山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
キングオブスコッツは、ダグラスレイン社から販売されているスコットランドのブレンデッドウイスキーです。
スコッチウイスキーの王様と名付けられたこちらのウイスキーは、スコットランドの現地では高い人気を誇ります。
甘さがはっきりと感じられる銘柄となっており、香辛料を思わせるスパイシーさも同居する王を思わせる豪快な印象の銘柄となっています。
この記事では、キングオブスコッツの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
キングオブスコッツは、ダグラスレイン社から販売されているスコッチウイスキーのブレンデッドになります。
ダグラスレインは知名度の高いボトラーズであり、さまざまなボトルを販売していますが、そのうちの一つがスコッチの王様を名乗るキングオブスコッツです。
王を名乗る銘柄にふさわしく、甘さをはっきりと感じやすく、香辛料やショウガのようなスパイシーさも感じられる豪快な印象の銘柄となっています。
キングオブスコッツの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ダグラスレインのようにボトラーズから販売されるボトラーズウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ボトラーズウイスキーとは? 3つの特徴と7つのブランドを紹介
はじめに、キングオブスコッツはダグラスレイン社が販売を開始した銘柄ではありません。
その歴史は1800年代に遡り、ブレンドレシピは存在していますが、商標権を誰も獲得していない銘柄でした。
ダグラスレイン社がキングオブスコッツの商標権を獲得したことで、一般的に流通するようになりました。
ダグラスレイン社は蒸留所を持たないボトラーズ(瓶詰め業者)であったため、キングオブスコッツはさまざまな蒸溜所から原酒の買い付けを行い、ブレンドされるようになります。
ダグラスレイン社ではキングオブスコッツのほかに、ビッグピートや、スカリーワグなどさまざまな銘柄が販売されています。
ビッグピートについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ダグラスレイン社の販売するウイスキーはさまざまな蒸溜所から原酒を買い付けることでブレンドされ、ボトル詰めされています。
例えば、ビッグピートであればアイラウイスキーが使用されていることが分かっており、構成原酒のなかには明らかになっている物があります。
しかし、キングオブスコッツに関しては、構成原酒がすべて謎に包まれており、スコッチウイスキーをブレンドしているという情報以外を読み取ることはできません。
ダグラスレイン社は、ウイスキーを蒸溜所の意図通りに提供するという哲学を貫いています。
元のスピリッツに何も加えず、何も取り去らないことにより、樽からウイスキーを直接味わっているような感覚を実現しているのです。
キングオブスコッツに関してもその哲学は例外ではないと考えて良いでしょう。
スコッチウイスキーの蒸留所は100を超える数があるので、飲むことで構成原酒を特定するのは不可能かもしれませんが、モルトとグレーンの配分や、どの地域のモルトを使用しているのか想像する楽しみ方はできるかもしれません。
ダグラスレイン社の詳細についてはこちらのページにまとめています。
キングオブスコッツの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.gyomusuper.jp/onlineshop/products/detail/6800
キングオブスコッツのスタンダードボトルであり、モルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーになります。
モルト原酒よりもグレーン原酒の飲みやすく甘い味わいが強調されており、上品な味わいが特徴です。
そのため、ウイスキー初心者にもおすすめのブレンデッドウイスキーとなっています。
画像引用:https://ec.bigban.jp/item/1016003046609
レアエクストラオールドは、キングオブスコッツのオールドボトルであり、現在は一般に流通していませんが評価の高いキングオブスコッツです。
グレーンウイスキーの穀物に由来する甘さがはっきりと感じられ、ハチミツやカラメルの甘味と調和しており、後半にかけてピート由来のスモークもあります。
キングオブスコッツに興味を持った方は、スタンダードボトルではなくこちらのボトルから探すのもおすすめです。
画像引用:https://whisky.auction/auctions/lot/11104/king-of-scots-17-year-old
キングオブスコッツの17年物は陶器で作られたボトルとなっています。
描かれているライオンにはいくつかの色違いが存在しており、青や黒のライオンもいるようです。
17年熟成の原酒を使っていることから、キングオブスコッツが持つ甘さが熟しており、濃厚なシェリー酒を思わせる甘みが感じられます。
ボトルデザインが特徴的であるため、コレクター人気の高いウイスキーとなっています。
画像引用:https://www.whiskyantique.com/en/king-of-scots-25yo-bot-80-s-43-douglas-laing-blended-bl0694e
熟成年数の長いキングオブスコッツは、基本的には陶器製で作られた特別感を感じるボトルとなっており、こちらの銘柄は25年熟成です。
ノンエイジのキングオブスコッツはグレーンウイスキーが主体となっているように感じられますが、こちらのボトルはモルト原酒が主体となっており、シェリー樽由来のモルト原酒の洗練された濃厚な甘みが特徴になります。
17年と同様に陶器製の美しいボトルが非常にコレクションに適していることからウイスキー愛好家から人気の高いボトルです。
キングオブスコッツのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キングオブスコッツのおすすめの飲み方は、スタンダードボトルと陶器製のボトルで共通してロックがおすすめです。
グレーンウイスキーを主体とするキングオブスコッツは、冷やしたほうが穀物の甘味が引き立ちやすいからです。
加水するハイボールや水割りなどの飲み方は、熟成年数の長い原酒でも想像以上に原酒の味わいが薄れることがあり、スタンダードであれば苦味が目立つ味わいになります。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方と作り方についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
17年・25年はグレーンよりもシェリー由来のモルト原酒の甘味が強調されやすくなるので、ストレートで飲むのもおすすめです。
長期熟成のボトルはアルコール感が少なく飲みやすくなっているので、ストレートで飲むのも選択肢になります。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
キングオブスコッツは熟成年数の長い銘柄は、おしゃれな陶器製のボトルで販売されていることから、コレクターや愛好家向けです。
一方で、現行のスタンダードボトルはウイスキー初心者も手を出しやすくなっています。
スコッチウイスキーの王様という名を持つ銘柄に興味が湧いた方は人それぞれに合わせやすいラインナップのなかからボトルを選びましょう。