ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
サンシャインウイスキーとは、若鶴酒造が販売し、富山県の三郎丸蒸溜所で製造される国産ブレンデッドウイスキーになります。
半世紀以上前に製造された歴史ある銘柄であり、「戦争の中ですべてを失った日本で水と空気と太陽光線からできる蒸留酒によってふたたび日をのぼらせよう」という思いを込めて作られました。
スモークのクセのあるフレーバーもありますが、フルーティーな甘みも感じられる味わいです。
この記事では、サンシャインウイスキーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
若鶴酒造株式会社 - https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/
サンシャインウイスキーは、戦後から間もない1952年から作られた国産ブレンデッドウイスキーであり、富山県の三郎丸蒸溜所で作られています。
地ウイスキーとして今でも製造を続けられる歴史ある銘柄であり、その名前は公募で付けられましたが、戦後の復興に対する願いが込められています。
原料にピートを使用したスモーキーなウイスキーでありながら、フルーティーな甘い味わいを持った銘柄です。
サンシャインウイスキーの製造方法と歴史について見ていきましょう。
サンシャインウイスキーを販売する若鶴酒造は、1862年に創業した日本酒一筋で生計を立ててきた老舗の酒造会社です。
1925年に代表者が稲垣小太郎氏に変わったことで、清涼飲料水やワインなどの事業を始め、対応できる幅を拡大していきました。
1952年、戦後の日本は深刻な米不足に悩まされていたことから、日本酒一筋の状況では生き残っていくことが難しい状態にありました。
そのため、若鶴酒造に限らず他のタイプのお酒の製造が求められるなかで、同社はウイスキーの製造を開始したのです。
翌年に作られたのがサンシャインウイスキーであり、公募で作られた名前となっています。
この名前には、「戦争の中ですべてを失った日本で水と空気と太陽光線からできる蒸留酒によってふたたび日をのぼらせよう」という思いが込められています。
しかし、サンシャインウイスキーは、1900年代の日本ではあまり評価されることはありませんでした。
原酒が余ることにより、ブレンデッドウイスキーの熟成に用いられたモルト原酒は熟成年数が20年以上であったといわれており、ウイスキーの消費が落ち込む冬の時代が追い打ちをかけ、2000年代に入ってからすぐに蒸留が停止されています。
しかし、日本に再びウイスキーブームが訪れた2010年以降、若鶴酒造は老朽化した三郎丸蒸溜所を復活させるためにクラウドファンディングを行い、目標金額を大きく超えた出資が集まったことで、ウイスキーの製造が復活します。
2017年に回収が完了した三郎丸蒸溜所は、富山県の人々や、日本のウイスキー愛好家などの期待を背負いながらウイスキーの製造に取り組むこととなりました。
三郎丸蒸留所についてはこちらの記事で紹介しています。
サンシャインウイスキーは、スモーキーな香りが特徴ですが、スコットランドからピート輸入しています。
フェノール値(ppm)とは、ピートのスモーク香の強さを表すひとつの指標となっていますが、サンシャインウイスキーに使用されるピートは50ppmと非常に高いヘビーピートです。
スコッチの中でもスモーク香の強い銘柄が製造されているアイラウイスキーの中でもフェノール値が非常に高いアードベッグと同程度の数値になります。
また、改修が完了した三郎丸蒸溜所の最大の特徴は、世界で初めて鋳物のポットスチルを採用した点です。
これは地元の高岡市が日本一の鋳物の町として知られていることから、鋳物が採用されています。
本場スコットランドにおける伝統的なピートを使用し、地元の特色を活かした地ウイスキー作りからサンシャインウイスキーは生まれています。
サンシャインウイスキーの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/products/
サンシャインウイスキーは、若鶴酒造で伝統的に製造が続けられてきたスタンダードボトルです。
スモークとアルコールの刺激が強く、味わいはナシやカラメルを思わせる甘い味わいとなっています。
サンシャインウイスキーを初めて飲むなら、こちらのスタンダードボトルから探してみましょう。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/products/
サンシャインウイスキー プレミアムは、2016年から発売された新たなサンシャインウイスキーです。
スモーキーな香りの中に乳酸飲料の酸味が感じられるようになり、よりバランスの取れた洗練された味わいに仕上がっています。
スタンダードのサンシャインウイスキーよりも価格が高く、実質的に上位ボトルの位置付けとなっている銘柄です。
画像引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/products/
こちらのサンシャインウイスキーは、赤ワイン樽を使用して追熟させた限定ボトルになります。
ぶどうのフルーティーな香りが特徴的であり、アルコールの刺激が薄まり、甘い味わいに仕上がっています。
フルーティーな味わいのサンシャインウイスキーを飲みたい方におすすめのボトルです。
サンシャインウイスキーのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
サンシャインウイスキーは若鶴酒造の公式サイトで、それぞれの銘柄に対しておすすめの飲み方を紹介していますが、どの銘柄にもおすすめと言われているのがハイボールです。
スタンダードボトルではアルコール感が強く、ピート香もあるので、ハイボールにすることでフレッシュで爽快感のある飲みやすい味わいに変化します。
どの銘柄にもおすすめの飲み方となっているので、飲み方に迷ったらハイボールで飲んでみましょう。
ワインカスクフィニッシュなどの甘い香りと味わいを堪能したい方は、ロックで飲むのもおすすめです。
サンシャインウイスキーの香りや味わいをそのまま楽しめるので、通向けの飲み方になります。
ワインカスクフィニッシュはすでに完売していることから、貴重であるため、まずはロックから試してみるのがおすすめです。
ロックの作り方についてはこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
サンシャインウイスキーは、戦後から作られ続けている伝統ある地ウイスキーであり、地元を中心に愛されてきました。
近年では、クラウドファンディングの成功や、シングルモルトの製造により、若鶴酒造は多くのウイスキー愛好家から期待されています。
日本のウイスキー製造の中でも歴史ある若鶴酒造のウイスキーを飲むのであれば、まずは入手しやすいサンシャインウイスキーから飲んでみましょう。