながらゴクゴク飲むことができるようになります。
ホワイト&マッカイが持つ風味を楽しみたいのであれば、ロックがおすすめです。
甘みや辛みといったホワイト&マッカイが持つ主張が前面に出てくるので、ウイスキーを飲みなれている方や、ハイボールのホワイト&マッカイに慣れた方が試したい飲み方です。
オールドボトルを味わう場合も、ロックまたはストレートで試すのが良いでしょう。
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ホワイト&マッカイは、ウイスキー初心者にはスタンダードボトルがおすすめであり、ウイスキー好きの方には終売しているオールドボトルを収集する楽しみ方があります。
多くの方が楽しみやすい銘柄であるため、まだ飲んだことがない方は挑戦してみましょう。
初めて飲むならスタンダードボトルのホワイト&マッカイ スペシャル トリプルマチュアードから飲むことをおすすめします。