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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーは果物や、ドライフルーツといったおつまみと相性がいいお酒です。
りんごや、オレンジやレモンといった柑橘系のフルーツの果物の味わいはウイスキーが持っているフレーバーであり、お互いの良さを引き立て合います。
また、果物をウイスキーに長期間漬け込むことでできる漬け込みウイスキーもフルーツとウイスキーの楽しみ方の1つです。
この記事ではウイスキーに合う果物やフルーツを紹介し、漬け込みウイスキーの作り方についても解説します。
この記事のポイント
お酒のおつまみは、チーズやサラミ、キュウリや枝豆などさまざまなものが挙げられ、お酒の種類によっても合うおつまみは異なりますが、果物やお菓子など甘いものをおつまみにするのは珍しいと思います。
しかし、ウイスキーは果物などの甘いおつまみと親和性が強いお酒です。
なぜなら、甘みのあるウイスキーが果物の甘さをより引き立てるので、果物だけでなくチョコレートなどのお菓子とも相性がよいからです。
ウイスキーの原料にフルーツは使用されていませんが、樽による熟成の過程で果物の香りや風味が生まれます。
ビールなどを飲む場合はおつまみが欲しくなることも多いですが、ウイスキーは香りと味わいを楽しむお酒であるため、おつまみがなくてもお酒が進みやすい点も魅力です。
単体で飲んでも十分に楽しめるウイスキーですが、好きな果物やフルーツと一緒に味わうことで、より素敵な時間を堪能できることでしょう。
ウイスキーに特に合う果物は、ウイスキーのフレーバーとして表現されるフルーツになります。
つまり、りんごに合いやすいウイスキーはりんごの香りや風味を持った銘柄ということです。
ウイスキーに合う果物と、その果物をフレーバーに持つウイスキーを紹介します。
りんごは、赤りんご、青りんごも共にウイスキーのフレーバーで表現される代表的な果物です。
りんごの酸味や甘さはウイスキーの味を引き立てます。
ただりんごと一緒に食べるだけでなく、スライスしたりんごにチーズを乗せたり、ハムやベーコンと一緒に煮て一工夫すればよりおいしく味わえるでしょう。
りんごのフレーバーを持つ代表的なウイスキーにはザ・グレンリベット 12年が挙げられ、青りんごをはじめとするフルーツの香りが特徴のウイスキーです。
ザ・グレンリベットについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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ウイスキーの香りや味わいは柑橘系のフルーツに例えられることが多く、オレンジもその一つです。
オレンジピールや、オレンジピールから作ったチョコレートと一緒に味わえます。
また、オレンジジュースと混ぜて飲むとウイスキーがさわやかで飲みやすい味わいに変化しやすいです。
オレンジのフレーバーを持つ代表的なウイスキーには、グレンモーレンジィ オリジナルが挙げられ、その完成度から完璧すぎるウイスキーと称されることもあり、女性からの人気も高いウイスキーになります。
グレンモーレンジィについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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強い酸味を持つ柑橘系のフルーツといえばレモンですが、ウイスキーにもレモンのようなフレーバーをもつ銘柄が存在します。
レモンピールの酸味とウイスキーを合わせるのもよいですし、レモン果汁をウイスキーに加えてより酸味のあるウイスキーを味わってもよいでしょう。
レモンのフレーバーを持つ代表的なウイスキーにはボウモア 12年があり、レモンとハチミツの味わいに燻製のようなスモーキーな香りが感じられる飲みやすさと個性が両立した銘柄です。
ボウモアについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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酸味と苦味のある柑橘系の果物グレープフルーツもウイスキーと相性がいいおつまみです。
グレープフルーツの持つ酸味や苦みがウイスキーにマッチするだけでなく、クエン酸が多く含まれているため胃腸の粘膜の保護や、アルコールの吸収を緩和する効果も期待できます。
ただし、クエン酸が含まれていることを理由にしたウイスキーの飲み過ぎには気をつけましょう。
グレープフルーツはフレーバーとして例えられることはありますが、グレープフルーツの味わいが強いウイスキーは少なく、グレン・ギリー 12年はグレープフルーツとリンゴのフレーバーが特徴のウイスキーです。
その甘酸っぱさからウイスキーの味を引き立てる果物の中でも代表的なフルーツがパイナップルです。
市販の輪切りのパイナップルと一緒に味わってもよいですし、ドライフルーツや冷凍フルーツに加工してもおつまみとして楽しめます。
パイナップルのフレーバーを持つウイスキーは多くありませんが、特徴的な銘柄にはクライゲラキ 13年が挙げられ、知る人ぞ知る希少なウイスキーになります。
甘い果物の代名詞とも呼べる桃も、ウイスキーと合わせればより甘みが引き立ちやすくなります。
そのまま食べても美味しいですが、クリームチーズと生ハムを合わせておつまみにするのもよいでしょう。
桃のフレーバーを持つ銘柄にはスプリングバンク 10年が挙げられ、香り豊かなウイスキーです。
ウイスキーのおつまみは生の果物もよいですが、一工夫して加工品をおつまみにするとさらに楽しめます。
ウイスキーに合うフルーツの加工法は2種類あります。
それぞれ詳しく解説します。
ウイスキー自体の味わいを損ねないようにおつまみを選ぶなら、2つの条件が必要になります。
1つはウイスキーの味に負けない濃い味わいを持っており、お互いの味を引き立てられることです。
問題は2つめの条件であり、水分量の多いおつまみはウイスキーの風味を壊すこともあるので、水分を含まない乾燥したものがよいとされています。
ドライフルーツは乾燥させた果物であるため水分を含まず、果実の濃い味わいを保っているためどちらの条件も満たしています。
ウイスキー自体の味わいを損ねないようにするなら、生の果物ではなくドライフルーツを購入しておつまみにするとより相性がよくなるといえるでしょう。
ウイスキーに合うドライフルーツについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーに合うドライフルーツは?おすすめの種類を5つご紹介
暑いときにウイスキーを飲むなら、より爽やかに果物を楽しめる冷凍フルーツにしてもよいでしょう。
冷凍フルーツ自体を氷代わりにしてハイボールを作ればより爽快感のある甘いウイスキーが作れるはずです。
りんご、パイナップル、いちごなどがおすすめであり、自身で冷凍せず市販のものを購入してもよいでしょう。
ウイスキーに果物やフルーツを漬け込んで、漬け込みウイスキーを作ることもできます。
2週間から1ヶ月程度漬け込み、ウイスキーにフルーツのエキスを浸透させることでオリジナルのフルーティーなウイスキーが完成します。
漬け込む果物は今回紹介したりんご、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、パイナップル、桃のすべて選択可能であり、漬け込みウイスキーが流行るきっかけとなった果物はいちごです。
また、ドライフルーツや冷凍フルーツを漬け込んでもよく、冷凍フルーツの場合は漬け込みの時間を短縮できます。
一方で長く漬け込んでフルーツのエキスを浸透させた場合は、糖度を高めてカビを防止するため氷砂糖を使うとよいでしょう。
お好みでハチミツやメープルシロップを入れて漬け込めば、よりおいしい漬け込みウイスキーを作ることも可能です。
ただし、漬け込みウイスキーはウイスキーの製造にあたるので、酒税法の理解が必要になります。
基本的に個人と同居している家族の消費の範囲で作る分には問題ないので、下記に酒税法の詳細をまとめたため必ず確認してから作るようにしてください。
酒税法 | 概要 |
① | 消費者が自分で飲むための酒類であること(同居親族の消費も含む) |
② | 漬け込む酒のアルコール度数が20度以上で、酒税が課税済みのものであること |
③ | 米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ、でんぷんは使用不可 |
④ | ぶどう(山ぶどう)は酒の材料に使用できない |
⑤ | アミノ酸、ビタミン類、核酸分解物、有機酸、無機塩類、色素、香料は使用不可 |
参考:国税庁 【自家醸造】
漬け込みウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーに合う果物と果物を利用した漬け込みウイスキーについて解説しました。
果物とウイスキーの関係は深く、おつまみにしたときの相性もよいので自分の好きな方法でウイスキーとフルーツを味わってください。
また、漬け込みウイスキーは果実を利用したウイスキーの飲み方の中でも高い評価を得ているため、一度飲んでみることをおすすめします。