山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ヘイグは、ヘイグ家から販売されているスコッチウイスキーです。
かつては最も売れていたスコッチウイスキーであり、ウイスキーを世界中に広めることに貢献しました。
尖った個性はありませんが、綺麗にまとまった味わいや風味をしており、1900年代のスタンダードとなるウイスキーとなっています。
この記事では、ヘイグの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ヘイグは、ヘイグ家によって造られ、キャメロンブリッジ蒸留所で製造されたグレーン原酒がブレンドされたブレンデッドウイスキーです。
かつてはジョニー・ウォーカーやデュワーズに並び、ウイスキーのビッグファイブとも呼ばれましたが、ヘイグは近年では市場から姿を消しつつあります。
クセが少なく尖った個性がない銘柄となっているので、ウイスキーを世界中に広めた時代である1900年代後半のスタンダードなウイスキーの味わいを知ることができます。
ヘイグの歴史と製造方法を見ていきましょう。
ヘイグ家は1672年からウイスキーの製造に取り組んできた名門の家系であり、現在のスコッチウイスキーの礎を造り、世界にウイスキーを広めました。
ヘイグ家が所有する蒸溜所はグレーンウイスキーを製造するキャメロンブリッジ蒸溜所であり、ヘイグ家が製造するブレンデッドウイスキーの構成原酒として使用されています。
ヘイグ家のジョン・ヘイグ氏は、1880年に初めてブレンデッドウイスキーを誕生させたことで知られています。
過酷な2度の世界大戦の時代を乗り越えた、1900年代後半はスコッチウイスキーがブームを迎えた年代であり、世界にウイスキーが広く飲まれるようになったきっかけでもある時代です。
ヘイグを含めて5つの銘柄は、この時代で最も売れたスコッチウイスキーをビッグファイブと呼ばれるようになりました。
ビッグファイブ
しかし、ヘイグは現在の時代においては、市場に流通する数を大きく減らしてしまった銘柄です。
そのため、ヘイグはスコッチウイスキーが世界に広まった1900年代後半のスタンダードなウイスキーの味わいを知ることができる銘柄となっています。
ビッグファイブの銘柄をそれぞれ詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ヘイグは、グレンキンチー蒸溜所のモルト原酒をキーモルトにしており、キャメロンブリッジ蒸溜所のグレーン原酒をブレンドしています。
またヘイグの名でキャメロンブリッジ蒸溜所のグレーンウイスキーが販売されています。
メインとなる原酒はすべてローランド地方で製造されており、ヘイグ家の活動の中心となった地域もローランドでした。
ヘイグに関わる蒸溜所の詳細は下記のページにまとめています。
ヘイグの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.kameya.jp/shopdetail/001001000405/
ヘイグは、ブレンデッドウイスキーの歴史そのものともいわれる、1900年代後半にウイスキーを世界に広めた銘柄です。
焦がしたキャラメルとナッツのような香りが感じられ、ウイスキー樽由来の香味が強くなっています。
ハチミツのように甘い味わいがあり、少しだけオークのスパイス感が後味として残ります。
熟成に使用したウイスキー樽由来の風味が強く感じられ、強い個性はクセはなく、今のウイスキーと比較しても飲みやすい銘柄です。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/5000281045627/
ヘイグ クラブマン シングルグレーンは、キャメロンブリッジ蒸溜所で製造されたグレーンウイスキーです。
バニラとトフィーのような甘い香味があり、シングルグレーンらしい滑らかな口あたりが特徴です。
IWSC2017でも銀賞を受賞した新しいヘイグであり、イングランドのフットボール選手のデイビッド・ベッカムがプロデュースしています。
ヘイグのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヘイグ ゴールドラベルは、ロックにすることで甘い味わいを強く感じることができます。
かつては低価格のブレンデッドウイスキーでしたが、現在では入手が困難であるため、ロックでゆっくりと飲むのが良いでしょう。
他のブレンデッドウイスキーと同様にハイボールとの相性も良く爽快感とスパイシーさが強く感じられるようになります。
ロックのおすすめの飲み方と美味しい作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ヘイグ クラブマン シングルグレーンで推奨されている飲み方はコーラ割りであり、ウイスキーが持つバニラの風味がコーラと調和することでより美味しく飲むことができます。
バニラとコーラの甘い味わいを堪能したい方におすすめの飲み方といえるでしょう。
ウイスキーの様々な割り方を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで
ヘイグは、かつてはビッグファイブと呼ばれたウイスキーを世界に広めた銘柄でしたが、現在ではその流通数は大きく減少している希少な銘柄です。
ただし、ヘイグ クラブマン シングルグレーンではフットボールで有名な人物であるベッカムが新たなヘイグをプロデュースしており、流通数が少なくなったとしてもファンの多いウイスキーでもあります。
1900年代後半のスタンダードともいえるウイスキーを味わってみたい方はゴールドラベル、新しい飲み口のヘイグを飲みたい方はクラブマン シングルグレーンを探すと良いでしょう。