
シングルモルト余市とは? 味わいと限定品の種類、おすすめの飲み方
- ウイスキー銘柄
ビンバーは、ロンドンのノースアクトンで製造されるイングランドのシングルモルトウイスキーです。
「ビンバー」はポーランド語で密造者を意味しており、現在の樽熟成の成り立ちを含めて密造とともにあったウイスキーの歴史に合った名称です。
時間と手間をかけた限定リリースのウイスキーは非常に人気が高く、味わいの完成度も高いことから愛好家から人気を集めている銘柄です。
この記事では、ビンバーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ビンバーは、イギリスのノースアクトンにあるビンバー蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
蒸溜所の創設者のダリウス・プラゼフスキー氏はポーランド出身であることから、蒸溜所の名称もポーランド語となっています。
伝統的な製法により、高品質で個性のあるシングルモルト生産することを目標としています。
ビンバーの概要と製造方法を見ていきましょう。
ビンバー蒸溜所は、2015年にロンドン西部のノースアクトンに設立されたクラフトウイスキーの蒸溜所です。
祖父の代からお酒造りに関わるポーランド出身のダリウス・プラゼフスキー氏が創業者です。
「ビンバー(Bimber)」はポーランド語で密造者であり、ダリウス氏の祖父の代で蒸溜所を営むのは密造であったことから、密造時代のアイデンティティを引き継ぐ意思でこの名称が使われました。
2016年に最初の樽の充填が完了し、3年後の2019年に初のシングルモルトウイスキーである「The First」をリリースしました。
この時に販売されたボトルの本数は1,000本ありましたが、3時間で完売しており、蒸溜所の設立当初から愛好家を中心に高い人気を誇ります。
Dear Whiskyが取材したビンバー蒸溜所の現地レポートもあわせてお読みください。
【現地レポート】「ビンバー蒸溜所のウイスキー通ツアー」に参加してきました!
ビンバー蒸溜所は、現在ではほとんど見られることがない伝統的な方法によってシングルモルトウイスキーを製造しています。
ひとつの農場で栽培されたイギリス産の大麦のみを原料としており、現在では行われることが珍しい製麦方法であるフロアモルティングを行っていることが特徴です。
マッシュ作業は手作業であり、アメリカンオークのウォッシュバックで7日間発酵させます。
特製である銅製小型蒸留器によって直火で加熱し、厳選された熟成樽で熟成させています。
伝統的な製法は手間のかかるものが多く、大規模な蒸溜所ほど採用されなくなりました。
しかし、ビンバー蒸溜所では伝統を守った製法に挑戦していることが魅力です。
ビンバー蒸溜所の詳細は以下のページにまとめています。
ビンバーの種類と味わいを紹介していきます。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/mannishboy/20063974882/
ビンバー スモールバッチ Exバーボン バッチNo.3は、ファーストフィルのアメリカンオークのExバーボン樽を使用した3度目のリリースのシングルモルトです。
ドライフルーツとアプリコットのフルーティーさ、インパクトとなるスパイシーなコショウの風味があり、甘さとスパイシーさが調和する味わいです。
バッチNo.3であることからバッチNo.2以前のボトルも存在しますが、現在の日本で流通しているのはバッチNo.3以降です。
画像引用:Amazon.co.jp
ビンバー スモールバッチ Exバーボン バッチNo.4は、バッチNo.3の次にリリースされた同様の樽で熟成されたボトルです。
バッチNo.3と比較して味わいの傾向は同様であり、フルーティーでスパイシーな味わいをベースに複層的な風味が感じられます。
限定品として次々にリリースされていることから、最新のバッチで販売されている商品を探してみましょう。
画像引用:https://sada-sake.raku-uru.jp/item-detail/1438487
ビンバー リチャードオークカスクは、リチャードオークと呼ばれる従来のバーボン樽やシェリー樽でもないビンバー蒸溜所が特別に仕立てたオーク樽を熟成に使用しています。
バーボン樽を思わせるバニラとキャラメル、シェリー樽を思わせるドライフルーツとダークチョコレートの風味があり、複合的なフレーバーと深い余韻が特徴です。
独自の技術で造られていることから他のウイスキーでは味わえない風味を持っているため、愛好家から高い人気があります。
ビンバーのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビンバーはストレートで味わうことで、複層的で複雑な風味を余すことなく味わえます。
伝統的な製法と厳選した熟成樽によって生み出された至高のフレーバーを堪能しましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?人気の銘柄・安い銘柄10選!
ビンバーはオン・ザ・ロックスタイルで、ゆっくりと味わうのもおすすめです。
時間の経過により氷が溶けることで、ビンバーが持つ香りや風味が引き立ちます。
ロックの美味しい作り方とポイントはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
良い評判 | 悪い評判 |
バランスが良く美味しい | 十分に熟成されていない |
飲みやすい | アルコール感が強い |
完成度が高い | - |
ビンバーは日本ではあまり飲まれていないことから海外の評価を・評判をまとめると、ウイスキー愛好家を中心の評価されていました。
バランス良く調和した味わい、飲みやすく完成度の高さが評価されています。
一方で、十分に熟成されていないことからアルコール感が強いという意見もあり、熟成年数が低いことから今後の成長を期待する声もありました。
現状では完璧な評価とはいえないかもしれませんが、今後を含めて期待できるウイスキーであるといえます。
ビンバーは、ロンドンで製造されるシングルモルトウイスキーであり、珍しいフロアモルティングを行い、手作業によつマッシュ作業など、伝統的な製法を採用している点が特徴です。
限定リリースが中心であることから、マニア向けの銘柄であり、ウイスキー愛好家から高い人気を誇ります。
そのため、将来的に現在の時点で販売されているボトルを飲むことができなくなる可能性があるため、機械を逃さないようにしましょう。