ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ブラック&ホワイトは、ジェームス・ブキャナン社がリリースしているスコッチウイスキーです。
現在では緑色のボトルですが、前身となるウイスキーが黒いボトルに白いラベルであり、ブラック&ホワイトと呼ばれて親しまれたことからブランド名が生まれました。
フルーティーで甘い味わいですが、オイリーさ若干のスモークもあり、スコッチウイスキーのクセもともに楽しめる銘柄です。
この記事では、ブラック&ホワイトの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ブラック&ホワイトとは、スコットランドのジェームス・ブキャナン社から販売されているブレンデッドウイスキーです。
ブキャナンス・ブレンドと呼ばれていたボトルがブラック&ホワイトと親しまれることで、ジェームス・ブキャナン社が愛称にボトルを寄せていった歴史があります。
ぶどうやりんごのような親しみやすい果実の味わいのなかに、スモーキーでオイリーな味わいがありますが、全体的に風味が落ち着いていることからウイスキー初心者の方も飲みやすい銘柄です。
ブラック&ホワイトの歴史と製造方法を見ていきましょう。
ジェームス・ブキャナン社は、ジェームス・ブキャナンが1884年に設立した企業です。
ブレンド会社のチャールズ・マッキンレー&カンパニーに5年ほど勤めた後に、自社でブキャナンブレンドと呼ばれるウイスキーを製造します。
ブキャナンブレンドは、多くのイギリス人が求めるピートが少なくライトで滑らかな味わいを実現するために造られました。
このウイスキーは白いラベルに黒いボトルで提供されていたことから、ブラック&ホワイトの愛称で親しまれました。
1904年、ブキャナンブレンドは正式にボトルの名称がブラック&ホワイトになります。
ジェームス・ブキャナン社は、エドワード7世の皇太子時代に自分専用のウイスキーを造りたいという要望を受けて、実際に王族のためのウイスキーを製造した企業です。
ジェームス・ブキャナン社がエドワード7世のために造ったウイスキーは、ロイヤルハウスホールドと呼ばれ、王家御用達(ロイヤル・ワラント)の称号を獲得しました。
ブラック&ホワイトは実際に飲んで親しんだ人に合わせて名称を変更し、白と黒のテリア種の犬が描かれるようになるなど、親しみやすいボトルとして販売されています。
ロイヤルハウスホールドについてはこちらの記事で紹介しています。
現在のブラック&ホワイトは、ダルウィニー蒸溜所の原酒をキーモルトに、グレンダラン蒸溜所、クライヌリッシュ蒸溜所の原酒を含む35種類以上のモルトウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされています。
かつてのブラック&ホワイトは、グレントファース蒸溜所の原酒がキーモルトでしたが、同じジェームス・ブキャナン社で製造されているロイヤルハウスホールドと同様にキーモルトがダルウィニーに変更されています。
そのため、現行のボトルとオールドボトルではキーモルトが異なることが特徴です。
スコッチウイスキーのなかでもフルーティーな風味が特徴の原酒をキーモルトにしていることから、全体的な風味は甘い味わいに仕上がっています。
しかし、甘い味わいだけでなくオイリーさやスモークな風味があり、35種類以上の個性的なモルト原酒を組み合わせることで複雑でありながら多くの人が好みやすいブレンドに仕上がっているのです。
ブラック&ホワイトの風味を知るのに参考になるダルウィニーについてはこちらの記事で紹介しています。
ブラック&ホワイトの種類と味わいを紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ブラック&ホワイトは、現在では緑色のボトルとなっていますが、ラベルの表面に黒と白のテリア種の犬が並んでいる親しみやすいデザインに変更された現行ボトルです。
こちらのブラック&ホワイトのキーモルトは、ダルウィニーとなっています。
フレッシュな果実の香味にパンのような香ばしい香りがあり、若干のスモーキーさが感じられます。
りんごやぶどうなどの酸味のある果実の甘い味わいがあり、滑らかな口当たりとオイリーな味わいが特徴です。
一般的に購入できるスコッチのブレンデッドと同様にリーズナブルな価格で購入できるブレンデッドウイスキーになります。
画像引用:https://www.thewhiskyexchange.com/p/22026/black-white-spring-cap-bot1950s
ブラック&ホワイトのオールドボトルであり、こちらのボトルデザインは1950年代にボトル詰めされたものと推定されます。
キーモルトは現行ボトルではないため、グレントファースが使用されています。
ブラック&ホワイトは年代によって、さまざまなボトルデザインがあるため、ウイスキーコレクターの収集対象です。
現行品と飲み比べをしたい場合は、バーなどでオールドボトルを取り扱っている店を探すのが良いでしょう。
ブラック&ホワイトのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく解説します。
ブラック&ホワイトは、若い原酒が使用されている影響からストレートではアルコールの辛みを感じることもありますが、加水との相性が悪い性質からストレートがウイスキーが持つ風味を楽しみやすいです。
スモーキーさやオイリーな味わいなどスコッチウイスキーのクセも味わいながら、甘くて滑らかな口当たりを味わいたい方におすすめです。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ブラック&ホワイトはロックにすると、甘い香味は薄まってしまいますが、ビターな風味が楽しめます。
苦みのある味わいのほうが好きな方や、より個性的な味わいを楽しみたい方にロックはおすすめです。
ハイボールや水割りなどの加水する飲み方は、ブラック&ホワイトの風味を大きく薄めてしまうデメリットがあります。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ブラック&ホワイトは、スモークなどのスコッチウイスキーの個性を含めた味わいを持ちながら、ウイスキー初心者にも飲みやすい銘柄です。
ウイスキー初心者の入門酒やコストパフォーマンスの高い普段飲みのウイスキーを探している方におすすめです。
ラインナップは1つのみですが、オールドボトルに興味がある方は、年代によっては入手難度が困難になります。