山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ジェームズ・E・ペッパーは、アメリカで昔から販売されていたバーボンウイスキーの名称です。
ペッパー家によって誕生したジェームズ・E・ペッパーは古くからアメリカのウイスキー愛好家に愛されてきました。しかし、その味わいは一度は失われ、蒸溜所と愛好家の共同作業により復活したバーボンウイスキーです。
バーボンらしい重厚な甘みが感じられ、ライ麦由来のスパイシーさがあるのも特徴に挙げられます。
この記事では、ジェームズ・E・ペッパーの種類と味わい、おすすめの飲み方を解説します。
この記事のポイント
画像引用:https://jamesepepper.com/
ジェームズ・E・ペッパーは、ペッパー家によって誕生したバーボンウイスキーのブランドであり、近年に愛好家の手により復活したアメリカンウイスキーです。
1958年に生産停止となり、レシピなども失われたことで再生産が絶望的でありましたが、希少なオールドボトルを参考に昔の味わいを再現した経緯があります。
バーボンらしい力強い味わいと、ライ麦由来のスパイシーさが特徴である王道的なアメリカンウイスキーです。
ジェームズ・E・ペッパーの歴史と製造方法を紹介します。
ジェームズ・E・ペッパーは、バーボンの名家であるペッパー家によって1776年に誕生しました。
1776年はアメリカ独立宣言と重なる革命の最中にあった年であり、そのため現在でも1776という数字を大事にしています。
レキシントンにジェームズ・E・ペッパー蒸溜所を設立し、生産が停止する1958年を迎えるまで、古くからバーボンウイスキー業界を支えました。
レキシントンにあった蒸溜所とウイスキー関連の事業が停止すると、半世紀以上に渡って、再開されることはなく蒸溜所は放棄され、当時のジェームズ・E・ペッパーのレシピや製造のノウハウなどは失われました。
しかし、2008年に愛好家でウイスキー起業家でもあるアミール・ペイはかつてのジェームズ・E・ペッパーをインディアナ州の蒸溜所のy力を借りながら、オールドボトルを収集して当時の味わいを再現しようとしました。
過去のウイスキーの味わいを納得のいく形で再現するという試みは一筋縄ではいかないものであり、10年もの時間が必要でした。
2017年、ついに当時の味わいの再現に成功し、ジェームズ E ペッパーが蘇ります。
そして、ジェームズ E. ペッパー蒸留所も50年以上の放置により荒廃していましたが、2017年に再建され蒸溜がスタートします。
歴史あるバーボンウイスキーの銘柄は、愛好家の熱意により半世紀の時を超えて復活しました。
ジェームズ・E・ペッパーは、過去も現在もレキシントンにあるジェームズ・E・ペッパー蒸溜所で製造されています。
スパイシーな味わいが特徴のジェームズ・E・ペッパーの秘密は、ライ麦の比率にありました。
バーボンウイスキーでは珍しい38%のライ麦比率にすることでスパイシーな味わいを生んでいます。
また、100プルーフ(アルコール度数50%)のノンチルフィルターでボトリングしています。
ただし、味わいの再現といわれても、ほとんどの人が生まれていない1958年以前のウイスキーの味わいを比較することは難しいため、個人で飲み比べて判定するのは至難といえるでしょう。
しかし、ジェームズ・E・ペッパーが生まれた頃のアメリカンウイスキーはライ麦を使用したライウイスキーが主流だった背景とも一致するので、愛好家の手によりかつての味わいを高い精度で再現していると考えられます。
ジェームズ・E・ペッパー蒸溜所の詳細はこちらのページにまとめています。
ジェームズ・E・ペッパーの種類と味わいを紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ジェームズ・E・ペッパー 1776 ストレートバーボンは、10年以上の時間をかけて原酒を熟成させたストレートバーボンウイスキーです。
バーボン樽由来の濃厚なバーボンとハチミツの甘い味わいに、ライ麦のスパイシーさが感じられる上品な口あたりが特徴です。
バーボンウイスキーでありながら、ライウイスキーのようなスパイシーさを持つ銘柄を飲みたい方や、再現された伝統あるバーボンを飲みたい方はこちらのボトルを探してみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/71494/
ジェームズ・E・ペッパー 1776 ストレートライは、ライ麦の使用比率が90%を超えるライウイスキーのジェームズ・E・ペッパーです。
ライウイスキーになるとフレーバーが非常に複雑なものとなり、ミントやユーカリの自然豊かな香りとチョコレートの甘い味わいが感じられます。
バーボンウイスキーを飲んだ方や、ライウイスキーに興味がある方はこちらのボトルも飲み進めてみましょう。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/sake-takuhai/095369.html
ジェームズ・E・ペッパー 1776 6年は、その名のとおり6年以上熟成させたエイジド銘柄ですが、その熟成年数は現行のストレートバーボンに劣ります。
アルコール度数も46%と低くボトリングされており、現在ではほとんど流通していませんが、復活初期に発売されたボトルです。
ジェームズ・E・ペッパーのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ジェームズ・E・ペッパーを楽しむなら、昔からアメリカで飲まれてきたロックで飲むことをおすすめします。
ロックではジェームズ・E・ペッパーの風味が余すことなく楽しめるため、氷が溶けることで変化する味わいを楽しみながらゆっくり飲みましょう。
ロックのおすすめの飲み方と作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
アメリカンウイスキーのカクテルではオールドファッションドは有名ですが、実はこのカクテルの発祥はジェームズ・E・ペッパーです。
ペンデニス・クラブのバーテンダーがジェームズ・E・ペッパー氏に最初にオールドファッションドを振舞ったことがオールドファッションドのはじまりといわれています。
ジェームズ・E・ペッパーをカクテルにするなら、そのために考案されたオールドファッションドがおすすめになります。
レシピと作り方について以下にまとめました。
材料 | 分量 |
ジェームズ・E・ペッパー | 45ml |
メープルシロップ | 7.5ml |
アロマティックビダーズ | 2ダッシュ |
オレンジピール | 適量 |
作り方
カクテルを含むウイスキーの割り方の種類はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで
ジェームズ・E・ペッパーは、王道的な古き良きバーボンであり、ライ麦のスパイシーさが強く効いているのが特徴です。
当時の味わいを知ることは難しいですが、古き時代のアメリカに思いを馳せながら飲むだけでも楽しめることでしょう。
ジェームズ・E・ペッパーを初めて飲むならジェームズ・E・ペッパー 1776 ストレートバーボンから飲み進めることをおすすめします。