山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ヘブンズドアは、ミュージシャンのボブ・ディランが共同開発したアメリカンウイスキーです。
この銘柄名はボブ・ディランの代表曲である「Knockin’ on Heaven’s Door」が取られています。
味わいは王道的なバーボンウイスキーの風味を持っており、ウイスキー以外から興味を持った方でも美味しく飲みやすい銘柄です。
この記事では、ヘブンズドアの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ヘブンズドアは、ミュージシャンのボブ・ディランとエンジェルズ・エンヴィーというウイスキーブランドを創設したマーク・ブシャラが開発したウイスキーです。
ボトルデザインはボブ・ディランのアート作品を使用しており、話題性が非常に高く、彼のファンであればウイスキー好きでなくても気になる銘柄といえるでしょう。
王道的なバーボンの味わいでありながら、コラボボトルの域を出る完成度の高さがあります。
ヘブンズドアの概要と製造方法を見ていきましょう。
ボブ・ディランは、2015年にウイスキー造りを志し、ブートレッグ・ウイスキーという名前で商標を出願しました。
ブートレッグとは海賊版などの意味を持ち、アーティストに対して非公認で発売される商品のことを指します。
そして、共同開発者のマーク・ブシャラは、ディラン氏とウイスキーを造る前にエンジェルズ・エンヴィーのブランドを売却していました。
ブシャラ氏はブートレッグという名称はディラン氏をよく知る人物であれば、らしさを感じる名前ではあるものの、一流の酒に付ける名前としては不適切であると考えていました。
結果的には、ディラン氏が名称の変更を認め、ヘブンズドアの名称でウイスキーが販売されることになります。
ヘブンズドアはディラン氏の代表曲である「Knockin’ on Heaven’s Door」が由来となっています。
ディラン氏はこれまでのアーティストとしての旅のなかで、最高クラスのお酒のみを飲んできましたが、新たに自身でこれまで飲んできた最高クラスのお酒に並ぶウイスキーを造ることを目標としました。
ヘブンズドアというウイスキーブランドを作るにあたって、ディラン氏とブシャラ氏は異なる種類の3つのウイスキーを造りだすという方向に舵を切りました。
ストレート・テネシー・バーボン、ストレート・ライ・ウイスキー、ダブル・バレル・ウイスキーの3種類が製造されることになります。
コロラド州のブレッケンリッジ・ディスティラリーの酒職人、ジョーダン・ヴィアによって最初のヘブンズドアが開発されました。
さまざまな熟成工程を試しており、フランスのヴォージェス地区の乾燥したオークを使用した葉巻型の樽で熟成させたこともあったようです。
さまざまな挑戦と試行錯誤のすえに、ヘブンズドアは一般発売される商品として販売されることになります。
ヘブンズドアの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://uptownspirits.com/products/heavens-door-tennessee-bourbon-750ml
ヘブンズドア ストレート・テネシー・バーボンは、テネシーウイスキーというコンセプトで造られたボトルです。
バニラとハチミツの甘い香りがあり、柑橘系の風味とスパイスの効いた味わいが楽しめます。
3つのボトルは方向性が異なりますが、味わいを考えるなら、一番スタンダードで飲みやすい銘柄といえます。
画像引用:https://uptownspirits.com/ja/products/heavens-door-straight-rye-whiskey-750ml
ヘブンズドア ストレート・ライ・ウイスキーは、ヘブンズドアのブランドで造られたライウイスキーです。
トロピカルフルーツを感じるフルーティーなフレーバーがあり、ライウイスキーらしいコリアンダーのような強いスパイス感が感じられます。
ヘブンズドアのなかでもライウイスキーに興味があるなら、こちらの銘柄を選んでみましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
ヘブンズドア ダブル・バレル・ウイスキーは、3種類の異なるウイスキーの原酒をブレンドし、それをアメリカンオークの樽で熟成させた銘柄です。
キャラメル、オレンジピール、フルーツケーキ、ワインなどのさまざまな風味が複雑に絡み合っており、黒コショウのようなスパイス感があります。
ヘブンズドアのなかでも風味が複雑であり、ウイスキーを飲みなれている方におすすめできる銘柄となっています。
ヘブンズドアのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヘブンズドアは味わいの変化を楽しむロックで飲むのがおすすめです。
氷が溶けることでヘブンズドアの味わいが変化するため、ゆっくり飲むことが楽しむ秘訣になります。
アメリカンウイスキーの代表的な飲み方であるロックからヘブンズドアを飲んでみましょう。
ロックの美味しい作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ヘブンズドアは、常温の水を加水するトワイスアップで飲むと香りが開きやすくなります。
加水はアルコール度数を調整する効果もあるため、ウイスキーを飲みなれていない方は加水して飲むのもおすすめです。
ウイスキーは味わいだけでなく、香りを楽しむお酒であるため、まずは香りを堪能してからゆっくりと口に含んでみましょう。
ヘブンズドアは、ボブ・ディラン氏が開発したウイスキーであり、代表曲を名称としています。
ヘブンズドアという名称は、2009年にも日本で公開された映画『ヘブンズ・ドア』や、日本の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作中でもディラン氏の代表曲を元に名称が使用されていることから、特別にウイスキーが好きでない方でも興味を持ちやすいといえるでしょう。
3種類のボトルはそれぞれ味わいの方向性が異なりますが、飲みやすい銘柄はストレート・テネシー・バーボンとなっているので、迷う場合はこちらから飲み進めてみましょう。