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【独占インタビュー】伝統と歴史を大切にしながら、時代に合わせたお店づくりを目指すホテルバー『マティーニーズ』に取材!

2024.05.18 / 最終更新日:2024.05.18

全世界におよそ1,300軒以上のホテルやオールインクルーシブ施設を展開する「ハイアット」の上位ブランドとして、九州随一のホスピタリティを提供するラグジュアリーホテル「グランドハイアット福岡」。

その1階にあるホテルバー『マティーニーズ』は、店名の由来となったマティーニをはじめ、季節ごとに提供される多彩なカクテルでバーを訪れる数々のお客様を魅了しています。

今回Dear WHISKYは、『マティーニーズ』のマネージャー・町村さんに独占インタビューを行いました!

記事では、地元の福岡県産にこだわった食材を使用したカクテルづくりや、『マティーニーズ』ならではのシガーへのこだわりを詳しくご紹介していますので、ぜひお楽しみください!

『マティーニーズ』について

『マティーニーズ』とは

福岡市の中心部にある博多駅・天神駅から徒歩約15分の好立地に位置するラグジュアリーホテル「グランドハイアット福岡」。その1階でお客様をお迎えする『マティーニーズ』は、”大人の隠れ家” のような高級感のある落ち着いた雰囲気が漂うホテルバーです。店名にも入っているマティーニをはじめ、様々な季節のカクテルや30種類以上のシガーを取りそろえており、バーに訪れる方は『マティーニーズ』こだわりのお酒とシガーを楽しみながら福岡の夜を満喫することができます。

『マティーニーズ』店内の様子

『マティーニーズ』概要

店名 マティーニーズ
所在地 福岡県福岡市博多区住吉1-2-82 グランドハイアット福岡 1階
アクセス 【地下鉄】
福岡市地下鉄 七隈線「櫛田神社前駅」西改札口を出て2番出口より徒歩3分
福岡市地下鉄 空港線「中洲川端駅」川端改札口を出て5番出口より徒歩約10分
電話番号 092-282-2803
営業時間 19:00 – 00:00(L.O. 23:30)
定休日 無休
備考 予約可
HP 公式HPはこちら

ホテルバー『マティーニーズ』について

グランドハイアット福岡の歴史とともに

Dear WHISKY:
まずは『マティーニーズ』開業の背景について教えてください。

町村さん:
『マティーニーズ』の歴史は、グランドハイアット福岡の開業とともに始まりました。

グランドハイアット福岡が1996年4月にオープンして28年が経ちますが、私たちはお客様に対して常に最高のサービスを提供できるよう精進して参りました。

Dear WHISKY:
バーの雰囲気づくりにはどのようなこだわりがありますか?

町村さん:
我々はホテルを、非日常的な空間をお客様に演出する場であると考えています。そのためホテルバーにふさわしい雰囲気や、お客様が日々の喧騒を忘れて優雅にくつろぐことができる場所が必要になると思います。

グランドハイアット福岡の外観

「非日常」を演出する店内

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』の内装にはどのようなコンセプトがあるのでしょうか?

町村さん:
“大人の隠れ家のような空間 ”をコンセプトに、薄暗い照明が映える木目調のオーセンティックバーを意識した内装となっています。

Dear WHISKY:
隠れ家のような空間を意識されているとのことですが、店内はそれほど広くはないのでしょうか?

町村さん:
店内はカウンター8席、テーブル12席を備えており、最大60名まで入ることができますので、パーティーや二次会などにもご利用いただけます。店内ではバックバーに並んだ様々な種類のお酒、そしてヒュミドールという木製の密閉容器に入ったシガーをお楽しみいただくことができます。

また意図的に照明を落とすことで非日常的な雰囲気を演出しています。

大人の隠れ家のような雰囲気が漂う店内

カクテルに対する考え方

マティーニへのこだわり

Dear WHISKY:
バーの名前の由来を教えてください!

町村さん:
『マティーニーズ』と聞いて皆さんが思い浮かぶのは、世界的に有名なカクテルである「マティーニ」だと思います。

当店にとってマティーニは非常に大切なカクテルで、 “カクテルの王様” の異名を持ち全世界で愛されるマティーニのように、お客様に愛されるようなバーを目指して名づけられました。

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』という店名を見て、実際にマティーニを頼まれる方も多いのでしょうか?

町村さん:
そうですね。当店に来てくださるお客様も一杯目にはマティーニを頼まれる方が多いです。

そのため、一般的なマティーニとは少し違った『マティーニーズ』だけのマティーニを作ることにこだわっています。

Dear WHISKY:
一般的なマティーニと『マティーニーズ』で提供されているマティーニでは、どのような違いがあるのでしょうか?

町村さん:
まず、マティーニはジンとベルモットを混ぜた非常にシンプルなカクテルですが、シンプルだからこそ美味しく作るのが難しいカクテルでもあります。そのため当店ではベースとなるジンにこだわり、一般的なレシピと比べてジンとベルモットの比率を少し変更して作っています。

また実際に、マティーニを作る際にもいくつかの工夫を施しています。

Dear WHISKY:
具体的にどのような工夫をされているのでしょうか?

町村さん:
マティーニ作りでは、初めにミキシンググラスに氷を詰めてリンス(グラスの内側を少量のお酒で濡らすことでカクテルに風味を付ける技法)をするのですが、当店では氷をベルモットで一度洗っています。

少々贅沢な作り方ですが、こうすることでベルモットの香味がグラス全体に溶け込み、香り高いマティーニが出来上がります。

Dear WHISKY:
一つ一つの工程をこだわり抜いてマティーニを作られているのですね!それでは『
マティーニーズ』を訪れるお客さんも、店名を見てマティーニを注文される方が多いのでしょうか?

町村さん:
はい。やはり当店のシグネチャーカクテルということもあり、マティーニを注文される方は多いですね。

Dear WHISKY:
世界でも有名なマティーニですが、注文される方は外国の方が多いのでしょうか?

町村さん:
そうですね。『マティーニーズ』には、国内外問わず様々な地域からお客様がいらっしゃいますが、特にアジア圏からのお客様が多い印象があります。また当店がある福岡県に距離的に近いこともあって、アジア圏の国の中でも香港や韓国からのお客様に多くご来店いただいています。そういった方々が『マティーニーズ』へ訪れた際にマティーニを頼まれることが多いです。

『マティーニーズ』のシグネチャーカクテルであるマティーニ

『マティーニーズ』で提供されるシーズナルカクテルのコンセプト

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』のシーズナルカクテルはどういったコンセプトで作られているのでしょうか?

町村さん:
福岡ないし九州の新鮮な食材、特にその時の旬の食材にフォーカスしたカクテルを創作しています。

Dear WHISKY:
福岡県産の食材とは具体的にどのようなものでしょうか?

町村さん:
例えば、福岡県産の苺「あまおう」を使用したショートカクテルを期間限定で提供したことがあります。ありがたいことに、大変飲みやすいと女性のお客様にも好評でした。

Dear WHISKY:
こうした地元産の食材を使用したカクテルは一定期間で変更するのでしょうか?

町村さん:
基本的にシーズナルカクテルは約2か月ごとに変更しています。

Dear WHISKY:
シーズナルカクテルはどのように創作されるのでしょうか?

町村さん:
まずシーズナルカクテルにメインで使用する食材を決めます。その後は、その食材を使いながら季節やイベントに合わせた味わいになるようカクテルを創作しています。そのため、フルーツは惜しみなく使用して1杯でも十分満足していただけるようなカクテルに仕上げています。

福岡県産の苺「あまおう」をふんだんに使用したシーズナルカクテル

『マティーニーズ』おすすめのカクテル

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』のおすすめのカクテルを教えてください。

町村さん:
やはり店名にも入っているマティーニは、当店にお越しの際にはぜひ飲んでいただきたいです。

通常『マティーニーズ』では、マティーニセレクションとして4種類のマティーニを提供しています。

Dear WHISKY:
4種類のマティーニにはそれぞれどういった違いがあるのでしょうか?

町村さん:
まずは、マティーニと聞いて皆さまがイメージされるスタンダードなマティーニ「クラシック」、ジンの比率を多くして味わいを鋭くさせたドライマティーニ「ロックフェラー」、スイート・ベルモットを使用した優美な甘さが特徴的な「Xマティーニ」と、フレッシュな苺を使用した「ストロベリーマティーニ」の4種類です。

Dear WHISKY:
どのマティーニも非常に美味しそうですね!この4種類の
マティーニはお客様の雰囲気や味の好みに合わせて提供しているのでしょうか?

町村さん:
そうですね。実は当店で提供しているマティーニは、今ご紹介した4種類も含めて全部で50種類以上あります。そのため、お客様にはマティーニというカクテルが持つ様々な味わいを飲み比べながら、バーでのひと時を楽しんでいただきたいです。

Dear WHISKY:
50種類以上のマティーニを飲み比べることができるの
は魅力的ですね!ちなみに『マティーニーズ』全体でカクテル作りにおいて大切にしていることはありますか?

町村さん:
カクテル作りにおいて大事なことは時代の変化に敏感になり、今何が流行っているのか、そしてその流行の中でお客様はバーに何を求めているのかを察知することだと思います。

日々変化する流行にアンテナを張りつつ、 いまお客様が求めているものをカクテルで表現することが大事だと考えています。

『マティーニーズ』こだわりのマティーニ

お客様の好みに合わせて提供されるウイスキー

『マティーニーズ』おすすめのウイスキー

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』のおすすめのウイスキーを教えてください。

町村さん:
個人的にはザ・マッカラン12年ダブルカスクがおすすめです。

Dear WHISKY:
ザ・マッカラン12年ダブルカスクがおすすめのウイスキーになったきっかけはありますか?

町村さん:
『マティーニーズ』では定期的に「ウイスキーフェア」を開催しています。以前、ザ・マッカラン12年ダブルカスクやグレンフィディック15年といったシングルモルトウイスキーの中でも根強いファンが多いウイスキーを提供していました。

その関係もあり、ザ・マッカラン12年ダブルカスクは非常に印象に残っているウイスキーです。

Dear WHISKY:
ウイスキーフェアの内容を教えてください。

町村さん:
『マティーニーズ』にいらっしゃるお客様がよく注文される人気のウイスキーを、期間限定で通常の価格よりも手に取りやすい価格で提供します。他にも「ジャパニーズウイスキーセレクション」もフェアとして展開したことがあり、ご来店いただいたお客様に日本各地の蒸溜所で造られたジャパニーズウイスキーのオールドボトルをグラスでお楽しみいただけました。

おすすめのウイスキーの飲み方

Dear WHISKY:
ウイスキーのおすすめの飲み方を教えてください。

町村さん:
まずは、ウイスキーの本来の味を知ってもらうためにストレートをおすすめします。その他では、例えばお酒が弱い方であれば水割りやソーダ割り、ウイスキーに少し慣れてきた方であればロックといったように、一人一人のお客さまに合わせて最高の一杯を提供できるように心がけています。

お客様の好みに合わせて提供されるウイスキー

『マティーニーズ』こだわりのシガー

お酒 × シガーという選択肢

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』がお酒以外の部分でこだわっていることはございますか?

町村さん:
当店は九州屈指のシガーの品揃えのあるシガーバーです。

そのためウイスキーとシガーのマリアージュも提案しており、いつもと違ったお酒の楽しみ方を体感していただけるようにしています。

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』には何種類のシガーがあるのでしょうか?

町村さん:
おおよそ30種類のシガーをご用意しています。

シガーは銘柄の数だけ味わいや余韻の長さが異なるので、ウイスキーと同じようにお客様に合わせて提案しています。

Dear WHISKY:
個人的にシガーというとご年配の方が嗜むイメージがあるのですが、『マティーニーズ』で提供されているシガーはどのような方がご購入されているのでしょうか?

町村さん:
おっしゃる通り、基本的には年齢層の高い方のご利用が多いのですが、最近は比較的若い方もシガーに挑戦されることが増えました。

そのため初心者向けのシガーを増やしたりシガーの吸い方を説明してシガーに対するハードルを低くすることで、若い世代にシガーの奥深さを知っていただけるよう努力しています。

Dear WHISKY:
若者世代にもシガーが浸透してきているのですね!ちなみに30種類ものシガーをお客さんに説明するには相当の知識が必要になるのではないでしょうか?

町村さん:
そうですね。『マティーニーズ』のバーテンダーには、ウイスキーなどのお酒の知識だけではなくシガーの知識も求められます。

Dear WHISKY:
ちなみにこうしたお酒とシガーの組み合わせを提案される際、お酒とシガーのどちらをベースにして組み合わせを決めているのでしょうか?

町村さん:
お酒をベースにして考える時もあれば、シガーをベースに考える時もあります。

ウイスキーに合うシガーもあればワインやシャンパンに合うシガーもあるので、お客様の好みやその時の状況によって提供するシガーを変えています。

九州屈指の品揃えを誇る『マティーニーズ』のシガー

ホテルバーの魅力と情報発信

ホテルバーと街場のバーの違い

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』のようなホテルバーの強みは何でしょうか?

町村さん:
当店を例に挙げると、グランドハイアット福岡内にある料理部門やペストリー部門のような他部門とのコラボレーションといった、ホテル内の他の部署と連携して通常ではできないような取り組みができる点がホテルバーの強みの一つだと思います。

Dear WHISKY:
他部門とのコラボレーションとは具体的にどのようなことをされているのですか?

町村さん:
最近ですと、ホテル内の主にスイーツづくりを担当しているペストリー部門とコラボしました。「KRUG」という世界最高峰のシャンパンを使用したバレンタインチョコレート「ジュエル・クリュッグ」をホテルのショップだけでなく当店でも提供することで、お酒とチョコレートのマリアージュを提案することができました。
また料理部門と連携して、当店にワイン生産者を招いてワインと料理のペアリングを提供する1dayイベントを開催したこともあります。

Dear WHISKY:
厳選した素材を使用したチョコレートや料理を楽しめるイベントは、確かにホテルバーだからこそできる取り組みですね!ちなみに、こうした素材にも地元の食材を使用されているのでしょうか?

町村さん:
そうですね。『マティーニーズ』で提供している料理にも、九州産の食材を多く使用しています。

先ほどシーズナルカクテルに地元の食材を使用していると話しましたが、『マティーニーズ』だけにとどまらずホテル全体でお客様に福岡、そして九州という地域の魅力を五感で感じていただきたいと考えています。

世界最高峰のシャンパン「KRUG」を使用したチョコレート「ジュエル・クリュッグ」

「コロナ禍」というターニングポイント

Dear WHISKY:
ホテルバー業界の立場として、コロナ禍を経てお客様のバーでの過ごし方に変化はありましたか?

町村さん:
一番大きな変化としては、コロナ禍をきっかけに早い時間にお酒を飲む方が増えたことですね。現在も遅くまで飲まれる方が少なくなったように感じます。

またそもそも、お酒自体を飲まれる方が減っているようにも感じます。

Dear WHISKY:
コロナ禍で様々な部分がネガティブに変化してしまったのでしょうか?

町村さん:
そうとも言い切れません。徐々にではありますが常連の方やリピーターのお客様は戻ってきてくださっています。

コロナ禍を経て変化した部分とコロナ禍を経ても変化しなかった部分がそれぞれあるといった表現が適切かもしれません。

Dear WHISKY:
では、コロナ禍を経て何かポジティブな変化はありましたか?

町村さん:
そうですね。

ポジティブな変化でいうと、コロナが落ち着いてからは若いお客様が来てくださることが多くなりました。

Dear WHISKY:
若い方が来店されるようになって、『マティーニーズ』の方で何か変更したことはありますか?

町村さん:
例えば、シーズナルカクテルの考案の際に若い方に向けてカラフルな見た目のカクテルを提案したり、若い方からご年配の方まで幅広い年齢層の方が楽しんでいただけるようなサービスの提供を心がけるようになりました。それに合わせて、SNSなどに掲載する写真も背景や見た目にこだわって撮影するようになりました。

また他のホテル様と比較しながら世の中のトレンドに合わせた店づくりをするようになりました。

Dear WHISKY:
情報発信という部分で『マティーニーズ』が現在力を入れていることは何でしょうか?

町村さん:
現在は積極的な露出に注力しています。マーケティング部門と連携した情報発信は他のホテル様にも負けていないと思うのですが、今までテレビや雑誌といったメディア媒体への露出は決して多くありませんでした。そのため『マティーニーズ』の魅力をもっと多くの方に届けたいという想いのもと、主にSNSやホームページなど自社媒体を積極的に活用するようになりました。

Dear WHISKY:
実際に露出の効果はどのくらいあるのでしょうか?

町村さん:
体感ではありますが最近の露出の強化により、以前よりお客様が様々な媒体を見て来店してくださることが増えたと感じています。

Dear WHISKY:
ホテルの宿泊者ではなく『マティーニーズ』目的で来店されるお客様が増えたのですか?

町村さん:
例えば、SNSを見て来店してくださるお客様は、ハッシュタグをつけて当店のカクテルやシガーを紹介してくださる方が多く、SNSをきっかけにした『マティーニーズ』の知名度が少しずつ増してきていると感じています。

そのため今後も当店の魅力を積極的に発信していきたいと考えています。

世界各地のお酒が並ぶ洗練されたバックバー

『マティーニーズ』の柱

お客様と接する中で大切な「会話」

Dear WHISKY:
『マティーニーズ』に来店される幅広い年齢層のお客さんと接する中で大切にしていることは何でしょうか?

町村さん:
ドリンクの味わいや質はもちろんですが、お客様との会話を何よりも大切にしています。カクテルの味わいや質を高めることは大切ですが、やはりサービス業はお店の雰囲気やスタッフの対応をお客様に評価していただいて成り立ってると思います。

そのためスタッフ一同、お客様に喜んでもらえるようなサービスを提供できるように、日々力を入れて取り組んでいます。

Dear WHISKY:
お客様へのサービスを大切にしつつ、『マティーニーズ』はどのようなバーを目指していますか?

町村さん:
特にバーのスタッフは他の部署と違って一人のお客様と話す時間は長いですが、お客様一人一人の滞在時間は限られています。そのため、限られた時間でお客様に『マティーニーズ』というバーを知ってもらう努力をしています。

その中で、あのスタッフがいるから『マティーニーズ』に行こうと思ってもらえるようなバーを目指しています。

Dear WHISKY:
ちなみにおすすめのカクテルやシガーを尋ねられるお客様は多いのでしょうか?

町村さん:
おすすめのカクテルやシガーについての質問はバーテンダーにとって意外と難しいのですが、そのように尋ねられることは多いです。お客様からおすすめを聞かれると、つい自分が好きなお酒やシガーをおすすめしたくなってしまいます。しかし、大切なことは相手からどのようにして好みのスタイルを引き出すかだと思います。

そのため「お客様との会話」はバーテンダーにとって非常に重要だと思います。

お客様との会話を大事にする『マティーニーズ』のマネージャー・町村さん(左)とチームリーダーの井上さん(右)

『マティーニーズ』のこれから

これからのホテルバーの展望

Dear WHISKY:
コロナ禍が明けた現状を踏まえて、これからのホテルバーはどのようになっていくとお考えでしょうか?

町村さん:
現状、国内外問わず旅行をする方が増えてきています。その流れで福岡では今後新しいホテルや、それに伴って新しいホテルバーが続々と誕生する予定です。

そのため今以上にホテルバーの競争は激しくなると思いますが、その中でもお客様に『マティーニーズ』を選んでいただけるようホテル全体で盛り上げていきたいと考えています。

『マティーニーズ』の今後の目標

Dear WHISKY:
これからもお客様に愛される『マティーニーズ』であり続けるためには何が必要だと考えていますか?

町村さん:
一人ひとりのお客様を大事にすることは昔から変わらずに続けてきていることであり、今後も一番大切にしていきたいことです。

そのため、スタッフ一人ひとりが向上心と好奇心を持ってお客様を満足させられるようにお酒やシガーの知識を蓄積していくこと、そしてサービス力の底上げに注力することで『マティーニーズ』というホテルバーの存在価値や他のバーとの差別化に繋げて行きたいです。

最後にDWの読者に向けてメッセージをお願いします!

Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKYの読者に向けてメッセージをお願いします!

町村さん:
個人的にウイスキーの需要は一昔前に比べて非常に増えていると感じます。

そのためウイスキーの生産者と消費者の間に位置する「繋ぎ手」として、『マティーニーズ』は今後も一人でも多くの方にウイスキーを知っていただけるよう努力していきます。

また、今回はこのような機会を頂きまして誠にありがとうございます。取材を受けるにあたり『マティーニーズ』というホテルバーを客観的に振り返った際、ホテルバーとして足りない部分がまだ沢山あることを感じるとともに、改めてホテルバーとはどのような存在であるべきか再確認するきっかけとなりました。

28年間積み上げてきた『マティーニーズ』としての歴史を大切にしながら、今後も時代のニーズを捉えたお店づくりをしていきたいと思います。そして福岡・九州のバー文化を盛り上げていきたいです。

さいごに

今回は福岡のホテルバー『マティーニーズ』に独占インタビューをさせていただきました!

伝統と歴史のある『マティーニーズ』ならではのマティーニに対するこだわりやホテルバーとしての強み、さらにはお客さんとの会話の大切さなど興味深いお話をたくさん伺うことができました。

創業から28年を数えつつ、さらに進化を続ける『マティーニーズ』に今後も目が離せません!

インタビューにご協力いただいた『マティーニーズ』の町村さん、誠にありがとうございました!

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