山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ウッドフォードリザーブは、ケンタッキーダービーのオフィシャルバーボンとして使用される知名度の高いバーボンウイスキーです。
オールド・オスカー・ペッパー蒸溜所から2度の改称を経たウッドフォードリザーブ蒸留所は、ケンタッキー州最古の蒸留所とも呼ばれており、歴史あるウイスキーの生産地でもあります。
なめらかな味わいが特徴のウッドフォードリザーブはカクテル用のウイスキーとしても人気です。
この記事では、ウッドフォードリザーブの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ウッドフォードリザーブは、ケンタッキー州で生産されるバーボンウイスキーであり、ブラウン・フォーマン社による製造で、日本ではアサヒビールが販売しています。
蒸留所はケンタッキー州でも最古の蒸留所といわれており、昔ながらの製造方法を守っていることから少量しか生産されていません。
滑らかな味わいが特徴であることから、カクテルとして使用されやすく、ケンタッキーダービーの公式カクテルであるミントジュレップにはウッドフォードリザーブが使用されます。
ウッドフォードリザーブの蒸留所と製法について詳しく見ていきましょう。
ウッドフォードリザーブ蒸留所は、ケンタッキー州で最も古くて小さい蒸留所といわれ、アメリカ合衆国の国定歴史建造物です。
しかし、この蒸留所がウッドフォードリザーブ蒸留所と呼ばれるようになったのは、2003年のことであり、2度の改称を経ています。
1812年に創業したのがオールド・オスカー・ペッパー蒸溜所であり、サラブレッドの産地として有名なケンタッキー州ウッドフォード郡に設立されました。
1878年に経営権が移行した影響で、ラブロー&グラハム蒸溜所に改称することとなります。
ブラウン・フォーマン社に2度買収された蒸留所であり、1度目は1941年でしたが不況により同社が手放すことになりますが、1994年に再び買収しており、現在も同社のポートフォリオの有力な銘柄のひとつです。
蒸留所の詳細な情報について知りたい方はこちらのページをチェックしてください。
ウッドフォードリザーブの特徴的な製造方法には、銅製のポットスチル型蒸留器による3回蒸留が挙げられます。
この製法はアイリッシュウイスキーの製法を参考にして取り入れたものであり、ウッドフォードリザーブの優しい口当たりを生み出しています。
原料の配合レシピは、トウモロコシ72%、ライ麦18%、大麦麦芽10%となっており、味わいのバランスを追求した配合率です。
周囲の土地に石灰岩含まれていることから、鉄分を含まずカルシウムやミネラルが豊富なライムストーンという仕込み水が得られます。
ライムストーンで牧草を育てることで、骨の丈夫な馬が育つことからウッドフォードリザーブ蒸留所がサラブレッドの産地と呼ばれる理由にもなっています。
それでは、ウッドフォードリザーブの種類と味わいを確認しましょう。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/bourbon/woodford/
ウッドフォードリザーブのスタンダードボトルであり、3回蒸留によるなめらかな味わいが特徴のバーボンウイスキーです。
りんごとさくらんぼのフルーティーな香りにはちみつとビターチョコのような味わいにナッツの風味も感じられ、スムースな喉ごしになります。
カクテルに人気のバーボンという立ち位置ですが、ストレートでも飲みやすい味わいからバーボンを初めて飲む方にもおすすめのウイスキーです。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/bourbon/woodford/
ウッドフォードリザーブ ダブルオークドは、ウッドフォードリザーブをホワイトオーク樽で追熟したウイスキーになります。
キャラメルの香りとバニラの味わいが強くなり、よりバーボンらしくなったウッドフォードリザーブという印象です。
バーボンらしい力強さをウッドフォードリザーブで楽しみたい方におすすめになります。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/bourbon/woodford/
ウッドフォードリザーブの原料レシピを、ライ麦53%、とうもろこし33%、大麦14%に変更した銘柄です。
ライ麦の味わいが強く出るとスパイシーさを感じやすくなり、黒コショウのような風味も感じます。
しかし、甘味とのバランスも取れており、なめらかな味わいに変わりはなく、ウッドフォードリザーブの新たな一面を見ることができます。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/bourbon/woodford/
こちらもモルトの名の通り、ウッドフォードリザーブの原料レシピを大麦51%、とうもろこし47%、ライ麦2%に変更した銘柄になります。
スタンダードボトルにもあったナッツの風味がより強く出ているのが特徴であり、余韻もナッツが残ります。
禁酒法以前のアメリカンウイスキーにはストレートモルトがあり、ウッドフォードリザーブ モルトはストレートモルトウイスキーを復活させる試みで作られたため、昔ながらのアメリカンウイスキーを味わってみたい方におすすめです。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/news/2019/1025_3.html
こちらの銘柄は熟成樽における樽材となる木材の産地にこだわっています。
ミズーリ州オザーク地方で取れた良質な木材のみを使用したオザーク産オーク樽を使用して熟成した限定銘柄です。
できたての焼き菓子のような甘い香りとはちみつとアーモンドのような風味が特徴になります。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/news/2019/1025_3.html
ケンタッキー州で開催される権威あるダービーのケンタッキーダービーのオフィシャルバーボンであるウッドフォードリザーブのケンタッキーダービー仕様のラベルで販売された商品です。
毎年ラベルのデザインが一新されることから、ダービーやウイスキーのコレクターの間で収集の対象になっています。
限定生産であることから希少価値も高く、コレクション目的で楽しまれることもある銘柄です。
それでは、ウッドフォードリザーブのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ウッドフォードリザーブはなめらかでスムースな飲み口であることから、ストレートで飲みやすい銘柄です。
香りや味わいを最大限に楽しむならストレートで飲むことをおすすめします。
バーボンウイスキーはパンチが強いことからハイボールが人気で、おすすめの飲み方にもなりやすいですが、ウッドフォードリザーブはストレートから試しやすいです。
また、ストレートだけではなくロックもウッドフォードリザーブが持つ香りが引き立ちやすくなります。
どちらの飲み方でも時間をかけてゆっくり飲むと楽しみやすいでしょう。
ウッドフォードリザーブはカクテルにもおすすめのウイスキーであるため、ケンタッキーダービーのオフィシャルカクテルとしても有名なミントジュレップを紹介します。
下記に材料と作り方をまとめました。
材料 | 分量 |
ウッドフォードリザーブ | 60ml |
砂糖 | ティー・スプーン2杯 |
炭酸水 | 10ml |
ミント | 4~6枚程度 |
作り方
毎年5月に開催されるケンタッキーダービーでは、出走馬の入場時にミントジュレップを飲みますが、2日間だけで8万杯以上も飲まれると言われています。
伝統があり、世界的にも人気のあるカクテルとなっているので、ウッドフォードリザーブでカクテルを作るならミントジュレップから挑戦してみましょう。
ウッドフォードリザーブは、なめらかな口あたりからストレートだけでなく、さまざまなカクテルの材料にもできる幅広い飲み方ができるバーボンウイスキーです。
バーボンウイスキーは特に熟成年数の若いスタンダードボトルでは、独特のパンチの効いた刺激と味わいが強いことからストレートで飲むとキツイと感じる方も多いです。
ウッドフォードリザーブスタンダードボトルでも完成度が高く、ストレートでも驚くほど優しい口当たりであるため、バーボンをストレートで楽しみたい方におすすめになります。