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【海外マーケット】PICK UP! 2022年5月の海外ウイスキーニュースまとめ

2022.06.15 / 最終更新日:2024.02.10

2022年5月の海外ウイスキーニュース(日本語)

1.イングリッシュウイスキーギルド “English Whisky Guild (EWG)” が設立

イングリッシュウイスキーの品質・多様性を保護し、高まる需要に対応することを目的としたイングリッシュ・ウイスキー・ギルド(EWG)が設立されました。ギルドとは、同業者組合のことです。
EWGは、イングリッシュウイスキーの生産量を2023年までに2019年度比で189%増加させる計画のことです。15の設立メンバーは以下の通りです。

  • Ad Gefrin
  • Adnams Southwold
  • ビンバー蒸溜所
  • クーパーキング蒸溜所
  • コッパーリベット蒸溜所
  • コッツウォルズ蒸溜所
  • East London Liquor社
  • ヘンストン蒸溜所
  • スピリット・オブ・ヨークシャー蒸溜所
  • ザ・イングリッシュウイスキー社
  • レイクス蒸溜所
  • オックスフォードアルチザン蒸溜所
  • ウォーフ蒸溜所
  • ホワイトピーク蒸溜所
  • ウィッタカーズ蒸溜所
    詳細は、EWGの公式サイトを参照。

2. ホワイト&マッカイ「スコッチ・オーク・プログラム」

ホワイト&マッカイ社の皆様のお写真

ホワイト&マッカイ社のマスターウイスキーマネージャーGregg Glass氏は、スコッチウイスキーに外国産ではなくスコットランド原産のオーク樽を使用する「スコッチ・オーク・プログラム」を発表しました。
現在、スコットランド原産のオーク材がウイスキー造りに与える風味の変化・特徴を明らかにするための実験が進んでいるそうです。タムナヴーリン、ジュラ、フェッターケアンなどの蒸溜所が参加しています。
詳細はこちらを参照。

3. ティーリング蒸溜所 “Wonders of Wood”シリーズ生産開始

Wonders of Woodのお写真

アイルランドのティーリング蒸溜所は、木材がウイスキー生産に与える影響にフォーカスした”Wonders of Wood”シリーズを発表しました。非常にユニークな木材を熟成に使用することで、アイリッシュウイスキーの風味の限界を押し上げることを目的としています。
その足がけとして、Virgin Chinkapin Oakをヨーロッパ市場で販売が開始されました。アイルランドツリーカウンシルと提携し、売り上げの一部は植林のための寄付に充てられる予定です。
詳細はこちらを参照。

4. Douglas Laing ウクライナ支援ためのビックピート スペシャル・エディションを発表

ビックピート スペシャル・エディションのお写真

独立系ボトラーのダグラスレインは5月、人気のビッグピートシリーズのスペシャル・エディションを発表しました。ビッグピートとは、ピートの風味を全面に押し出したアイラ島のブレンデッドウイスキーです。
このボトルは、ウクライナ危機に対する5ポンドの寄付を募り、寄付者の中から抽選で選ばれた1人に送られています。キャンペーン期間(2022年4月26日~5月31日)を通して3,000ポンド以上の寄付が集まっており、収益の全てはDisaster Emergency Committee’s Ukrainian Humanitarian Appeal(ウクライナ難民を支援するための慈善団体、災害緊急委員会)に送られる予定です。
ボトルにはウクライナ国旗の青と黄色が使用され、ポートエレン蒸溜所のシングルモルトが99%使用された、超レアウイスキーです。
詳細はこちらを参照。

5. 「世界最大のウイスキーボトル」 1億8000万円で落札

イントレピッドのお写真

高さ1.8メートル、325リットルの巨大なウイスキーボトルが5月25日に140万ドルで落札されました。マッカラン蒸溜所の32年熟成のシングルモルトです。
「イントレピッド(The Intrepid)」と名付けられたこのボトルは昨年、「世界最大のウイスキーボトル」としてギネスに登録されました。
140万ドルはウイスキーのオークション史上、最も高額な取引価格の1つとなりました。
詳細はこちらを参照。

6. バルブレア蒸溜所 David Eustaceと提携した映像を公開

バルブレア蒸溜所は、スコットランドの映画監督 David Eustaceと提携し約1分半の映像を作成しました。蒸溜所マネージャーのジョン・マクドナルドも出演しています。
映像は“Precious Time”(貴重な時間)と名付けられ、長い時間を要するウイスキー造りや独自の価値観、時間の考え方を紹介する映像です。またバルブレア蒸溜所の生産技法やハイランドの美しい地域にもフォーカスが当てられています。
5月26日よりbalblair.comでオンライン公開中です。ぜひご覧ください!

7. エリクサーディスティラーズ アイラ島の新しい蒸溜所の名前を発表

新しい蒸溜所のイメージ写真

共同設立者のエリクサーディスティラーズは、着工から6ヶ月を経て蒸溜所の名前をPortintruanにすることを発表しました。
主に敷地内のフロアモルティングから得られた麦芽を使用し、蒸留には直火式のウォッシュスティルを使用する予定です。また、すべての製品で異なるフェノールレベルの使用を計画しており、それぞれ独特な風味が期待できます。さらには持続可能なウイスキー生産を実現するため、バイオディーゼル燃料や水の使用量に応じた熱ループなど最新技術が多く投入されています。
詳細はこちらを参照。

8. スコッチモルトウイスキーソサエティ(SMWS) 会員数が35,000に増加

The Scotch Malt Whisky Society (SMWS) を所有する Artisanal Spirits Company plc (ASC) は、グローバル会員数の伸びが予想をわずかに上回り、前年比25%増の35,000人強に達したと発表しました。
SMWSとは、170 を超える蒸溜所からカスクを購入、ボトリングして会員に直接販売する会員制クラブのことです。ラベルに蒸溜所を明記せず、数字で表記することで有名です。日本では、こちらのサイトから購入可能です。
詳細はこちらを参照。

9. イギリス=オーストラリア間の貿易協定

オーストラリアの写真

イギリス国際貿易省は、現在進行中のイギリスとオーストラリア間の貿易協定には、スコッチウイスキーに対する5%の関税撤廃が含まれる可能性を明らかにしました。
オーストラリアはスコッチ・ウィスキーの輸出先として8番目に大きな市場であり、2021年の輸出額は1億1300万ポンドに相当します。
こうした協定は、スコットランド企業にとって、より広範なアジア太平洋自由貿易圏である環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)への重要な入り口となります。CPTPPはオーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランド、ベトナムを含むGDP8.4兆ポンドに相当する貿易圏で、イギリスは2022年後半の加盟を希望しています。
詳細はこちらを参照。

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