ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ワイルドターキーは、バーボンウイスキーのなかでもクセが強くパンチのある味わいをもつことで知られています。
他のバーボンと比較して、原料におけるトウモロコシの割合が低く、大麦とライ麦の割合が大きいことが強い個性を持つ大きな理由です。
アメリカの歴代大統領が愛飲していたウイスキーとして知られており、アイゼンハワー大統領が飲んでいたことは当時のニュースで大きな話題になりました。
この記事では、ワイルドターキーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ワイルドターキーは、アメリカのケンタッキー州で作られるバーボンウイスキーであり、ラベルに描かれた七面鳥が特徴的です。
辛口のバーボンとしてアメリカの大統領をはじめ多くの愛好家がいるウイスキーですが、すべての銘柄がクセの強い味わいというわけではなく、飲みやすい味わいの銘柄も存在します。
重厚かつスパイシーという印象が強く、その理由は原料比率にあるといわれています。
ワイルドターキーの蒸留所と製造方法について見ていきましょう。
ワイルドターキー蒸留所は、1869年にトーマス・リピーが創業したリピー蒸留所を起源とします。
1940年に当時のオーナーであるトーマス・マッカーシーの趣味が七面鳥狩りであったことから、製品にワイルドターキーと名付けられました。
マッカーシーは七面鳥狩りに出かけるときに貯蔵庫からバーボンウイスキーを1本持参するルーティンがあり、持参したバーボンウイスキーを仲間内でワイルドターキーと呼び始めたことが由来となったようです。
蒸留所は買収が繰り返され、名前もワイルドターキー蒸留所に代わり、所有者も変わり続けましたが、現在はイタリアのカンパリ・グループが所有者となっています。
蒸留所の詳細な情報について詳しく知りたい方はこちらのページをチェックしてください。
ワイルド・ターキー蒸留所 - Wild Turkey DISTILLERY
ワイルドターキーは、原料比率でトウモロコシを少なくして、大麦、ライ麦の比率を増やしています。
原料は年4回の品質検査により高い水準を保っており、厳選された高品質の原料が使用されています。
ワイルドターキーは自社で厳選した原料の風味を最大限に生かすために蒸留のアルコール度数にもこだわっています。
アルコール度数を60~65度と低く抑えることで、原料の豊かな香りや風味が残り、素材の味を最大限に活かせるからです。
蒸留時のアルコール度数が高いほど、穀物由来の香りは薄れてしまいます。
ワイルドターキーは素材の味を最大限に活かせる製造方法を意識しているからこそ、はっきりとした個性豊かな味わいを楽しむことができます。
ワイルドターキーの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.wildturkey.jp/our-products/
ワイルドターキーのなかでも入手しやすいボトルがノンエイジのワイルドターキー スタンダードになります。
バーボン特有の非常に濃厚なバニラ香にスパイシーでキレのある味わいは、ワイルドターキーの基本となります。
ウイスキーを飲みなれている方は香りを味わうためのロック、少しきついと感じる方はハイボールを試してみるのがよいでいしょう。
画像引用:https://www.wildturkey.jp/our-products/
熟成年数8年以上の原酒をヴァッティングしたワイルドターキー 8年は、スタンダードのワンランク上となるボトルです。
アルコールの刺激が強く、濃厚で力強い味わいですが、果実の風味や苦味も感じられるスタンダードよりも複雑なフレーバーに仕上がっています。
クセの強い味わいですが風味がしっかりしているので、個性や刺激に慣れていればストレートも楽しめる1本です。
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000058608.html
ワイルドターキーの12年物は、終売となっていましたが2022年に日本で復活販売がされました。
12年物は、バーボン樽のバニラとキャラメル風味がさらに濃縮され、シトラスやハーブの風味を感じられることからエレガントな印象も受けます。
次に紹介する13年物になるとワイルドターキーの味わいはまろやかな印象に変わりますが、12年物はワイルドターキーの個性が強く残った銘柄で愛好家から非常に人気があります。
画像引用:https://www.wildturkey.jp/our-products/
ワイルドターキーの長期熟成銘柄であるワイルドターキー 13年は、ここまで紹介したワイルドターキーとは一味違う味わいに仕上がっています。
パンチのある香りや風味が丸くなり、洋ナシのフルーティーな香りとまろやかな味を楽しめます。
バーボンウイスキーのなかでも高い評価を得ている銘柄であり、個性の強い味わいよりも完成度の高いウイスキーを楽しみたい方におすすめです。
画像引用:https://www.wildturkey.jp/our-products/
ワイルドターキーのライ麦の原料比率を増やしたウイスキーであり、カクテルにも使用される銘柄になっています。
通常のワイルドターキーと比較するとスパイシーさが強く、甘みが少ないのが特徴になります。
ドライでさっぱりとした味わいを持つのでワイルドターキーの新たな一面を発見したい方におすすめです。
画像引用:https://www.wildturkey.jp/our-products/
ワイルドターキーをボトル詰めする際に加水をせずにボトリングすることで、高いアルコール度数でボトル詰めした、一般的にはカスクストレングスといわれる商品です。
複雑かつ濃厚な味わいであり、余韻も非常に長く、ワイルドターキーのバニラの風味にハチミツが加わったような甘みがあるのも特徴になります。
レアブリードといわれる由来は一回で生産される量が限られているので、ボトルにバッチナンバーが記載されるほど希少性の高いボトルです。
画像引用:https://www.wildturkey.jp/our-products/
ワイルドターキー蒸留所のマスターディスティラーであるエディー・ラッセルがバーボンウイスキーの熟成年数としては最高レベルの17年熟成の原酒を厳選したプレミアムなボトルがワイルドターキー マスターズキープ ボトルドインボンドです。
日本での販売数量は6,000本であり、2020年に販売されました。
ワイルドターキーのマスターズキープシリーズは他にもありますが、どれも限定販売となっており非常に希少価値の高いボトルです。
最後に、ワイルドターキーのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ワイルドターキーは独特の香りや風味を楽しむウイスキーであるため、香りの立ちやすいロックがおすすめです。
濃厚なバニラの香りとスパイシーな風味はロックで味わうことで余すことなく楽しめます。
ストレートで飲む場合は、アルコールの刺激が強いのでチェイサーをはさみながら飲むことを推奨します。
ロックの作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ウイスキーを飲みなれていない方や、ロックがキツイと感じた方はハイボールを試すことをおすすめします。
バーボンウイスキーはスタンダードのボトルを中心にハイボールが推奨されやすいですが、ワイルドターキーも例外ではありません。
アルコールが希釈されてパンチの強さがなくなりますが、ワイルドターキー特有の香りを楽しめる飲み方です。
炭酸水ではなく、好みに合わせてコーラやジンジャエールで割るのもよいでしょう。
ワイルドターキーは、バーボンウイスキーのなかでも個性が強い銘柄になりますが、種類によっては飲みやすいものもあります。
ウイスキーを飲みなれていない方もハイボールやジュース割りであれば飲みやすいので、興味を持った方は挑戦してみましょう。
ワイルドターキーの風味や味わいについて知っている方も長期熟成銘柄であれば、別の一面をかいま見ることができるので、13年物を中心に購入してみることをおすすめします。
ワイルドターキーは人気漫画の『刃牙』にも登場している銘柄です。漫画からウイスキーに興味を持つならこちらの記事をチェックしてください。