初心者におすすめのカルヴァドスは? 人気の種類と美味しい飲み方を紹介
- ウイスキー基礎知識
スコッチウイスキーはウイスキーの本場ともいわれるスコットランドで製造されるウイスキーです。
ウイスキーには産地ごとにアメリカンやジャパニーズなど種類がありますが、スコッチがおすすめである理由はその種類の豊富さにあります。
ウイスキーに飲みにくいという印象を抱えている方でも飲めるような甘くて飲みやすいウイスキーや、独特のクセがヤミツキになるようなマニア向けの銘柄も揃っています。
そのため、数あるウイスキーの種類でどの銘柄を飲むべきか迷う方は、スコッチウイスキーから選べば自分にあう銘柄が見つかりやすいといえるでしょう。
この記事では、スコッチウイスキーで人気のおすすめ銘柄をランキング形式で紹介し、その種類・地域から選び方も解説します。
この記事のポイント
スコッチウイスキーには大きくわけて、シングルモルト(モルトウイスキー)、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーの3種類があります。
シングルモルトは大麦を原料とするウイスキーであり、グレーンウイスキーはトウモロコシなどの穀物を原料としており、シングルモルトとグレーンウイスキーをブレンドして味わいを調節した銘柄がブレンデッドウイスキーです。
現在のスコッチウイスキーの市場は、売り上げの多くをブレンデッドウイスキーが占めており、シングルモルトもウイスキー愛好家を中心に人気が高まっています。
グレーンウイスキーが単体で販売されることもありますが、数が少なく、ブレンデッドやシングルモルトと比較してスコッチ全体で人気を博するような銘柄がほとんどありません。
今回は、人気の高いブレンデッドウイスキーとシングルモルトに絞って、種類による選び方を解説します。
グレーンウイスキーを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
グレーンウイスキーとは? 製造方法や飲み方、おすすめの種類について
ブレンデッドウイスキーは、シングルモルトと比較すると価格が安く、その性質からコストパフォーマンスの良い銘柄が揃っています。
シングルモルトは単体では個性が強い銘柄が多く、グレーンは単体では主張が小さいため、ブレンドすることで両方のウイスキーの良い部分だけを取ったうえでバランスのいい味わいに仕上げており、低価格での販売に成功しているからです。
気軽な値段で購入できることを前提にウイスキーを初めて飲む方や、コストパフォーマンスを重視してスコッチウイスキーを選ぶならブレンデッドウイスキーがおすすめになります。
ブレンデッドウイスキーを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
シングルモルトは、ウイスキーの個性の強さを堪能できる点や、種類によっては20年以上の熟成期間を経た長期熟成の銘柄も飲みやすい魅力があります。
例えば、スコッチには燻製のような独特なピート香と呼ばれる香りがあり、ブレンデッドでも楽しめる銘柄はありますが、シングルモルトと比較するとピート香が弱い銘柄が多いです。
また、シングルモルトは12年がスタンダードである銘柄も多く、予算を上げれば20年以上の長期熟成銘柄を飲むこともできます。
ウイスキーの個性と熟成によって引き出される複雑な味わいを堪能できる魅力と、より熟成年数の長い質のいいウイスキーが飲めることから、シングルモルトはウイスキー愛好家を中心に人気を博しています。
シングルモルトを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのモルトとは?モルトウイスキーの種類と飲み方を紹介!
スコッチウイスキーは製造地にわけて以下の6種類にわけられます。
その中でも特徴があり、人気のウイスキーがスペイサイドウイスキーとアイラウイスキーであり、対照的な魅力を持っています。
ハイランドウイスキーはスペイサイドウイスキーと地域が被ることが多く、多くの銘柄がスペイサイドウイスキーと同じ特徴を持っています。
一方で、アイランズウイスキーはアイラ島以外のスコットランドの島で製造されたウイスキーが分類されることから、地理的に大きく離れている場合も多く、共通点が少なくなっています。
ローランドウイスキーとキャンベルタウンウイスキーは、現在ではほかの地域と比較してウイスキーの種類が少ない状況です。
ほかの地域で人気のウイスキーはランキングで個別に紹介していくため、今回は、スペイサイドウイスキーとアイラウイスキーに絞って地域による選び方を解説します。
スコッチウイスキーの種類を詳しく地域別に知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
スコッチウイスキーの種類とは?6つの地域別におすすめもご紹介
スペイサイドウイスキーは、フルーツのような甘い香りと味わいが特徴的であり、初心者の方も飲みやすいウイスキーです。
ウイスキーに対して飲みにくい印象を抱えている方ほど、スペイサイドウイスキーを飲むと印象が大きく変わりやすいといえるでしょう。
また、シングルモルトは熟成年数の長い銘柄ほど甘くて飲みやすいだけでなく、複雑な味わいを楽しめます。
ウイスキーを初めて飲む方や、ウイスキーに苦手意識を抱えている方は、人気のスペイサイドウイスキーを選ぶとウイスキーの良さがわかりやすくなります。
スペイサイドウイスキーの種類はこちらの記事で紹介しています。
「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選
アイラウイスキーは、昔ながらのピート香が非常に強く、海を思わせるような潮気のある個性的な味わいのウイスキーです。
最初はキツイと感じる場合もあり、人を選ぶ銘柄も多く存在しますが、ハマればヤミツキになる魅力があります。
燻製のような特徴的な香りや、個性的な味わいではありますが、シングルモルトでは非常に複層的で複雑な風味を感じられることが魅力となっています。
ウイスキーを飲みなれている方や、個性的な味わいの銘柄に挑戦したい方は、まずは人気のアイラウイスキーから購入するのが良いでしょう。
アイラウイスキーについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まずは、ブレンデッドウイスキーのなかで人気銘柄を1~10位まで紹介していきます。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/ichiishop/10003326/
シーバスリーガル 12年は、日本ではトップクラスに人気が高いスコッチのブレンデッドであり、こちらの銘柄はシーバスリーガルを代表するスタンダードとなるボトルです。
りんごのフルーティーさとハーブのようなアロマが香り、爽やかで飲みやすくバランスのいい味わいに仕上がっています。
初めてスコッチウイスキーを飲む方も飲みやすく、価格と味わいのバランスも良いため、人気の高さにも納得できる銘柄です。
画像引用:https://www.ballantines.ne.jp/products/finest.html
バランタイン ファイネストは、低価格かつ飲みやすい味わいから、ウイスキーを初めて飲む方も気軽に飲みやすい銘柄となっています。
バニラとはちみつの甘い香りが特徴的であり、なめらかな口あたりかつまろやかな味わいをもっています。
価格が安いことから普段飲みのウイスキーにも最適であり、ハイボールだけでなくストレートを含めて飲み方を選びません。
画像引用:https://www.johnniewalker.com/ja-jp/our-whisky/johnnie-walker-colours/black-label/
ジョニーウォーカー ブラックラベルは、スコッチウイスキーのなかでもジョニ黒の愛称で日本では親しまれている世界的に人気の高い銘柄です。
スコッチ特有のスモーキーなピート香が楽しめることが特徴的であり、オレンジなどの柑橘系の味わいを中心に多様なフレーバーが味わえます。
ピート香を含むスコッチウイスキーの特徴を味わいたい方は、ジョニーウォーカーの中でも人気の高いブラックラベルから飲んでみましょう。
画像引用;https://www.suntory.co.jp/whisky/teachers/product/
ティーチャーズ ハイランドクリームは、価格と質のバランスが非常によく、コストパフォーマンスのいい銘柄として人気を集めています。
ハイランドクリームの名のとおり、クリームのように滑らかな口あたりが特徴的であり、フルーティーで丸みを帯びています。
ウイスキーを飲みなれていない方は、ハイボールにすると非常に飲みやすく、普段飲みのコスパがいいハイボール銘柄です。
画像引用:https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=6056
ホワイトホース ファインオールドは、長年愛されてきた本場のスコッチウイスキーであり、低価格で昔ながらの味わいを楽しめます。
アイラウイスキーをブレンドしていることからスコッチ特有のスモークを楽しみやすく、スペイサイドウイスキーのようなフルーティーな味わいも楽しめます。
スモークのあるハイボールを普段から楽しみたいウイスキー好きの方におすすめの銘柄であり、スコッチの味わいの特徴を知るのにも向いているボトルです。
画像引用:https://www.bacardijapan.jp/products/items/dewars-white-label/
デュワーズ ホワイトラベルは、アメリカで大人気のスコッチウイスキーであり、ハイボールという飲み方を誕生させた銘柄でもあります。
ハイボールの生みの親である銘柄であるため、華やかな香りと滑らかな味わいのデュワーズは、ハイボールにすることでゴクゴク飲めるようになります。
おすすめの飲み方はもちろんハイボールであり、ハイボール用のウイスキーとして低価格で購入可能です。
画像引用:https://www.oldparr.jp/12years/
オールドパー 12年は、1873年に岩倉使節団が明治天皇に献上したウイスキーであり、日本にとって縁の深い銘柄です。
甘く爽やかな風味だけでなく、苦みも感じられる複雑な風味が特徴的であり、複層的なフレーバーが感じられます。
質の高いブレンデッドウイスキーを飲むなら、オールドパー 12年は大きな候補になるでしょう。
画像引用:TheHut.comLtd.
モンキーショルダーは、ここまで紹介したウイスキーが100年以上前に販売されている銘柄もあるなかで、2000年代から発売を開始した銘柄でありながらスコッチの定番商品になりつつあるボトルです。
クセが少なく非常に飲みやすい口当たりであり、ピート香はあっても非常に繊細なものであり、甘みのある味わいになります。
多くのバーテンダーからカクテルを作るにあたって評価されており、ウイスキーカクテルを作りたい方にもおすすめの銘柄です。
画像引用:Amazon.co.jp
グランツ トリプルウッドは、ジム・マレー氏の「ウイスキーバイブル2008」ではブレンデッドウイスキーとして最高評価94点を獲得しています。
低価格でありながら非常に複雑な風味が楽しめることが特徴的であり、バニラや黒糖などさまざまな種類の甘さとスパイシーな風味が感じられます。
確かな実績があり、低価格で購入できる人気の銘柄を探している方は、こちらのボトルを選んでみましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
フェイマスグラウス ファイネストは、シングルモルトのスペイサイドウイスキーのなかでも人気の高いマッカランがブレンドされた銘柄です。
マッカランの特徴である甘く熟した風味があり、上品な味わいに仕上がっているのが特徴です。
ブレンデッドウイスキーであることから、低価格でマッカランの風味の一部を堪能できる銘柄となっています。
フェイマスグラウス(ネイキッドグラウス)特徴とは?種類や味わい、おすすめの飲み方など
次に、シングルモルトの人気ランキングを1位~10位まで紹介します。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/sherryoak/
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年は、シングルモルトのロールスロイスとも呼ばれるほど高級なシングルモルトであり、日本で人気の高いスペイサイドウイスキーです。
ドライフルーツのような熟した果実の甘みが感じられることが特徴であり、上品で濃厚な味わいが楽しめることから、満足度の高い銘柄といえるでしょう。
値段に糸目をつけず最高級の人気スコッチを飲むなら、マッカランを購入することをおすすめします。
マッカラン12年の特徴とは?種類や味わい、おすすめの飲み方など
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010327325460/
グレンフィディック 12年は、数あるウイスキーのなかでもストレートで飲みやすい銘柄であり、世界でもトップクラスに人気があるシングルモルトです。
洋ナシのような爽やかなフルーティーな風味に、驚くほど滑らかな口あたりが特徴となっており、ウイスキー初心者の方におすすめです。
ザ・マッカランと同じスペイサイドウイスキーですが、マッカランより低価格であるため、初めてシングルモルトを飲むならこちらの銘柄を選んでも良いでしょう。
グレンフィディックウイスキーの種類やおすすめの飲み方についてご紹介
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010019640253/
ラフロイグ 10年は、アイラの王と呼ばれるアイラウイスキーを代表する銘柄であり、そのクセの強さからファンが多く人気があります。
非常に強いピート香に、薬品や海藻のような香味が広がり、口に含めば鼻腔から通り抜けるスモーク香に、ほのかな甘みが感じられます。
「好きになるか嫌いになるか」という強烈なキャッチコピーで知られていることから、個性的なスコッチを求めている方におすすめです。
アイラウイスキーのラフロイグとは? 種類や風味の特徴を解説!
画像引用:Amazon.co.jp
ザ・グレンリベット 12年は、スコッチのシングルモルトを発展させたスペイサイドウイスキーであり、現在のシングルモルトブームもグレンリベットから始まりました。
青リンゴのようなフルーティーな香りと、バニラとはちみつのような甘い味わいが特徴的であり、スペイサイドらしい甘くて飲みやすいウイスキーです。
スペイサイドウイスキーを飲むなら、マッカラン、グレンフィディックとともにグレンリベットは外せない銘柄になります。
シングルモルトウイスキーのザ・グレンリベットとは?種類も紹介!
画像引用:https://www.ardbegjapan.com/products/
アードベッグ TENは、ラフロイグと同様に非常にクセのあるピート香を持った銘柄であり、アードベッグは近年日本でも人気が高まっているシングルモルトです。
非常に強烈なスモークによる刺激的な味わいは飲みごたえがあり、そのなかに甘みが魅力的であり、一度口にふくめば長い余韻が続きます。
究極のアイラモルトと称されるほど世界中が熱狂しており、ラフロイグと同様に人を選ぶことから、個性や飲みごたえを重視して銘柄を選ぶ方におすすめです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/wineuki/9903000012749/
グレンモーレンジィ オリジナル 10年は、「完璧すぎるウイスキー」と称されるハイランドウイスキーであり、ハイランド地域を代表する銘柄です。
柑橘系の爽やかな香りと、豊かで甘い味わいが特徴的であり、その飲みやすさから女性からの人気が高いシングルモルトとなっています。
完成度の高いシングルモルトを飲みたいと考えるなら、グレンモーレンジィがおすすめです。
グレンモーレンジィは稀有なウイスキー!種類や味おすすめの飲み方は?
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/bowmore/products/
ボウモア 12年は、アイラウイスキーではありますが、バランスの取れた味わいが人気のシングルモルトとなっています。
スモークはここまで紹介したラフロイグ・アードベッグと比較すると控えめであり、甘くてコクのある味わいが特徴です。
初心者向けのアイラウイスキーとなっているため、ほかのアイラウイスキーのシングルモルト飲む前にこちらから飲むのもおすすめになります。
ボウモアは潮風感じる島のウイスキー!種類とおいしい飲み方は?
画像引用:Amazon.co.jp
ハイランドパーク 12年は、アイランズウイスキーのなかでもスコットランドの最北にあるオークニー諸島で製造されるスコッチウイスキーです。
ヘザーの花のフローラルなアロマが特徴的であり、はちみつのような甘い味わいにバランスのいいピートと潮気が感じられます。
アイランズウイスキーを代表する銘柄であるため、スペイサイドやアイラとは異なるシングルモルトを飲みたい方はこちらを飲んでみましょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010496001769/
オーへントッシャン 12年は、スコットランド市場では決して人気の高い銘柄ではありませんが、日本市場では人気が高いローランドウイスキーです。
非常にライトで飲みやすく、青リンゴのフルーティーさとわずかなスパイシーさを感じられる、さわやかな味わいになります。
スコッチウイスキーのなかでも日本人が好みやすいシングルモルトとなっているため、さっぱりした味わいが好きな方におすすめです。
画像引用:Amazon.co.jp
タリスカー 10年は、ハイランドパークと同様にアイランズウイスキーに分類されますが、スカイ島という別の島で製造される特徴が異なるウイスキーです。
アイラウイスキーを思わせるようなスモークに、黒コショウのようなスパイシーさを感じられる銘柄となっており、個性的な銘柄です。
シングルモルトのなかでは珍しくハイボールが飲み方として推奨されており、タリスカーのハイボールに黒コショウを振る「タリスカー・スパイシー・ハイボール」はおすすめの飲み方となっています。
スコッチウイスキー『タリスカー』の種類とおすすめの飲み方をご紹介
スコッチウイスキーのおすすめ銘柄人気ランキングを紹介しましたが、気になるウイスキーは見つけられたでしょうか。
低価格やコストパフォーマンスを求めるならブレンデッドウイスキー、銘柄の個性や質を求めるならシングルモルトを選ぶとスムーズに飲みたい銘柄が見つかりやすくなります。
ランキングを参考に自分に合ったスコッチウイスキーを飲んでみましょう。