山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ボウモア 12年は、アイラウイスキーの中でもエントリー銘柄として知られる、スモーキーでありながらバランスの良い味わいが特徴のシングルモルトです。
アイラウイスキーのスモーキーな香りは、薬品のように刺激的で海藻を思わせる海の香りが特徴的ですが、ボウモアはスモーキーさが他の強い銘柄と比較して控えめとなっています。
そのため、アイラウイスキーに興味を持った方で、最初からラフロイグやアードベッグに挑戦するのではなく、バランスの良い味わいが魅力的でスタンダードな銘柄であるボウモア 12年から飲み進めたいと考える人も多いです。
この記事では、ボウモア 12年について、 味わいとおすすめの飲み方をご紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010496001448/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |
参考価格 | 6,600円 |
参考:サントリー 公式サイト
ボウモア 12年は、スコットランドのアイラ島にあるボウモア蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーであり、ボウモアの定番品で最も入手しやすいボトルとなっています。
12年以上熟成された原酒のみを使用しており、ラインナップには15年、18年、25年があり、熟成年数を経るほど洗練された味わいになります。
アイラウイスキーの中でもボウモアはバランスの良い味わいから人気がありますが、ウイスキー初心者でアイラウイスキーを初めて飲む方の間ではスモーキーさが控えめであることからエントリー銘柄になることも多いです。
近年では値上げが続いており、12年物の価値も高まっている状況にあるため、価格の観点から気軽に購入できるボトルではなくなってきています。
気軽にボトルが購入できない場合も、スコッチウイスキーを取り扱うバーなどでアイラウイスキーを飲める機会があるなら、入門酒としてボウモアを選んで飲むのはおすすめとなっています。
ボウモアの種類と味わいについてはこちらの記事をチェックしてください。
ボウモアは潮風感じる島のウイスキー!種類とおいしい飲み方は?
ボウモア 12年は、スモーキーな香りとシェリー樽由来の甘い風味のバランスが良く、その完成度と女性的な優しい味わいからアイラの女王と呼ばれています。
ピート香による海の潮気があるスモーキーさが強く感じられますが、レーズンやチョコレートのようなシェリー樽由来の香味と調和しており、はちみつのような甘さも感じられます。
香りのクセから個性的な風味を想像しますが、アルコールの刺激は控えめであり、フルーティーでコクのある風味と弱いピートスモークが感じられる複雑な味わいではあるものの落ち着いた印象です。
余韻もほろ苦さが残る繊細で穏やかなフィニッシュとなっています。
他のアイラウイスキーとは方向性が少し異なる味わいではありますが、確かにアイラウイスキーの特徴であるピート香が感じられる銘柄です。
ボウモア 12年のおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ボウモア 12年のピートスモークと繊細な味わいを楽しむならストレートがおすすめです。
冷やしたり、加水することで味わえる魅力もありますが、ボウモアの魅力であるバランスの良さはストレートが一番理解できるからです。
最初はストレートで味わってから、他の飲み方に挑戦するようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ボウモア 12年はロックにすることで、ほろ苦い味わいが目立つため、好みが分かれるところではあります。
しかし、ボウモアのピート香も強く感じやすいことから、アイラウイスキーの個性を求めるなら魅力的な飲み方と言えるでしょう。
ゆっくり飲むことで氷が溶けていくと、苦みだけでなく甘みも感じられるようになるため、変化する味わいを楽しめるのも魅力です。
ロックの美味しい作り方とポイントについてはこちらの記事で紹介しています。
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ボウモア 12年のハイボールは、スモーキーで潮気のある風味と炭酸の爽快感がマッチして魅力的な飲み方になります。
甘さは控えめのハイボールになるため、すっきりした味わいが好きな方におすすめです。
スモーキーな香りがあっても飲みやすいことから、アイラウイスキーのピート香に慣れやすい銘柄でもあります。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方はこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方と注意点を解説
ボウモア 12年は、2024年4月に参考価格5,060円から6,600円に値上げしており、値上がり率は30%を超えることから深刻であることがわかります。
値上げが続いているのはボウモアだけでなく、スコッチウイスキー全体であり、世界的なウイスキーの原酒不足が原因です。
この問題は一朝一夕で解決できる問題ではなく、今後も続いていくことが予測されるため、来年以降もボウモア 12年が値上げする可能性があります。
ボウモア 12年は全体的には高評価が目立ちますが、アイラウイスキーであることから人を選ぶため、口に合わなかったという評価が見られることがあります。
権威あるウイスキー品評会では、ISC(International Spirits Challenge) 2017においてボウモア 12年が金賞を受賞していることから、客観的な評価に基づけば完成度の高い銘柄であることは間違いありません。
アイラウイスキーのエントリー銘柄であることから、他の銘柄と比較して強いクセはないものの、好みは分かれることを理解した上でバーなどで試し飲みをするところからボウモアに触れてみることをおすすめします。
ボウモア 12年は、クセがありますがハマるとヤミツキになるアイラウイスキーのエントリー銘柄であり、バランスの良い風味が魅力的です。
シングルモルトやアイラウイスキーを飲み慣れていない初心者の方は、いきなり強いクセのある銘柄から挑戦するのではなくボウモアから挑戦すると口に合いやすいことも多いです。
スコッチのシングルモルトの中でも完成度の高い銘柄であることから、まだ飲んだことがない方は挑戦してみましょう。