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- ウイスキー基礎知識
インターネット上のレビューなどを利用してうまい、美味しいといわれるウイスキーを探して飲む人は多いと思います。
特には初心者でウイスキーに挑戦している方で、自分の口に合うウイスキーを探している場合は、美味しいウイスキーを探す方法を正しく理解することが重要です。
うまい、美味しいといった感想は人によって異なるところではありますが、味わいに大きな特徴があるウイスキーの概要について知っておくと最高のウイスキーと出会うきっかけになるかもしれません。
この記事では口コミやレビューでうまいと言われるウイスキーの特徴と美味しいウイスキーを探す方法について解説した上で、味わいに特徴があるウイスキーの銘柄を紹介します。
この記事のポイント
うまいと言われるウイスキーの特徴は主に3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1つめの特徴は誰にとっても飲みやすいウイスキーであることです。
辛い・苦いなどの特定の刺激が強いクセのあるウイスキーは人によって味わいの評価が割れやすいので、インターネット上でレビューを確認すると賛否両論になることが多くなります。
一方で、甘みがあって万人受けしやすく飲みやすいウイスキーは多くの人から高い評価が付けられるため、うまいといわれやすいです。
スコッチウイスキーを評価する上で重要な要素はスモーク香の有無であり、近年、うまいと言われることが多いウイスキーにはスモーク香がありません。
スモーク香は香りを嗅いだり、口に含むと鼻腔のなかに燻製の感覚で満たされるスコッチのなかでもアイラウイスキーの多くが持っている香りの特徴であり、この香りは好き嫌いが分かれやすいことで知られています。
スモーク香が苦手な人からはスモーキーなウイスキーはうまいと評価されないため、苦手な人からも美味しいといわれやすいのはスモーク香がないウイスキーです。
多くの人の評価を得るためには、経済的な飲みやすさも重要であり、安いにも関わらず一定の品質を持っているウイスキーはコスパがいいとされ、多くの人からうまいと言われる可能性が高くなります。
安いウイスキーと高級ウイスキーで比較すれば高級ウイスキーのほうが味わいが洗練されていると感じる方が多くなりますが、高級であるほど実際に飲んだことがある人は少ないものです。
多くの人からうまいと評価されるには、購入しやすい価格であることも条件といえるでしょう。
うまいといわれるウイスキーは飲みやすく、香りにクセがなく、コスパがいいウイスキーになります。
しかし、インターネットの口コミやレビューを参考にこのようなウイスキーを探して飲んでみた所、思ったような感動を感じず無難という感想を抱いた方もいるかもしれません。
多くの人からうまいと言われるウイスキーは無難な味わいのウイスキーになりやすく、自分にとって本当に美味しいウイスキーであるとは限りません。
自分に合った本当に美味しいウイスキーを探すのであれば、評判だけを気にするのではなく以下のことを実行する必要があります。
インターネット、雑誌、酒類品評会などウイスキーを評価する媒体はさまざまあり、情報収集に困ることがない時代ではありますが、情報を収集するだけでは美味しいウイスキーには出会えません。
美味しいウイスキーと出会うためには情報収集を通して、さまざまな種類のウイスキーを実際に飲んでみることが重要です。
口コミや評価を参考に飲んだウイスキーが一番美味しいと思っていても、実際にさまざまなウイスキーを飲んでみたら、周りの評価は高くなくとも自分にとっては最も美味しいウイスキーと出会えたということも起こり得ます。
バーで試し飲みするのであれば多くの銘柄を予算を抑えて飲めるかもしれませんが、ボトルを購入するのであれば多くの銘柄を試し飲みする感覚で飲むのは予算として厳しい方も多いでしょう。
味わいの方向性を知るために情報収集を行い、いくつかのボトルを購入していくのがよいでしょう。
アクワイアード・テイスト(後天的味覚)とは、子供のとき美味しいと思えなかった味わいが、舌が経験を重ねることで良さが分かり獲得できる味覚のことです。
コーヒーなどの苦いものや、唐辛子を使った料理などの辛いものを最初から好んで食べなかったものの、いつのまにか食べられるようになり美味しいと気づく経験は多くの方が理解できることでしょう。
ウイスキーもアクワイアード・テイストにより良さが分かるお酒であり、先ほど解説したスモーク香に関してもウイスキーを飲み続けて経験を重ねるといつのまにかスモーク香の強いウイスキーが好きになっていることも多いです。
アクワイアード・テイストを得るためには、さまざまなウイスキーを飲み続けることが重要になります。
一般的にうまいといわれる飲みやすいウイスキーは、アクワイアード・テイストを獲得していなくても美味しく飲みやすい味わいといえます。
本当に美味しいウイスキーと出会うには、飲みやすいウイスキーを探すだけではなく、自らの味覚を鍛えてウイスキーに歩み寄る姿勢が必要なのかもしれません。
ウイスキーはボトルを購入すれば同じ銘柄でさまざまな飲み方を試せるお酒です。
代表的な飲み方には、なにも加えずそのまま飲むストレート、大きな氷をグラスに入れてウイスキーを注ぐロック、ウイスキーを炭酸水で割るハイボールなどが挙げられます。
飲み方を変えるだけで同じ銘柄でも、特定の飲み方でしか現れない銘柄が本来持っているフレーバーが強く出ていたり、飲みにくい銘柄が飲み方を変えるだけで飲みやすくなるなどの発見があります。
同じ銘柄で複数の飲み方を試すことで、美味しいウイスキーを見つけやすくなることでしょう。
うまい、美味しいといわれるウイスキーは、その人の好みや、アクワイアード・テイストの獲得状況などによって異なるので一概にはいえません。
しかし、味わいに特徴があるウイスキーの銘柄を知れば、自分にとって美味しいウイスキーを探す材料になるでしょう。
味わいに特徴があるおすすめのウイスキーを10位種類紹介します。
ウイスキー初心者で甘くて飲みやすい味わいのウイスキーを探すなら、スコッチのスペイサイドモルトがおすすめですが、そのなかでも代表的な銘柄がザ・グレンリベットです。
果実の甘みが前面に出ていることが特徴であり、スムースな口あたりはウイスキーが苦手な人でも飲みやすいといわれる銘柄として知られています。
最初に飲むウイスキーで迷っているのであれば、最初の1本はザ・グレンリベットを購入したいところです。
シングルモルトウイスキーのザ・グレンリベットとは?種類も紹介!
一方でスコッチのなかでも強いクセを持つことで知られるアイラウイスキーですが、代表する銘柄がアイラの王様とも呼ばれるラフロイグです。
燻製のようなスモーキーな香りと薬品のような刺激的な香りが特徴的であり、潮の風味のなかにわずかな甘みを感じられる個性の塊のような味わいです。
最初に飲むウイスキーとしては刺激が強いですが、初めて飲んでから味覚を育てて経験を積んだ後にまた飲んでみると違った感想になるかもしれません。
アイラウイスキーのラフロイグとは? 種類や風味の特徴を解説!
ウイスキーの味わいの表現にはスパイシーがあり、コショウのようなフレーバーを持つウイスキーが存在しますが、そのなかでもスパイシーさが特徴のウイスキーがタリスカーです。
ラフロイグなどのアイラウイスキーと比較すると控えめですがスモーキーさがあり、黒コショウの風味と塩キャラメルの重厚な甘みが特徴になります。
飲み方には「タリスカー・スパイシー・ハイボール」と呼ばれる、炭酸水で割ったタリスカーに黒コショウを振ることで、タリスカーのスパイシーさが際立った上で飲みやすくなる飲み方として知られています。
スコッチウイスキー『タリスカー』の種類とおすすめの飲み方をご紹介
スプリングバンクは、かつてはウイスキー都市と呼ばれたキャンベルタウンで今も生き残っているウイスキーです。
モルトの香水と呼ばれるスプリングバンクは、フローラルで華やかな香りが特徴であり、塩気のある味わいのなかに果実の甘みが感じられます。
価格は高く、高級ウイスキーとして知られていますが、こちらの独特な味わいはスプリングバンクでしか味わえないオリジナリティの高い銘柄となっています。
グレンモーレンジィはスコットランドのなかでも最も広大なハイランド地方のウイスキーであり、完璧すぎるウイスキーとも呼ばれ高い評価を受けています。
爽やかな果実の香りとハチミツやシロップの甘みが特徴で飲みやすいウイスキーとなっています。
飲みやすく評価が高いウイスキーから美味しいウイスキーを探すならグレンモーレンジィの購入がおすすめです。
グレンモーレンジィは稀有なウイスキー!種類や味おすすめの飲み方は?
ローランド地方のウイスキーは、軽い味わいで飲みやすい銘柄が多く、そのなかでも代表的な銘柄がオーヘントッシャンです。
ウイスキーとは思えないほどクリアでライトなタッチのテイストであり、スモーキーな風味もほとんどありません。
現地の人々や、ウイスキー愛好家からの評価は他の銘柄と比較して高くありませんが、飲みやすさに関してはトップクラスであるため、ウイスキー初心者が挑戦してみると美味しいと感じるかもしれません。
ここまでスコッチウイスキーを紹介してきましたが、スコッチと同様に世界5大ウイスキーの1つとして知られるアメリカンウイスキーのワイルドターキーもスコッチとは異なる特徴的な味わいを持っています。
ワイルドターキーはバーボンウイスキーと呼ばれますが、その魅力は刺激であり、辛口でトウモロコシや大麦などのウイスキーの原料由来の風味を余すことなく味わえるのが特徴です。
無難に飲みやすいウイスキーよりも刺激と飲みごたえを意識する人はバーボンウイスキーから探すのもよいでしょう。
アイリッシュウイスキーは、ウイスキーをコーヒーで割るカクテル、アイリッシュコーヒーが有名ですが、アイリッシュウイスキーのなかでも知名度の高い銘柄がジェムソンです。
花のアロマとまろやかで滑らかな口あたりが特徴であり、スペイサイドモルトとは異なる飲みやすさがあります。
ウイスキー特有のアルコールによる刺激が少ないことから、カクテルの材料にもなりやすく、ウイスキーの飲み方を広げたい方におすすめです。
世界5大ウイスキーであるカナディアンウイスキーで最も売れている銘柄がクラウン・ローヤルです。
穀物の香りとハチミツの甘い味わいが引き立つ個性がありながら、クセは少ないウイスキーとなっています。
飲みやすい口当たりでありながらウイスキーの個性を感じることができるので、ウイスキー初心者の方でもハマる人も続出しています。
世界5大ウイスキーの最後の1つは、ジャパニーズウイスキーであり、山崎は日本を代表するウイスキーの銘柄になります。
日本固有のミズナラから作ったミズナラ樽は、他のウイスキーにはないオリエンタルな香りをウイスキーに付与しており、熟した果実の甘みも感じることができる世界にも高く評価されている銘柄です。
他の銘柄と比較しても強い個性を持ちながら飲みやすい銘柄ではありますが、品薄状態にあることから入手が難しい問題があります。
ウイスキー山崎の種類ごとの特徴は?熟成年数によって変わる味わい
うまいといわれるウイスキーの特徴と美味しいウイスキーを探す方法について紹介しましたが、本当に美味しいウイスキーを見つけるならさまざまな銘柄を飲むことが重要になります。
今回紹介した味わいに特徴があるウイスキーに関してはすべて飲んだ上で、自分に合っている味わいのウイスキーがあれば、同じ特徴を持つ他の銘柄にも挑戦してみるとよいでしょう。
飲み進めていくうちに味覚が経験を積めば、アクワイアード・テイストを獲得しやすくなるので、一度合わないと感じたウイスキーも時間を置いて試すとその良さが分かり、うまいと感じられるようになるかもしれません。