【イベントレポート】ザ・マッカラン 200周年記念エキシビション オープニングパーティー
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2024年11月6日(水)、「ロイヤル・ブラックラ THE FINISHING TOUCH – Dinner Event –」が開催されました!
ロイヤル・ブラックラは世界最古の蒸溜所の一つであり、その伝統と品質の高さを認められ、歴史上初めて英国王室御用達を賜ったスコッチウイスキーです。
本イベントはロイヤル・ブラックラの歴史やロゴの由来、蒸溜所を訪れた気分になれる製造工程の解説など、ロイヤル・ブラックラを身近に感じ心からファンになれるイベントでした!
次回のロイヤル・ブラックラ THE FINISHING TOUCHは、12月4日(水)にクリスマス仕様にアップデートされ開催されますので、是非ご参加ください!
最古のスコッチウイスキーの蒸溜所の一つであるロイヤル・ブラックラは1812年にキャプテン・ウィリアム・フレイザー氏によって設立されました。アメリカンオーク樽で熟成後、シェリー樽でフィニッシュされたフルーティで気品あふれる味わいが評価され、ロイヤル・ブラックラ 12年、18年、21年は全て、ワールド・スピリッツ・コンペティション(WSC)やサンフランシスコワールドスピリッツコンペティション(SWSC)などの名だたるコンペティションでの表彰歴を誇ります。
英国王室御用達となり、「ROYAL」の名を冠することを許された初めてのウイスキーとして、今でも”The King’s Own Whisky”(王のためのウイスキー)と呼ばれるハイランドシングルモルトウイスキーです。
ロイヤル・ブラックラ蒸溜所はスコットランドのハイランド地方、「マクベス」の舞台にもなったコーダー城の敷地内に位置する歴史の深い蒸溜所です。
伝統的なハイランドモルトウイスキーのつくりを重んじながらも、70時間にも及ぶ長時間の発酵工程や、スコットランド最大級のポットスチルを使用することで、熟成前の原酒の時点で気品あるフルーティさや洗練された味わいをつくり出しています。
その上、さまざまなシェリー樽でフィニッシュを行うロイヤル・ブラックラのウイスキーは他にはない味わいと気品を誇ります。
1812年 | キャプテン・ウィリアム・フレーザーが創業 |
1817年 | ロイヤル・ブラックラ蒸溜所設立・蒸留開始 |
1985年 | ウイスキー冬の時代の影響で6年間の沈黙。その後、他の蒸溜所が生産を再開させられない中、復活 |
2015年 | バカルディ社がロイヤル・ブラックラのモルトを3種類発売 |
2019年 | 12年、18年、21年に刷新される |
ブランド名 | ROYAL BRACKLA(ロイヤル・ブラックラ) |
創業 | 1812年 |
販売会社 | バカルディ社 |
公式HP | ROYAL BRACKLA の公式ホームページはこちら! |
エレガントなロイヤル・ブラックラを気品あふれるディナーコースと美しい夜景とともに楽しめるイベントです。
本イベントは、国内外のコンペティションなどで華々しい活躍をされている、The Bar Top Noteの野間真吾氏をゲストバーテンダーに迎え、オリジナルカクテルやテイスティングセミナーを通して、ウイスキー初心者にも楽しめる内容となっています。加えて日本国内だけでなく、本場フランスのミシュラン星付きレストランで研鑽を積まれた中西隆シェフの、ロイヤル・ブラックラの味わいを活かす創造的なお料理とともに、「あなたの⼤切な夜をさらにエレガントで上質なひとときに彩る、特別なディナーイベント」です。
ロイヤル・ブラックラのエレガントで上質な味わいを体現したかのような雅やかな空間は、「王のためのウイスキー」を嗜むにはこの上ない環境です。
開催日時 | 2024年12月4日(水)START:19:00 |
開催実績 | 第1回 2024年6月23日(日) 第2回 2024年7月22日(月) 第3回 2024年9月5日(木) 第4回 2024年10月2日(水) 第5回 2024年11月6日(水) 第6回2024年12月4日(水) |
開催場所 | STEREO( 東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 38階) |
参加費 | 12,000円(税込) |
公式HP | ロイヤル・ブラックラ THE FINISHING TOUCH – Dinner Event -の公式ホームページはこちら! |
本イベントの会場は渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー38階にあるグリルダイニング&ミュージックバー STEREO。シックな雰囲気の中長いエスカレーターを抜け、専用エレベーターにてアクセスできます。
エレベーターのドアが開くと目の前にはロイヤル・ブラックラのロゴが!
入り口から続く廊下にも、ロイヤル・ブラックラ 12年・18年・21年が美しく飾られており、会場入り前から心が躍ります。
いざSTEREO内に入ると、目の前には煌びやかにライトアップされたバーカウンターと開けた渋谷の夜景が広がります。ラウンジのようなゆったりとしたくつろげる空間の中で、用意されていたのは3種類のウェルカムドリンク。ロイヤル・ブラックラのボトルで飾られたバーカウンターにて、目の前でバーテンダーの方が用意してくださいました。
水割りに使用されたのは、野間氏の地元である広島県のとても柔らかい天然水、タジメナチュラルウォーター。オンライン販売などを行っておらず、入手困難なこのナチュラルウォーターを贅沢に使用した水割りは、とてもまろやかでロイヤル・ブラックラ 12年の魅力を存分に引き出した飲み方でした。
中国茶の一種であるラプサンスーチョンでロイヤル・ブラックラ 12年を割った一杯。松の葉によって燻された紅茶のスモーキーな香りが、ロイヤル・ブラックラ 12年のフルーティな甘さと合わさり、アイラウイスキーを思わせるような心地よい煙感を演出しています。フレーバーティー専門店も運営されている野間氏ならではの組み合わせは圧巻です。
エレガントな味わいが特徴のロイヤル・ブラックラ 12年をシンプルにハイボールで提供。ソーダが香り高いオロロソシェリー樽のニュアンスを存分に引き立てます。
イベント中、おかわり自由でサーブされていたこの3種のカクテル、初めはインパクトの強い紅茶割りを頼まれた方が多い中、参加者の皆さん水割り、そしてハイボールと種類を変えながら嗜まれていました。
到着からしばらく、ウェルカムドリンクを楽しみながら待っているとディナー会場へ移動する時間に。奥の扉からディナー会場へ入るとそこはロイヤルブルーが彩る、エレガントな空間となっており、カトラリーひとつひとつやテーブル上のボトルなど細部まで煌びやかに飾られていました。
スクリーンにはイベント名の「THE FINISHING TOUGH」のロゴが映し出されており、背景には美しい渋谷の夜景が広がっていました。
先ほどまでのゆったりとした空間とはいっぺんし、高級感漂うイベントディナー会場はまさに「王のためのウイスキー」にぴったりの気品溢れる雰囲気でした。
ゲスト御二方のコメントに始まり、いよいよイベントスタートです。
中西シェフ曰く、お料理にワインを合わせる普段のフレンチとは逆に、ロイヤル・ブラックラに合わせてつくり上げられたと言う今回のコースは、最高級の食材をベースにマリアージュを計算し、細部まで凝られた贅沢なディナーです。
鹿肉のクロケット(コロッケ)はお肉がシェリー酒で煮込まれており、サクサクで心地よい食感とともに鹿肉とシェリー酒の芳醇な香りが口いっぱいに広がります。冷菜としてサーブされたフォアグラは、口溶けなめらかな食感とロイヤル・ブラックラ 12年の濃厚な組み合わせが印象に残る上品な逸品でした。一品目から鹿肉やフォアグラと、普段なかなか口にしない食材の数々に心躍ります。
これらのお料理とオロロソシェリー樽で後熟されたロイヤル・ブラックラ 12年の相性は、言わずもがな完璧です。
ディナーコース2品目はオマール海老のサラダです。この美しい色合いのサラダはバニラオイルによって香り付けをされており、口に含むとバニラの甘い香りとオマール海老の優しい甘味と食感がとても心地よい一品でした。バニラの香りのするサラダと言う一風変わったお料理も、ロイヤル・ブラックラ 12年とペアリングすると一気に納得がいくような、素晴らしいマリアージュを繰り広げます。
ウイスキーのテイスティングに先立ち、ロイヤル・ブラックラの歴史や成り立ちについてのご紹介が行われました。当時の情勢やウイスキー業界の話なども交えながら、どのようにして、英国王室御用達に至ったのか解説されており、スコッチ初心者でもとてもわかりやすい内容となっておりました。
テイスティング用のグラスとコースターの準備が進む中、スクリーンにはロイヤル・ブラックラのモルト・マスターであるステファニーマクラウドさんが映し出されました。動画内では、ステファニーさんがロイヤル・ブラックラに対する思いやこだわりを話してくださり、後に控えるテイスティングに期待が高まります。
色違いの2つのコースター上に、ロイヤル・ブラックラ 12年と18年が運ばれてきました!フィニッシュに使用されたシェリー樽の種類が異なるこの2つのロイヤル・ブラックラは色合いからして明らかに違いが見て取れます。12年はオロロソシェリー樽、18年はパロ・コルタドシェリー樽でフィニッシュされており、熟成年数の短い12年の方が色が濃いと言うのは少し不思議でした。
これらのロイヤル・ブラックラの飲み比べを、野間氏のウイスキーとテイスティング方法の解説のもとじっくりと味わいます!
ロイヤル・ブラックラ 12年の特徴はなんと言ってもそのリッチでフルーティな甘さでしょう。オロロソシェリー樽由来のチェリーを煮詰めたような濃厚な香りが、なめらかなスパイスを思わせる余韻で引き立てられます。
打って変わって、ロイヤル・ブラックラ 18年はパロ・コルタドシェリー樽フィニッシュのニュアンスを強く感じる爽やかでキレのある印象です。甘さはもちろん、鼻を抜けるフレッシュな草のような香りがどこかライムなどを思わせる飲みやすい口当たりで、気品がより引き立てられた味わいとなっています。幻のシェリー酒とも謳われるパロ・コルタドシェリー酒の味わいを、野間氏の解説のもと想像しながら追って味わう贅沢な体験です。
続いてのお料理はナスのスープ、焼きナスの心地よく香ばしい香りと燻製オイルのニュアンスがマッチしたインパクトの強い一品です。カカオの葛餅はもちっとした食感でありつつも口溶けなめらかで、豊かな香りをまとめ上げるような仕上がりでした。
ロイヤル・ブラックラ 12年・18年と共に楽しむと、お料理の複雑な味わいや香りのなかでも、しっかりとウイスキーの個性を感じることができ、ロイヤル・ブラックラのために考え抜かれたレシピとのマリアージュに感服いたしました!
英国貴族の紋章のように凝ったディティールがシックな、ロイヤル・ブラックラのブランドロゴ。そんなロゴに隠された逸話や理由について解説してくださいました。
向かって右側、城壁と剣と赤い液体の入った大鍋はシェイクスピアの4大悲劇「マクベス」から着想を受けつくりデザインされたそうです。突きたてられた剣がマクベスが王様を討ち取った様子を、その下の盾に描かれた大鍋と赤い液体が流れた血を表しています。そんなマクベスとロイヤル・ブラックラの繋がりは蒸溜所創設まで遡り、ロイヤル・ブラックラ蒸溜所が創業し、現在も位置するのが、マクベスにも登場するコーダー城の領地内となっています。そんな背景も込めて、ロゴ内の城壁はコーダー城を表しています。
次のお料理はイギリスを代表するファストフードである、フィッシュ&チップス。しかし運ばれてきたのは、想像とはかけ離れたエレガントな一品でした。さっくりと揚げられた白身魚の上に小さな薄切りのチップスがあしらわれた、気品溢れる素敵な逸品です。
こちらのお料理は鼻に抜ける香りが軽やかな、ロイヤル・ブラックラ 12年のハイボールとの相性が抜群でした!
参加者がお料理やロイヤル・ブラックラに舌鼓を打つ中、スクリーンに映し出されたのはロイヤル・ブラックラ蒸溜所とその周辺の様子でした。野間氏の解説のもと、蒸溜所周辺の風景からロイヤル・ブラックラのウイスキーづくりの説明を交えて、ゆっくりと蒸溜所の中へと足を踏み入れていきます。まるで現地を訪れたかのような臨場感あふれる映像と、野間氏による製造のこだわりについての細やかな説明は、まるでロイヤル・ブラックラ蒸溜所のツアーに参加しているかのような気分にさせます。
ロイヤル・ブラックラ蒸溜所の外部には、蒸溜器の冷却に使用した水を溜めておく池があり、温かいお水に水鳥たちが集まっていました。ロイヤル・ブラックラのロゴの左側は、この水鳥や蒸溜所が主な水源として使用しているコーダー・バーンの揺れる水面を模しています。その上には、ロイヤル・ブラックラのクリアでフルーティな味わいの根幹を支える、スコットランド最大級のポットスチルの様子も描かれています。
ロイヤル・ブラックラ蒸溜所の解説を聞いた後は、野間氏によるカクテルメイキングへと移ります。来場者の方々も席から立ち上がり、バーテンディングブースへと集まっていました。ロイヤル・ブラックラ 12年をベースに、紅茶やペドロ・ヒメネスシェリー酒、ビターオレンジリキュールなどを合わせた野間氏オリジナルのカクテル「Royal Art」は、王冠を模した金箔で仕上げられた、「王のためのウイスキー」のイメージを具現化したような仕上がりでした。
目の前で野間氏のカクテルづくりをご本人の解説と共に見られるのはとても心躍る、貴重な経験でした。
香りを十二分に楽しめるようにとワイングラスでサーブされた「Royal Art」、ロイヤル・ブラックラ 12年のオロロソシェリー樽フィニッシュの香りとペドロ・ヒメネスシェリー酒の甘さがライムの皮や胡椒によって引き立てられた、エレガントで香り高いカクテルです。
メインとしてサーブされたのは、北海道産和牛フィレのグリルをシェリー酒ベースのソースで仕上げた絶品の一皿でした。柔らかくグリルされたフィレ肉とシェリー酒香る濃厚なソースの相性が素晴らしい逸品で、芳醇な香りと味わいが食べ応え抜群ですが、「Royal Art」の爽やかな味わいでパレットを整えつつ食べ進むと、あっという間に食べ終えてしまえるほど、素晴らしいマリアージュが楽しめました。
再びテイスティングの時間となり、目の前に運ばれてきたのはなんと、ロイヤル・ブラックラ 21年だけでなくペドロ・ヒメネスシェリー酒も。ロイヤル・ブラックラ 21年といえば、パロ・コルタドシェリー樽、オロロソシェリー樽、ペドロ・ヒメネスシェリー樽でそれぞれフィニッシュされた原酒をヴァティング(ブレンド)することで完成される複雑な味わいが特徴です。
そんな3種のシェリー酒の中から、ロイヤル・ブラックラ 12年、18年では使用されていないペドロ・ヒメネスシェリー酒をピックアップしサーブされたロイヤル・ブラックラ 21年のテイスティングでは、先ほどまでは感じていなかった独特な香りと甘みを強く感じながら楽しめました!
デザートにサーブされたのは、濃厚な舌触りと甘さが特徴のテリーヌ、サイドにはなめらかなバニラアイスクリームが添えられていました。テリーヌショコラの深い味わいと、ロイヤル・ブラックラ 21年のスパイシーかつフルーティな香りが合わさり完璧なペアリングでした。
会場がテイスティングとデザートに夢中な中、野間氏がおすすめの食べ方を伝授してくださいました。
それは先ほどサーブされたペドロ・ヒメネスシェリー酒をバニラアイスにかけるというもので、煮詰めたベリーや葡萄の香りがバニラアイスの口溶けと合わさり、芳醇な逸品へと昇華されます。
奥が深いお酒と食べ物のペアリングの数々、心ゆくまで楽しめるイベントの締めくくりとなりました。
以上、「ロイヤル・ブラックラ THE FINISHING TOUCH」の様子をお届けいたしました。
ロイヤル・ブラックラの深い歴史と背景や、ロイヤル・ブラックラ 12年、18年、21年の気品あふれる味わいやフィニッシュに使用するシェリー樽の奥深さを存分に学び、楽しめる、ウイスキー初心者から愛好家にまでお薦めしたい至高のイベントでした。
「王のためのウイスキー」をゆったりと嗜みながら、最上級のディナーと日本を代表するバーテンダーのお話を2時間たっぷりと堪能できる貴重な機会となっております。
12月4日(水)開催の同イベントのチケットは下記リンクからご購入いただけますので、1年の締めくくりにエレガントで上質な思い出をいかがでしょうか?