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ウイスキー投資の適切な保存方法は? 不安な人に最適な投資法も紹介

2024.03.29 / 最終更新日:2024.03.29

価値の高いウイスキーボトルを入手して、その価値の上昇を期待するウイスキーのボトル投資を行うにあたって、問題になるのは保存方法です。

ウイスキーは開栓しなければ劣化しないお酒として知られているため、ワインなどの適切な管理が必要なお酒と比較して保管が楽と考える方もいるかもしれませんが、条件によっては劣化する可能性があります。

ずさんな管理では劣化しやすいため、ウイスキーボトルへの投資では出口戦略である売却方法を考えたとき、買い手を探すにあたって信頼を得るために適切な保存方法を考える必要があるといえるでしょう。

この記事では、ウイスキー投資の適切な保存方法について、ウイスキーの基本的な保存の条件を含めて詳しく解説し、内容を踏まえた上で保存に不安がある人に向けて最適な投資方法も紹介します。

この記事のポイント

  • ウイスキー投資における適切な保存方法を紹介
  • ウイスキー投資における保存に不安がある人におすすめの投資方法を解説

ウイスキーは長期間保存しても劣化しないのは本当?

ウイスキーは蒸留酒であり高いアルコール度数を持つことから、細菌が繁殖できないため加工した商品などの例外を除いて腐ることがなく、劣化しにくいお酒として知られています。

そのため、賞味期限がなく、特に保管方法を意識していない自宅の奥に眠っている古いウイスキーも未開封であれば、飲めることはもちろん、品質の劣化もほとんど発生していないことがあります。

ただし、開封している状態であれば、ウイスキーが空気に触れて酸化することで品質が劣化するため、長期間保存しても劣化しないのは未開封の状態に限定されます。

それでは、未開栓の状態であれば確実に長期間保存しても劣化しないのかと言われればそうではありません。

ウイスキーを保管する状況によっては劣化が進む可能性もあります。

結論を言えば、ウイスキーは同じお酒のワインとも比較して、品質の劣化を防ぐ管理は楽である傾向にあるのは事実ですが、適切に管理しなければ劣化が進む危険性があります。

ウイスキーボトルに投資する上ではウイスキーの保存に対する誤解が後々になって致命的なミスにつながる可能性もあるため必ず理解しておきましょう。

ウイスキーが腐らない理由や劣化についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

ウイスキーは腐るのか? 劣化を防ぐ適切な保存方法についても解説

ウイスキーの基本的な保存方法

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ウイスキーを自宅で長期間保存して飲むにあたっての基本的な保存方法から紹介します。

  • 常温で保存する
  • 日光があたる場所や湿度の高い場所で保管しない
  • 匂いが移る場所で保管しない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

常温で保存する

ウイスキーの保存は常温保存が鉄則となっているため、間違っても冷蔵庫で保管してはいけません。

ウイスキーの劣化は温度の変化がトリガーになるため、冷暗所で温度を一定に保つように保管しましょう。

冷蔵庫に入れるだけでなく、夏に温度が大きく上昇する場所に置くことも劣化につながります。

そのため、温度をできる限り一定の状態に保つことがウイスキーを長期間保存しても劣化させないポイントになります。

ウイスキーの保存に冷蔵庫が向かない理由はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーの保存に冷蔵庫は向かない!理由と正しい保管方法は?

日光があたる場所や湿度の高い場所で保管しない

部屋の環境は温度だけでなく、日光や湿度にも気をつけたいところです。

日光があたる場所にウイスキーを保管するのは、温度が上昇するだけでなく、太陽光の紫外線がウイスキーの成分を分解する恐れがあるため絶対に避けるようにしましょう。

また、高い湿度もウイスキーボトルにとっては天敵であり、ラベルの状態が悪くなり、瓶にカビが発生することで味わいにも影響します。

ウイスキー投資では中身の原酒だけでなく、ボトルそのものの状態を保つことも重要であるため、70%前後の湿度を保って保管したいところです

匂いが移る場所で保管しない

ウイスキーを保管する際には周囲の匂いにも気を配って保存するようにしたいところです。

強い匂いがある場所では、ウイスキーに匂いが移る可能性があります。

匂いが移ってしまうと、ウイスキーが持つ素晴らしい香りを台無しにしてしまう恐れがあります。

ウイスキーをボトル詰めされた時点の本来の状態で楽しめないため、匂いにも気をつけて保管しましょう。

ウイスキー投資における適切な保存方法

ここまで紹介したウイスキーの保存方法は、将来的には自分が飲むことを前提にしたウイスキーの基本的な保存方法です。

ウイスキー投資においては、より神経質に保存することが求められます。

なぜなら、保管したウイスキーは売却したい時に買い手を探す必要があるため、買い手の信頼性を得るために適切な保存が求められるからです。

ご自身が買い手の立場になったとして、欲しかった希少なウイスキーを見つけたとき、信頼できる保存方法で管理されている場合と、適切に保管されているかどうかわからない管理をしている2つの売り手を見つけたときどちらを選ぶでしょうか?

ほとんどの人が信頼できる保存方法で管理されているウイスキーを選ぶことでしょう。

そのため、ウイスキーボトルへの投資では、基本的な保存方法を守ることはもちろん、客観的に考えて信頼できる保存方法を考える必要があります。

以上を踏まえてウイスキー投資における適切な保存方法は以下の2つです。

  • ワインセラーを利用して保存する
  • お酒を保存できる倉庫サービスに相談する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ワインセラーを利用して保存する

自宅でウイスキーを保管する場合、適切かつ信頼のおける方法としてはワインセラーで保管することが挙げられます。

ワインセラーはワインを適切に保存する設備ではありますが、やり方を考えればウイスキーも保存可能です。

ワインはウイスキーよりも繊細な管理が必要なお酒であるため、充実度の高い設備であることから、ウイスキーを保管するには十分な機能を搭載している場合が多いです。

客観的に考えてもウイスキーをワインセラーで適切に管理しているのであれば、長期間保存している場合でも品質において信頼性が高いといえるでしょう。

ただし、ワインは横置きで保存するお酒に対して、ウイスキーは縦置きで保存するお酒であるため、ウイスキーの保存に適したワインセラーを購入する必要はあります。

ワインセラーを購入するための初期投資費用、電気代などのコストがかかるため、ウイスキーボトルの投資数によってはコストが利益を上回る可能性があります。

ウイスキーの保存におすすめのワインセラーの選び方についてはこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーの保存にはワインセラーがおすすめ! 理由と選び方を紹介

お酒を保存できる倉庫サービスに相談する

次に、ウイスキーの保存を専門家に委託する倉庫サービスに相談することが挙げられます。

ウイスキーよりも自宅での保管が難しいワインでは、倉庫サービスで保存することが一般的となっています。

そのため、ウイスキーも倉庫サービスで保存を委託し、適切に管理していたことを買い手に伝えれば信頼性の高さを伝えることが可能です。

ただし、ウイスキーボトルを専門に預かる倉庫サービスは日本においてはメジャーではないため、該当するサービスが見つけられない可能性があります。

その場合は、美術品などの投資対象にもなる希少な資産を専門に扱う倉庫サービスや、ワインの倉庫サービスなどに相談して、ウイスキーの保存ができるか確認するようにしましょう。

コストは倉庫サービスにおける管理の委託費用であり、長期保存を前提とするほどコストがかさむ懸念があります。

ウイスキーのボトル投資では適切な保存にコストがかかりやすい

ウイスキーのボトル投資における保存は、自宅で管理するなら気をつけることが多くあり、適切に管理しようとするほどコストがかかります。

最終的に目指すウイスキー投資のスタイルにもよりますが、利益に対してかかるコストから採算が取れない恐れがあることや、記事の内容を踏まえた上で適切に管理すること自体に不安を覚えた方もいるかもしれません。

コストを高める本格的な管理は、1本のウイスキーボトルであればコストによる赤字のリスクが高まりますが、投資するウイスキーボトルの本数を多くするほど採算は取りやすくなっていきます。

しかし、ウイスキーボトルを売買する本数が増えると、日本の酒税法では免許を取得する必要が出てくるため、無免許で大量のウイスキーボトルを売買すると行政処分の対象になることがあります。(※1)

ウイスキーボトルへの投資は、ボトルを購入できれば気軽にできて初心者向けという意見がある一方で、適切な保存の知識や買い手を探す必要があることから、安定して成功させることが難しい総合的に考えれば初心者には難しい投資方法です。

(※1)参考:日本経済新聞

ウイスキー投資における保存に不安がある方におすすめの投資方法

もし、ウイスキーのボトル投資に不安を覚えた方は、ボトル投資ではないウイスキー投資に目を向けてみることをおすすめします。

より初心者向けのウイスキー投資は、ボトルではなくカスク(樽)に投資する方法であり、ボトル投資で不安になる保存の問題を解決しています。

ウイスキーカスクは「カスク・インベストメント」を通して購入できます。

ウイスキーを樽ごと購入するため、ボトルとは異なり熟成が進むことから、熟成によって高まる価値に期待して投資することが可能です。

購入したウイスキー樽は、イギリス歳入庁が登録番号を付与して、現地の保税倉庫で管理されるため、保存に悩む必要がありません。

カスク投資ではボトル投資で悩むことが多い保存の問題を解決できるため、ボトル投資が難しいと思った場合はカスク投資も検討してみましょう。

ウイスキーのカスク投資についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

ウイスキーカスク投資の仕組みから保管方法までを解説

まとめ

ウイスキーボトルへの投資における保存方法を紹介しましたが、売却まで想定して適切に保存するには手間やコストがかかるといえるでしょう。

短期間で売買する転売のようなやり方を除いて、長期的に保存するほどコストもかさみやすくなるのもデメリットといえます。

そのため、ウイスキーボトルに適切に投資することが難しいと考える場合は、カスクへの投資を含めて選択肢を広げてみましょう。

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