山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ラベルに4つのバラが描かれた特徴的なデザインのフォアローゼズは、バーボンウイスキーを代表する銘柄のひとつです。
花と果実を思わせる心地よい香りで飲み方を選ばないことから女性からの人気も高いウイスキーになります。
銘柄の名前の由来も蒸留所の創業者のポール・ジョーンズJrがプロポーズした話から来ており、誕生の秘話にも魅力がつまっているのです。
この記事では、フォアローゼズの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
フォアローゼズは、アメリカのケンタッキー州ローレンスバーグで製造されるバーボンウイスキーです。
バーボンウイスキーの代表的な原料であるトウモロコシや麦などの穀物を使用していますが、すべての原料に対してこだわりを持っています。
良質な原料のみを厳選して使用することでバーボン特有のコーン臭さなどのマイナスな香りを感じにくくなっています。
フォアローゼズの蒸留所と銘柄の名前の由来について詳しく見ていきましょう。
フォアローゼズ蒸留所は、1888年に設立され、1922年にフランクフォート蒸留所を吸収合併しています。
アメリカの禁酒法時代は、薬用バーボンという名目で政府の許可を得た上でウイスキーの製造を続けていました。
厳選した原料と独自の5種類の酵母を用いた発酵により、スムースな口あたりでありながら深い味わいのフォアローゼズが製造されています。
また、大胆な販売戦略が取られており、アメリカ本土ではケンタッキー州を除いてフォアローゼズは販売されていません。
アジアや欧州市場に対しての販売を強化することで、本場のアメリカ以外で代表的なバーボンウイスキーの立ち位置を築きあげたのです。
フォアローゼズは世界のバーボンウイスキーの売上では、ジムビームに迫るトップクラスのウイスキーとなりました。
フォアローゼズ蒸留所の詳細な情報について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
フォアローゼズのラベルの4つのバラは、フォアローゼズ蒸留所の創業者であるポール・ジョーンズJrのプロポーズが由来となっています。
とある舞踏会に行った時、ポールはある女性に一目惚れします。
ポールはお酒の力を借りて、その場でプロポーズをしました。
このとき女性はその場で返事はせずに「プロポーズを受けるのなら、次会うときに胸にバラのコサージュをつけてきます」と言います。
ポールが次に女性に会った時、まさにフォアローゼズのラベルのような4つの赤いバラのコサージュを付けて会うことで答えを返したのでした。
この話は逸話であり、諸説ありますが、フォアローゼズの名前やラベルの由来の背景には素敵なエピソードがあることが分かります。
フォアローゼズの種類と味わいを紹介していきます。
画像引用:https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/fourroses/products/
フォアローゼズのスタンダードボトルであり、イエローラベルという愛称が付いています。
フルーティーかつフローラルな香りと洋ナシとりんごの甘い味わいと滑らかな口あたりが特徴的です。
バーボンウイスキーのスタンダードボトルとしては完成度が高く、飲み方を選ばずウイスキー初心者から上級者におすすめになります。
画像引用:https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/fourroses/products/
フォアローゼズ ブラックはスタンダードの上位ボトルであり、日本市場限定で販売されている銘柄です。
スダンダードと比較すると、スパイシーさが強くなっており、チョコやカラメルのビターな味わいも目立ちます。
ブラックという名前にふさわしいスパイシーでビターな飲みごたえのあるボトルです。
画像引用:https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/fourroses/products/
こちらの銘柄もブラックと同様に日本限定で販売されたフォアローゼズのスーパープレミアムです。
バニラとカラメルの香りがベースですが非常に複雑で、完熟したプラムやイチジクの甘味を持つ洗練された甘い味わいを持つ銘柄になります。
日本限定でリリースされていることもあり、日本人に好みに合いやすいように作られたことが分かります。
画像引用:https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/fourroses/products/
フォアローゼズの厳選した1種類の原酒のみを使用してボトル詰めしたシングルバレル(シングルカスク)です。
力強い香りと味わいが特徴的ですが、同時にバラを思わせる繊細でフローラルな芳香も楽しめます。
数々の品評会で賞を受賞しており、ウイスキー愛好家からの評価の高い銘柄です。
画像引用:https://drinx.kirin.co.jp/whisky/fr/fr2018sb/
フォアローゼズの130周年を記念して、4種類の長期熟成の原酒を選び、少量限定生産をした銘柄です。
メープルシロップやクリームブリュレの濃厚な香りと味わいが口一杯に広がります。
限定ボトルであるため、他の銘柄と比較して入手難易度が高いフォアローゼズになります。
最後に、フォアローゼズのおすすめの飲み方を2つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フォアローゼズは、フルーティーかつフローラルな香りを楽しむウイスキーであるため、香りが引き立ちやすいロックがおすすめです。
アルコール度数が気になるのであれば、ウイスキーと常温の水を1:1で割るトワイスアップを試してみてもいいかもしれません。
ウイスキーの香りが引き立つ飲み方であれば、ロックでもストレートでも楽しめるので飲み方を選ばないことが多くの層から人気を獲得している理由といえるでしょう。
ウイスキーのロックの作り方について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
フォアローゼズはカクテルを作るのにも向いているウイスキーであり、販売元であるキリンの公式サイトでは、ミルク、ホットオレンジ、コーヒー、カシスソーダ、コーラ、ジンジャエールを使用したカクテルのレシピを公開しています。
そのなかでも、今回はローゼズと牛乳を使用したカクテルであるローゼズ ホットミルクのレシピと作り方を紹介します。
材料
作り方
ウイスキーと牛乳の組み合わせは口あたりが非常に優しくなるので、フォアローゼズでカクテルを作る場合もおすすめです。
ウイスキーと牛乳は、ウイスキー1:牛乳3の割合で混ぜるようにしましょう。
牛乳に限らずさまざまなカクテルを試してみるのも飲み方を選ばないフォアローゼズの楽しみ方になります。
ウイスキーと牛乳の組み合わせの相性について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーとミルクで作るカクテルとは? カウボーイを含めてご紹介
フォアローゼズは心地いい香りと、甘い味わいから飲む人や飲み方を選ばないため、女性を含めて多くの層から支持を集めているバーボンウイスキーです。
スタンダードボトルの味わいは他のバーボンウイスキーのボトルと比較しても完成度が高いので、まだ飲んでいない方は試してみましょう。
カクテルにもしやすいので、ウイスキーカクテルを作りたい方はフォアローゼズを選ぶのがおすすめになります。