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【現地レポート】ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所の「歴史とウイスキーツアー」に参加してきました!

2024.01.24 / 最終更新日:2024.06.10

アイルランドのダブリンの中心にあるザ ダブリン リバティーズ蒸溜所。築400年の建物を利用し2019年よりウイスキー造りが行われている蒸溜所です!
今回はザ ダブリン リバティーズ蒸溜所の「歴史とウイスキーツアー」に参加し、さらにブランドマネージャーStephanieさんにも独占インタビューをさせていただきました。
ツアーでは、ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所の特徴や歴史などをご説明いただき、ウイスキーのティスティングも楽しませていただきました。インタビューでは、Stephanieさんが蒸溜所で働きはじめたきっかけや、ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所のウイスキーについて伺いました!
ぜひ最後までご覧ください!

ツアー概要

アイリッシュウイスキーの中心地であるリバティーズに位置するザ ダブリン リバティーズ蒸溜所。こちらではツアーが毎日開催されています。チケットもオンラインで事前に購入できます!

日時 平日 12:00~17:00
週末 11:00~17:00
会場・主催 The Dublin Liberties Distillery
33 Mill Street, The Liberties, Dublin 08. D08V221.
公式サイト https://thedld.com/
ツアー History & Whiskey from the DLD – Weekday Tour €16
完全ガイド付きのこのツアーで、現役の蒸溜所を詳しく見学してください。ご到着時にダブリナー・ハニカムをお召し上がりいただき、その後、蒸溜所バーまたはブレンダールームにて、ブレンデッドウイスキーとシングルモルトウイスキーのテイスティングをお楽しみください。
History & Whiskey from the DLD – Weekend Tour €18
ツアー内容は平日のツアーと同じ内容になります。

ツアーに参加しました!

ここはリバティーズと呼ばれる地獄の街だった

蒸溜所があるのは、何世紀にもわたって「地獄」として知られてきた地域だったそうです。
その場所はリバティーズと呼ばれ、城壁の外側に位置しています。かつてここはダブリン旧市街の荒れ放題の地区であり、騒乱と暴動が沢山起こっていたそうですが、古いウイスキーの蒸溜所と並んで、織物工場、鍛冶場、印刷所、皮なめし工場、違法な酒場などがありました。
当時、アイルランドは年間1,000万ガロンのウイスキーを生産しており、アイルランドの国土を考慮するとかなりの生産量になります。その中で、このリバティーズの地域だけで、半分の量の500万ガロンを生産していたそうです。
そのような背景もあり、ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所は、18世紀のウイスキー黄金時代にウイスキーメーカーとして世界的に名を知られるようになりました。

神秘的なザ ダブリン リバティーズ蒸留所の外装

神秘的なザ ダブリン リバティーズ蒸溜所

蒸溜所の建物は400年以上前の製粉所

そしてここはミル・ストリートとも呼ばれており、蒸溜所の建物は400年以上前に製粉所として使われていたそうです。歴史のある建物の構造を出来る限りそのままにして、ウイスキー造りを行なっているそうです。
実際にツアーでは、400年前のままの壁を見ることができるので歴史の長さを体感することができます。

400年以上前の歴史を目の前で体験

自前の水源をもっている唯一の蒸溜所

ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所は水源を持っていることが特徴的です。さらに、ウイスキー黄金期である18世紀当時と同じ水源を使用できる唯一の蒸溜所です。ウイスキー造りのための専用井戸を持っており、1万年以上前に雨水としてこの地に降ったものを使っています。

ビスケットのような香りの秘密

畑から大麦を収穫した時は少し青々としていて風味が違うため麦芽を行います。畑から取り出した大麦を、暖かく湿ったところに置きます。そうすることで、大麦が春だと錯覚して芽を出す準備を始めます。その後、乾燥させることで麦芽が誕生します。
このように丁寧に手間暇を込めることで、より甘く少しビスケットのような香りが内側にあるウイスキーになります。

乾燥中の麦芽の様子

2,000kgを一気に糖化

2,000kg入れることができるマッシュタンで、約6時間半かけて糖化作業を丁寧に行います。
ここでは、穀物の中の糖分を溶かして、砂糖を取り出し、穀物と砂糖の2つの異なるアイテムができます。ここで使用した穀物はアイルランドの農家さん達に毎日お渡しし、牛や羊の餌にされています。ウイスキーを造る過程で使用された穀物を食べて作られる乳製品や肉類はより美味しくなるのかもしれませんね!

2,000kgを同時に糖化できるマッシュタン

醗酵槽での作業

次のステップでは、発酵槽と呼ばれるものでアルコールを造ります。
透過の工程で造られた砂糖水にイーストを入れていきます。ここでは、48〜72時間をかけてイーストの働きによってパックマンのように糖分を全て食べていくのだそう。そして最後には、ビールに似た醗酵液が出来上がります!

蒸留の工程

アイリッシュ・ウイスキーでは、3回蒸留を行うことで、求めるフレーバーに磨きをかけることができます。蒸留の回数が多ければ多いほど、風味はより洗練され、自分の好きな風味を正確に選ぶことができるそうです。
2回蒸留にすれば、より多くのフレーバー成分を取り込むことができるため少し幅を広げることが出来ますが、3回蒸留することで本当に欲しいフレーバーに絞ることができるというわけです。

アイリッシュウイスキーを支える蒸留器

ウイスキーの名前には暗いダブリンの歴史が隠されている

ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所のウイスキーの1つである 「コッパー・アレイ(THE DUBLIN LIBERTIES WHISKEY COPPER ALLEY )」という名前の由来にも秘密があります。
この地で売春宿を経営していたオーナーは、ダーキー・ケリーという方で、魔女として告発され逮捕されました。子供がいるかや、サタンの生贄を行っているかなど調べられましたが、赤ん坊もサタンの生贄もいませんでした。
しかし、売春宿の地下に6人の死体があったため、燃やされ死刑になってしまいました。このような話から、彼女はヨーロッパで魔女として火あぶりにされた最後の人物となったと言われています。
「魔女」という物語からウイスキーの名前が付けられているのです!

ウイスキーのテイスティング体験

DUBLINER BOURBON CASK

バーボン樽で熟成させたシングルモルトとグレーンウイスキーのブレンドしたウイスキーです。熟成年数は3年、度数は40%です。
味わいは、最初に果樹園の果実の中にゴールデンモルトとバニラの香りが輝きます。ハチミツとキャラメルのノートが続き、ペッパーのタッチが、まるでアイルランドの首都への初めての旅のように思い出深いウイスキーのバランスを整えています。ダブリナー・アイリッシュ・ウイスキーは、スムースで万能な飲み口で、ストレートでもロックでも、カクテルにもよく合うウイスキーです。

THE DUBLIN LIBERTIES IRISH WHISKEY OAK DEVIL

モルトウイスキーとグレーンウイスキーの悪魔的なブレンドは、まさにリキッドゴールドです。熟成年数は5年、度数は46%、non – chill filteredです。
香りは焼きリンゴ、新鮮な干し草、温かいブラウンシュガーのアロマに満ちています。味わいも魅力的で、トフィーアップル、サイダー、キャラメルの風味が感じられます。優しいナツメグ、シナモンのスパイスと甘さの余韻に満ちた、悪魔的なフィニッシュです。

THE DUBLIN LIBERTIES WHISKEY COPPER ALLEY

このウイスキーはアイリッシュシングルモルトウイスキーで、熟成年数は10年、度数は46%、non – chill filteredという工法で造られています。
デリケートな蜂蜜の甘いアロマ、リンゴの花のフローラルな香り、乾燥した赤い果実の香りが感じられます。
樽はオロロソ・シェリーを30年以上熟成させたもので、それは焼いたプラムや熟した赤ブドウの深い果実香の豊かな味わいが証明しており、液体に深い琥珀色を与えています。この甘美なドロップは、リッチなダークチョコレートの長い余韻を持ちます。

ツアーガイドのStephanieさんへのインタビュー

Dear WHISKY:
Stephanieさんはなぜウイスキーにご興味を持ったのですか?

Stephanieさん:
10年以上カクテルBarで働いていました時に、ウイスキーに興味を持ち始めました。私がバーで働き始めた頃は、ウイスキーボトルはすべて輸入品で、アイルランド以外の国からも輸入していました。
その後、徐々にウイスキー以外のアイリッシュ・トニック・ウォーターやアイリッシュ・ビターズが増えてきて、さらに輸入品ではないアイリッシュウイスキーが増えていったことでもっと学びたいと感じました。

Dear WHISKY:
最初に飲み始めたのはどのようなウイスキーなのですか?

Stephanieさん:
昔はスコッチウイスキーかビールを飲んでいました。それからアメリカンウイスキー、ジャパニーズ・ウイスキー、そしてアイリッシュウイスキーに出会いました。

Dear WHISKY:
特にお気に入りのウイスキーはありますか?

Stephanieさん:
全てのウイスキーに愛と感謝を持っていますが、アイリッシュウイスキーは特別なものだと感じています。
なぜなら、アイリッシュウイスキーはとても技術革新が進んでいるので、常に感動できるからです。

Dear WHISKY:
ウイスキーの中でもアイリッシュウイスキーに興味を持ったのですね!Barのあとはすぐこちらの蒸溜所で働き始めたのですか?

Stephanieさん:
Barでしばらく働いた後、まずはダブリンのウイスキー蒸溜所で働いていました。そして、ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所で働きはじめましたが、ここに来てからもうすぐ4年になります。

Dear WHISKY:
4年もいらっしゃるのですね!現在のお仕事であるブランドマネージャーはStephanieさんにとってどのようなお仕事ですか?

Stephanieさん:
私は世界的なブランドマネージャーであるこの仕事が大好きで、夢のような仕事だと感じています。
これからも沢山の人にウイスキーに熱中してもらえるように、ウイスキーの魅力を伝えていきたいです。

Dear WHISKY:
ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所の歴史とウイスキーのツアーを始めたきっかけは何ですか?

Stephanieさん:
2019年にオープンしたザ ダブリン リバティーズ蒸溜所にある、ダブリンの特徴的な歴史をみなさんに紹介したいと思ったからです。

Dear WHISKY:
時にどのような想いを伝えたいと考えていますか?

Stephanieさん:
ここの建物は400年前のもので、一度は蒸溜所として使われる計画がなされていたようですが、実際に私たちが蒸溜所として引き継ぐまで、実際はかなり長い間放置されていました。そこで私たちがここを使い始めてから、歴史の一部だとより一層感じるようになりました。
これだけの個性と歴史を持つ歴史的建造物で、自由のダークサイドを垣間見ることができる、この宝石をみなさんにお伝えしたいと思っています。この歴史的な場所でウイスキーを造っていることを紹介できることは、私たちにとってもとても嬉しいことです。

Dear WHISKY:
ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所周辺の特徴は何ですか?

Stephanieさん:
この辺りは1800年代にアイリッシュ・ウイスキーの蒸溜の中心地でした。そしてこれからも文化の中心地としてのアイデンティティを維持してきたいと思います。

Dear WHISKY:
ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所のおすすめのウイスキーは?

Stephanieさん:
10年物のシングルモルト『THE DUBLIN LIBERTIES WHISKEY COPPER ALLEY』はとても美味しいですね。これは私が大好きなウイスキーです。
十分な風味があり、スコッチウイスキーを常飲している方々にも人気のあるものになりますのでぜひお試しください!

Dear WHISKY:
最後にDear WHISKYの読者に向けてメッセージをお願いいたします!

Stephanieさん:
アイルランドの精神を味わうことのできる上質なアイリッシュ・ウイスキー嗜む、アイルランドの温かさと個性を味わうのにこれ以上の方法はありません。
ダブリン・リバティーズ蒸溜所では、1本1本のボトルに秘められた豊かな伝統と職人技をぜひご堪能ください。グラスを掲げて、アイルランドのリキッドゴールドの本物の味をご堪能ください。

ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所のブランドマネージャーStephanieさん

まとめ

以上、ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所のブランドマネージャーStephanieさんによるツアーと独占インタビューでした!400年以上前の建物をそのまま蒸溜所として使っている魅力や、ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所で行われている各工法の工夫を知ることができたと思います。
また、Stephanieさんのご経歴やおすすめのウイスキーなども知ることができました!

ザ ダブリン リバティーズ蒸溜所では、毎日ツアーが開催されていますので、ぜひアイルランドのダブリンへお越しの際は、アイリッシュウイスキーを飲みながら、ダブリンの歴史も体験してみてはいかがでしょうか。

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