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ウイスキー投資ファンドとは? 仕組みと考えられるリスクを解説

2024.01.31 / 最終更新日:2024.02.28

ウイスキー投資ファンドは、ウイスキーを投資対象にした投資信託のことです。

投資信託が投資するのは、株や債券だけでなく、不動産や金などの実物の資産も対象となり、ウイスキーを対象にする投資信託も存在します。

ただし、一般的な証券会社で販売されているウイスキーの投資信託はなく、個別に申し込むなどの手続きで購入することから考えられるリスクもあるため、十分に気をつけたうえで投資を検討しましょう。

この記事では、ウイスキー投資ファンドの仕組みと考えられるリスク、投資ファンド以外でおすすめのウイスキー投資の方法も解説します。

ウイスキー投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

今話題のウイスキー投資とは?高い成長率の理由と今注目のカスク

この記事のポイント

  • ウイスキー投資ファンドの仕組みを解説
  • ウイスキー投資ファンドで考えられるデメリットとリスクを紹介

ウイスキー投資ファンドとは?

ウイスキー投資ファンドは、ウイスキーを投資対象にする投資信託のことであり、日本からでもいくつかのファンドに投資できるようです。

投資信託とは一般的な株式を投資対象にするなら、株式Aと株式Bと株式Cのように複数の株式がセットになった商品というイメージです。

これをウイスキーに置き換えるなら、マッカランとハイランドパークとボウモアのウイスキーが入ったセットに投資して、熟成による価値の成長や長期保有による値上がりに期待する商品といえます。

実際に複数のウイスキー樽を購入して分散投資することは、個人投資家では非常に難しいと考えられますが、ウイスキー投資ファンドであれば少ない資金でも分散投資が可能です。

運用の目的、どのウイスキーを投資対象にするかは投資ファンドによって異なると考えられますが、投資ファンドという仕組みを取るのであれば、その仕組みはある程度共通していきます

ウイスキー投資ファンドの仕組み

ウイスキー投資ファンドの仕組みを順序立てて解説していきます。

  • 管理会社が投資家から資金を集める
  • 実際にウイスキーカスクを管理会社が購入する
  • 売却や分配金によって投資額に応じた利益が得られる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

管理会社が投資家から資金を集める

投資信託を運用する管理会社は、投資ファンドを運用するために資金を集めます。

ウイスキー投資ファンドであれば、ウイスキー樽の購入が資金の用途です。

集まる資金が増えるほど購入できるウイスキー樽が増え、ウイスキー投資ファンドの規模が大きくなっていきます

最初に管理会社側に立ったメリットを説明すると、ウイスキー投資ファンドに投資をすると投資家は管理会社に手数料を支払います。

一般的な投資信託の手数料であれば、購入と売却にかかる購入手数料売却手数料(解約手数料)、運用にかかる信託報酬です。

これらの手数料は投資ファンド全体の投資額や、投資する人が増えるほど累積することから、管理会社は投資ファンドの規模を大きくするべく資金を集めます。

実際にウイスキーカスクを管理会社が購入する

投資家から集めた資金を使って、ウイスキー投資ファンドの管理会社はウイスキーカスク(樽)を購入します。

投資ファンドであれば大規模な資金が集まることから、購入できるウイスキーカスクの数も増えることが予想されます。

熟成期間が長いウイスキーは、今熟成しているウイスキーが熟成を終えたときの具体的な需要を判断することが難しいです。

そのため、蒸溜所が慎重に製造しようとすれば需要に対して生産量が少なくなりやすく、実際に世界的にウイスキーの原酒が不足している状況になりました。

投資ファンドのようにウイスキーカスクを購入してくれる存在は、ウイスキーの生産量を思いきって増やすきっかけにもなるため、世界中で発生しているウイスキーの原酒不足を解決することにもつながります

投資ファンドによるウイスキーカスクの購入は蒸溜所にもメリットがあり、蒸溜所はウイスキーの生産量を増やし、資金調達を円滑に進められます。

売却や分配金によって投資額に応じた利益が得られる

ウイスキー投資ファンドに投資した投資家は、投資ファンドの売却や分配金によって投資額に応じた利益が得られます

一般的な投資信託は基準価額を設定しており、購入時点の基準価額に対して売却時の基準価額が上回っていれば、その差が利益になる仕組みです。

分配金は、投資信託ごとに設定されている決算などのタイミングで保有している投資家に分配する収益であり、すべての投資信託に設定されるわけではありません。

投資家は、長期的に保有することで期待される基準価額の値上がり率や、定期的に発生する分配金の利率などを参考に投資を決めることになります

ウイスキー投資ファンドで考えられるデメリットとリスク

ウイスキー投資ファンドで考えられるデメリットは、海外の商品が多く日本から投資が難しいことが挙げられます。

リスクは、運用の透明性が確保されていないウイスキー投資ファンドは、投資詐欺の危険性が高いことです。

代表的な投資詐欺の手口をウイスキー投資ファンドに置き換えると、管理会社が投資家から資金を集めた後、実際にウイスキーカスクを購入せず、集めた資金から投資家に分配金を出す手口が考えられます。

そして、分配金の利率を高くして、利率の高さを魅力に投資家を募り、さらに資金を集めます。

分配金を出していても実際に成果が上がっているわけではないため、いずれは破綻し、機会を見計らって管理会社が投資家の資金を持ち逃げするため、投資した資金は返ってきません

このような投資詐欺の手口をポンジースキームと呼び、不動産、未公開の新規上場株、仮想通貨など、その対象は変化していますが、ウイスキーカスクであってもこの手口を使うなら見破る方法も一致します。

もし、ウイスキー投資ファンドに投資するなら、ウイスキーカスクを本当に購入しているのか、分配金を出す投資ファンドであればその利率を必ず注目するようにしてください

分配金の利率に関しては、ウイスキーカスクの年間資本成長率の平均は12.84%であることから、この成長率からあまりにも逸脱した高い利率の分配金を出すウイスキー投資ファンドがあれば注意が必要です。

ウイスキー投資でおすすめの方法はカスク投資

ウイスキー投資ファンドは、現在の時点で信頼性の高い管理会社が日本の証券会社で販売していないことから、ポンジースキームのリスクを考えるなら投資に対する知識が少ない人が手を出すべきではありません。

ウイスキー投資でおすすめの方法は、ウイスキーカスクを実際に購入して投資する方法です。

当サイト『カスク・インベストメント』でウイスキー樽を購入すると、購入した樽は英国政府管轄の保税倉庫にて厳重に管理・保管されます。

ウイスキー樽の所有権証明書も発行されるため、確実にウイスキー樽を保有し、投資している資産証明になります。

また、購入したウイスキー樽が火災などにより失われた場合でも、損害保険に加入しているため、安心してウイスキーカスクを保有できます。

ウイスキー投資ファンドと決定的に異なる点は、購入したウイスキー樽を投資のために保有するだけでなく「ボトリングサービス」でボトル詰めして実際に飲むこともできます。

ウイスキーカスクの購入は、熟成による価値の成長が期待できるだけでなく、ウイスキー好きの方であれば実際に飲んで楽しむ選択肢もあるため、投資に興味がある方だけでなく、オリジナルウイスキーを作ってみたいウイスキー愛好家にもおすすめです

ウイスキーに興味があって投資に対する知識がない方でも、ウイスキーカスクへの投資は樽のオーナーになり、長期的に保有することで価値の成長が期待できることから、投資に対する深い知識を必要としないため初心者にも向いています

ウイスキーカスク投資の仕組みについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ウイスキーカスク投資の仕組みから保管方法までを解説

まとめ

ウイスキー投資ファンドは、蒸溜所にもメリットがあり、投資することで蒸溜所を間接的に助けることにもなる投資方法です。

ただし、信頼性の高いウイスキー投資ファンドを探して投資しなければリスクも高いことから初心者にはおすすめできません。

ウイスキーへの投資を検討しているなら、実際にウイスキーカスクを購入するカスク投資が初心者向けで投資しやすい方法になります。

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