ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
サントリーホワイトは、サントリーが製造・販売する国産ブレンデッドウイスキーになります。
かつては白札と呼ばれており、サントリーが国内で初めて販売したウイスキーでもあります。
当時は本場スコットランドを意識したスモーキーな風味となっていましたが、日本人受けしやすいクセがなく甘くて飲みやすいウイスキーの改良されました。
この記事では、サントリーホワイトの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
サントリーホワイトはサントリーが製造・販売する国産ブレンデッドウイスキーであり、かつては白札と呼ばれた初めて生産された国産ウイスキーでもあります。
しかし、当初の白札はその風味と味わいが日本人の口に合わず、ほとんど売れませんでしたが、改良を重ね、商品名もサントリーホワイトに改称することで現在まで販売が続けられています。
かつては本場スコッチのピート香があるクセのある風味を持っていましたが、日本人好みの風味に改良をした結果、甘くてキレのある味わいで現在では販売されるようになりました。
サントリーホワイトの歴史と製造方法について見ていきましょう。
サントリーホワイトの次に発売された赤札と呼ばれるサントリーレッドについてはこちらの記事で紹介しています。
サントリーホワイトはその名の通り、白いラベルが特徴のウイスキーですが、1929年に発売された初めての国産ウイスキー「サントリー」も丸瓶に白いラベルであったことから白札と呼ばれました。
当時のウイスキーは高級品であったこと、当時の日本人は西洋のお酒になじんでおらず、ピートの風味を焦げ臭いと認識されることが多かったことから白札はほとんど売れませんでした。
その後、サントリーは白札がまったく売れなかった理由を把握したうえで、白札以外の角瓶をはじめとするさまざまなウイスキーを製造するようになり、日本におけるウイスキー需要を開拓します。
白札そのものも時代に合わせて改良が加えられており、当初に販売されたピートスモークの強い銘柄から甘くて飲みやすいウイスキーに変化しています。
戦後には白札からホワイト呼ばれるようになり、社名をサントリーに変更したことで現在のサントリーホワイトという商品名になりました。
日本にはすでに蒸留酒であれば焼酎といった日本酒というお酒の需要があるなかで、サントリーは新しくウイスキー需要を開拓するために初めて売り出したウイスキーが白札です。
当時の市場で評価されなかったとしても原点としてサントリーの開拓を支えた銘柄といえるでしょう。
また、ウイスキーという存在が日本に認知されていない状態で、山崎蒸溜所に対してかつて広がった噂話に怪物ウスケがあります。
山崎蒸溜所ではウイスキーが製造されていましたが、地元の人々はウイスキーの存在がわからず、原料である大麦だけが運ばれていました。
工場に大量の大麦が運び込まれ、ウイスキーは熟成が必要なお酒であるため、すぐには商品が生まれません。
なにも知らない人からすれば、大麦が消えているようにしか見えないため、あの工場にはウスケという大麦ばかりを喰う化け物が棲んでいるといわれるようになりました。
怪物ウスケは、当時のサントリー本社でも赤玉ポートワインが大きな利益を生んでいるにも限らず、その利益を食い尽くすような手に負えない道楽息子を抱えているようだと皮肉をいっています。
このような話が生まれるほど、ウイスキーは当時の日本からすれば未知のお酒でもあったのです。
サントリーの代表的なウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
山崎・白州・知多・響の違いは?サントリーの主要ウイスキー4銘柄!
現在は、複数の蒸溜所・工場を保有しているサントリーですが、当時の白札が製造されたときには山崎蒸溜所しかありませんでした。
そのため、当時のサントリーホワイトは、山崎蒸溜所において製造されたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドさせていたと考えられます。
ピートスモークの風味があったことから、燃料にはピートを焚いていたことがわかります。
当時の感想として焦げ臭くて飲めないという意見が多く残っていることから、ウイスキーに日本人が慣れていないだけでなく、必要以上にピートを焚きすぎたのではないかといわれました。
現在であれば、ヘビリーピートスタイルのウイスキーを評価する日本の愛好家も多くいるので、過去の白札が今発売されれば受け入れられていた可能性もあります。
2019年に発売90周年を迎え、当時の風味から大きく変化したことから製法も大きく変わったと考えられますが、時代や日本人に合わせて製法を変えていったこともサントリーホワイトの特徴の1つといえるでしょう。
山崎蒸溜所の詳細についてはこちらのページにまとめています。
サントリーホワイトの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777042285/
1929年に販売され白札の愛称で親しまれ、1964年に現在のホワイトに改称した現在も販売が続けられている歴史あるウイスキーです。
発売当初よりもスモーキーフレーバーは柔らかなものになり、樽やウエハースのような香りが感じられます。
口に含んでもスモークは鼻腔をくすぐる程度であり、青リンゴた水あめのような甘い風味に、アルコールの刺激によるピリピリとした辛みもある味わいが特徴です。
ウイスキーを楽しむのなら慣れておきたいスモーク香に対する入門酒であり、ウイスキー初心者でも入手しやすく飲みやすい銘柄となっています。
また、通常640mlのところ1920mlと2700mlと4,000mlのペットボトルでも販売されており、安価で購入できるため、ハイボール用にサントリーホワイトを普段飲みのウイスキーにするなら大容量のボトルでの購入もおすすめです。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/news/2014/12148.html
2014年の10月に販売されたサントリーホワイトの復刻版であり、1929年発売当時のラベルデザインでサントリーホワイトが販売されています。
かつてのサントリーの社名である壽屋(寿屋)の文字がラベルの下部に書かれており、当時のデザインであることがわかります。
ただし、味わいは復刻しておらず、中身はそのままにデザインのみを復刻するという試みであるため、このボトルから当時の味わいを知ることはできません。
サントリーホワイトのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
サントリーホワイトの味わいをそのまま楽しみたい方は、ストレートで飲むとアルコールの辛い刺激がキツいと感じる場合も多いので、ロックにすることで刺激を緩和できます。
風味も大きく崩れることなく、サントリーホワイトが持つスモークと甘みのある味わいを堪能しやすくなります。
ロックの作り方とおすすめの飲み方について詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
サントリーホワイトは、大容量で販売されていることから、ハイボールで飲むことが想定されています。
風味は少し薄まりますが、飲みにくいと感じるような刺激が大きく和らぎ、食中酒にもなるほど飲みやすい味わいに仕上がります。
ウイスキー初心者の方や、普段飲みでウイスキーを飲むならこちらの飲み方がおすすめです。
サントリーホワイトは、かつては白札と呼ばれた国産ウイスキーで初めて販売されたウイスキーであり、現在もサントリーのラインナップとしては珍しいウイスキーのスモークを感じられる銘柄となっています。
サントリーの原点とも呼べる銘柄を飲んでみたい方だけでなく、幅広くウイスキーを飲むなら良さを理解したいスモークに慣れる銘柄としてもおすすめです。
サントリーホワイトは過去に販売された復刻版を除いて、基本的にはラインナップは一つしかなく、容量も自分の飲む量に合わせて選ぶことが可能になっています。