
【イベントレポート】アルモリック代表 来日記念イベントを開催しました!
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2024年12月14日(土)、虎ノ門ヒルズ8FのTOKYO NODE CAFÉにて、THE HEARACH AWARD (ザ・ヒーラックアワード)が開催されました!
THE HEARACH AWARDはスコットランドのアイル・オブ・ハリス蒸溜所のウイスキー、「THE HEARACH(ザ・ヒーラック)」ならびに 「Isle Of Harris Gin(アイル・オブ ハリスジン)」の、売上本数上位の酒販店や料飲店に感謝と敬意を表し、表彰する式典です。
イベント内で初お披露目された「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」を含め、3種のドリンクを愉しむことができたTHE HEARACH AWARD。アイル・オブ・ハリス蒸溜所の創業メンバーであるピーター・クファシニェフスキ氏や、俳優の松尾貴史氏のお話をお聴きして、本蒸溜所のウイスキーづくりや、その魅力の核心に迫ることができました!
島の人々と特別なつながりをもつアイル・オブ・ハリス蒸溜所
蒸溜所名 | アイル・オブ・ハリス蒸溜所 |
創設者 | アンダーソン・ベイクウェル |
住所 |
Tarbert, Isle of Harris HS3 3DJ (イギリス、ターバート)
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創業 | 2015年 |
公式HP |
アイル・オブ・ハリス蒸溜所 公式HP |
公式SNS |
Instagram:@isleofharrisdistillers |
アイル・オブ・ハリス蒸溜所は2015年9月、スコットランドのハリス島初の蒸溜所として設立されました。ハリス島はスコットランドの北西部に位置する離島です。
アイル・オブ・ハリス蒸溜所は、島に住む人々がアイデアを出し合って、過疎化が進むハリス島での持続性のある雇用環境の創設のために設立されました。
島特産の織物「ハリス・ツイード」はスコットランドを代表する名産品として世界的に広く知られています。
会場に入ると、バーカウンターにてウェルカムドリンクの「ハリスジントニック」をいただくことができました。
添えられたグレープフルーツの香りがその味わいや爽やかさを引き立てており、これから始まるイベントに胸が躍る一杯でした。
会場のゲスト全員で乾杯を行い、和やかにイベントがスタートしました!
ウェルカムドリンクとして提供された「ハリスジントニック」
豊かな自然の恵みを享受してウイスキーやジンの製造を行っているアイル・オブ・ハリス蒸溜所。
「アイル・オブ ハリスジン」は、地元のダイバーがハリス島周辺の海域から手摘みで収穫した「シュガーケルプ(昆布)」をボタニカルに使用しています。
「アイル・オブ・ハリスジン」は地元のダイバーが手摘みで収穫した昆布を使用している
昆布のうまみ成分は日本人になじみ深いため、日本国内でもファンが多いジンとなっています。
9種類のボタニカルが使われている「アイル・オブ ハリスジン」
本イベントではアイル・オブ・ハリス蒸溜所の創業メンバー、ピーター・クファシニェフスキ氏より、アイル・オブ・ハリス蒸溜所のウイスキーづくりや製品についてのお話をお聞きしながら、実際に商品をテイスティングするという非常に贅沢な時間を過ごすことができました!
ピーター・クファシニェフスキ氏によるセミナー
ハリス島で初めての蒸溜所であるアイル・オブ・ハリス蒸溜所が創立されて8年目の2023年、蒸溜所初であり、またハリス島初でもある歴史的なウイスキー「THE HEARACH(ザ・ヒーラック)」が誕生しました。「ヒーラック」はゲール語で「ハリス島の人々」という意味を持ち、その名前からもハリス島とアイル・オブ・ハリス蒸溜所の深い結びつきを感じます。
蒸溜所では、納得のいく熟成具合になるまでウイスキーを販売しないとされ、長期間にわたる試行錯誤が行われたそうです。
多くの人に待ち望まれた末に誕生したこのウイスキーは、数日で完売となるほど世界中の話題となり、その後も数多くの賞を獲得しています。
「ザ・ヒーラック」(右)と新商品「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」(左)
ザ・ヒーラックの製造過程で特にこだわりの詰まったポイントが熟成の工程です。
ザ・ヒーラックは、バーボン(ヘブンヒル蒸溜所・バッファロートレース蒸溜所)、オロロソ、フィノの4つの樽を熟成に使用しています。
その4つの樽で熟成した原酒を一つの樽に入れる「ヴァッティング」という工程を瓶詰めを行う前に挟むことによって、ザ・ヒーラックの角の取れた丸みのある味わいが生まれているそうです。
香り | ライトピート、マチャイア(アウターヘブリディーズ諸島に咲く草原)のような香り、ベリー風味のワインガム |
味わい | 焼きたてのフルーツケーキ、ジンジャーローフ、温かみのあるスパイシーさ、鍋で煮ながら焦がしたキャラメル |
フィニッシュ |
ピートが再び香り立ち、リンゴのような甘さも感じさせる
軽みがあってエレガント 丁寧に重ねた香りの層の変化を感じられる |
ハリス島初のウイスキー「ザ・ヒーラック」
蒸溜所やザ・ヒーラックの説明を受けた後は、今回のイベントの目玉である、アイル・オブ・ハリス蒸溜所の新商品、「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」が日本で初めてお披露目されました!来年には日本国内でもリリースが予定されており、多くのファンに待ち望まれています。
「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」について話されるピーター氏
オロロソシェリー樽で一貫して熟成された今回の新商品。オロロソシェリー樽は熟した果実の風味を付与し、濃厚な香りと風味をウイスキーに与えます。
蒸溜所のスタッフがスペインまで足を運び直接選んだ、高品質の樽を熟成に使っているそうです。
ピーター氏は豊かで厚みのある味わいをもつ香り高い「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」を「リッチ」「ボールド」「アロマティック」という3つの言葉で表していました。国内でのリリースが待ちきれません!
来年の国内リリースが予定されている「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」
本イベントではスペシャルゲストとして、大のウイスキーファンとしても知られている俳優の松尾貴史さんがいらっしゃっていました!松尾さんが乾杯の音頭を取り、「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」をゲスト全員で愉しみました。
乾杯の音頭を取られる松尾さん
松尾さん:
父が神戸でBarを経営しており、幼い頃から洋酒関連のノベルティや瓶はとても身近なものでした。
大学入学後、教授に北新地のBarに連れて行っていただく機会があり、「これが大人の世界か」と感動した記憶がありますね。
後から考えると、大学の授業で学んだことより、Barで学んだり、Barで知り合った人から教えてもらったことの方が人生において役立っているような気がします。
人生において大切なことをBarで学んだと話される松尾さん
Dear WHISKY:
Barで学ばれたことの中でも、特に印象深かった学びについて教えてください。
松尾さん:
人生において優先順位をつけることや、その上で臨機応変さがいかに重要であるかということです。バーテンダーの仕事はマニュアルがある仕事ではありません。名店と呼ばれるBarで働くバーテンダーの方々の仕事ぶりをみていると、やはり彼らの状況把握能力には光るものがあることを実感します。
人生も同様で、仕事だけでなく、起こった出来事や人付き合いなどにおいて「これ」という正解のテンプレートがあるわけではありません。お酒を飲んでいるうちに、フレキシブルであることの大切さを学び取ったように感じています。
松尾さん:
このウイスキーは飲んでみるとまず、ベリーのような香りや味わいが広がっていくのを感じます。その次に、チョコレートや、カラメルの焦げたような香りも感じますね。
糖質が入っているわけではないのにこのような香りを愉しむことができるというのは、まさに香りの魔術だと思います。
オロロソシェリー樽が作り出すこのウイスキーの世界観には、深さや奥行きというものをすごく感じます。アイル・オブ・ハリス蒸溜所のウイスキーの完成度がどんどん高まっていくこのプロセスを味わえている。それがとても嬉しいですね。
「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」の魅力を語る松尾さん
イベントも終盤となったころ、「THE HEARACH AWARD」授賞式が開催されました。
「ザ・ヒーラック」ならびに「アイル・オブ ハリスジン」の、本年の売上本数上位の複数の酒販店や料飲店が、表彰を受けていました。
受賞者には後日、アイル・オブ・ハリス蒸溜所からオーダーメイドのハリスツイードのベストが贈られるそうです!
以上、「THE HEARACH AWARD」イベントレポートでした。
アイル・オブ・ハリス蒸溜所が根付いている土地とそこに住む人々の息吹を、ウイスキーやジンから感じることができるとても貴重なイベントでした。また、新商品「ザ・ヒーラック シングルモルトウイスキー オロロソ・シェリーカスク」が来年国内でもリリースが予定されています。今後もアイル・オブ・ハリス蒸溜所から目が離せません!