アルマニャックのおすすめ銘柄は? コニャックとの違い、美味しい飲み方を解説
- ウイスキー基礎知識
ウイスキーをロックで飲むとき、価格の安いウイスキーでは楽しめないため、高いウイスキーを購入しなければならないと考えている人もいるかもしれません。
予算に余裕をもってウイスキーを購入するほうがロックは楽しみやすくなることは間違いありませんが、価格が安くてもロックで飲んでも美味しいウイスキーは存在します。
価格の高いウイスキーでなければ必ずしもロックを楽しめないわけではないため、ロックで飲むことを前提にウイスキーを選ぶなら、選び方を理解しておきましょう。
この記事では、ロックで飲んでも美味しい安いウイスキーの選び方と、世界五大ウイスキーで分けておすすめ銘柄を紹介します。
この記事のポイント
ロックで飲んでも美味しいウイスキーを選ぶなら、以下の点に気をつけて選びましょう。
それぞれ詳しく解説します。
大前提として、ロックで飲んでも美味しいウイスキーを選ぶなら、できる限りアルコール感の少ない銘柄を選びましょう。
ウイスキーはアルコール度数の高いお酒ではありますが、熟成年数の短い原酒を使用した安いウイスキーは、アルコール感が強くなります。
アルコールの刺激であったり、辛みや苦みなどの特有の風味は、ロックを飲むうえで飲みにくいと感じる要素であるためできる限り抑えてある銘柄を選ぶことをおすすめします。
アルコール感の少ない銘柄を選ぶなら、熟成年数の長いウイスキーを選ぶのが確実ですが、熟成年数が長ければ安さと両立できません。
安いウイスキーで選ぶなら同じ価格の銘柄と比較し、評判などからアルコール感の少ない銘柄を探してみるといいでしょう。
ウイスキーをロックで飲むなら国産のウイスキーではなく、海外のウイスキーを選ぶことをおすすめします。
国産で安いウイスキーは、日本におけるウイスキーの飲み方の主流がハイボールであることから、ハイボールで飲むことを前提に造られていることが多いです。
そのため、ハイボールで飲むことに適していても、ロックで飲むことを想定していない場合が多いため、合わないと感じやすくなります。
海外では日本よりもロックやストレートでウイスキーを飲む文化が根付いていることから、安いウイスキーであっても割って飲むのではなく、そのまま飲めることが求められます。
製造された国の文化の違いから適した飲み方が異なることもあるため、スコッチやアメリカンなどの海外のウイスキーにも目を向けるようにしましょう。
もちろん、国産ウイスキーであってもロックで飲みやすいウイスキーは存在しますが、種類は非常に限られています。
反対に日本のウイスキーを中心にハイボールで飲めるコスパのいい銘柄はこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめの安いウイスキーは? コスパのいい飲み方も解説
ロックで飲んで美味しいことと、安いことを両立するなら、価格が高くなるウイスキー銘柄の特徴を避けて選ぶようにしましょう。
例えば、スコッチウイスキーにはシングルモルトとブレンデッドがありますが、価格が高い傾向にあるのはシングルモルトであるため、ブレンデッドから探すほうが安さを両立しやすいです。
日本で製造されたウイスキーにもロックで美味しい銘柄も存在しますが、クオリティの高い日本のウイスキーは品薄が進んでおり、値上がりが続いていることから、低価格を両立することが難しい状況です。
そのため、スコッチのブレンデッドや、アメリカンやアイリッシュなど海外の銘柄で安く購入できるウイスキーに目を向けるほうがロックの美味しさと安さを両立しやすいといえます。
しかし、どうしてもスコッチのシングルモルトや日本のウイスキーで安さとロックでの美味しさを両立した銘柄が知りたい方のために、今回の記事では該当する銘柄を1つずつ紹介します。
スコッチウイスキーの中からロックで飲んでも美味しい安いウイスキーのおすすめ銘柄を紹介します。
画像引用:https://www.ballantines.ne.jp/products/finest.html
バランタイン ファイネストは、低価格で購入できるスコッチのブレンデッドですが、飲み方を選ばない魅力があります。
ロックにするとフルーティーな香りが強調され、甘く滑らかな味わいが楽しめることから、ストレートよりも美味しいと言われることもある適した飲み方です。
1,000円台で購入できることから、安さを一番に重視して選ぶなら、バランタイン ファイネストがおすすめとなります。
画像引用:https://www.bacardijapan.jp/products/items/dewars-white-label/
デュワーズ ホワイトラベルは、ハイボールに適した低価格のウイスキーとして知られますが、実は飲み方を選ばずロックでも楽しめる安いウイスキーです。
低価格でありながらロックなどの飲み方でも複層的なフレーバーが感じられ、フルーティーな甘みが強くなるため、ストレートよりも飲みやすい印象になります。
ロックだけでなく、ハイボールでも飲みやすいことから、気分に合わせて飲み方を変えられるおすすめの低価格スコッチブレンデッドです。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010093259006/
ティーチャーズ ハイランドクリームは、スコッチ特有のスモーキーさが特徴のスコッチブレンデッドであり低価格で購入しやすいボトルです。
ロックにするとよりスモーキーな香りが引き立つため、強いスモーク香とコクのあるなめらかな味わいを楽しむことができます。
ピート香のあるウイスキーの中では飲みやすい味わいであり、様々な飲み方で飲めるボトルです。
画像引用:https://www.askul.co.jp/p/AU48125/
ベル オリジナルは、イギリスにおいて非常に売れている銘柄であり、購入の敷居も低いスコッチウイスキーです。
甘くスパイシーな味わいが特徴的であり、スモーキーさがありますが、ピート香ではなく石炭など炭のような香味が感じられます。
アルコールの刺激がそこまで強くないことから、低価格でありながらロックで飲みやすいブレンデッドといえるでしょう。
画像引用:https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=6056
ホワイトホースは、スコッチのブレンデッドの中でもトップクラスに低価格で購入できるボトルです。
ロックでは、ハチミツを思わせる甘みのある味わいが感じやすく、全体的には辛口な印象受ける飲み口になります。
アルコールの刺激が強いため合わない場合もありますが、価格を重視して選ぶならトップクラスのコスパです。
画像引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
シーバスリーガル 12年は、味わいの完成度が高いことからロックに限らず、さまざまな飲み方がおすすめできるスコッチのブレンデッドで質の高い銘柄を飲みたい方に向いています。
甘くて飲みやすいだけでなく、驚くほど滑らかでまろやかな口あたりは、ロックで美味しく飲めるウイスキーといえるでしょう。
ブレンデッドであるため、シングルモルトと比較して低価格で購入できることから、価格と質を両立させた銘柄を購入したい方におすすめです。
Dear WHISKYは、シーバスリーガルやザ・グレンリベットなどを製造するシーバス・ブラザーズ社のスコッチウイスキーブランドアンバサダーを務めるサイモン・ダーヴェニーザさんにインタビューをしました!
シーバス・リーガルの歴史や日本での高い支持などについてお話しを伺いましたので、ぜひお読みください!
画像引用:https://sanyo-brands.jp/product/
グランツ トリプルウッド 12年は、3種類の熟成樽で12年以上熟成した原酒のみを使用してブレンドしたスコッチであり、飲み方はロックが適しているボトルです。
低価格で購入しやすいボトルでありながら、価格以上に重厚な印象が感じられ、苦味、酸味、塩味などの複層的なフレーバーの中にフルーティーでなめらかな口あたりが感じられるところが魅力となっています。
ウイスキーらしい飲みごたえのある味わいと、飲みやすさ、低価格のすべてを兼ね揃えたバランスの良い銘柄です。
画像引用:https://www.clinkspirit.com/brands/monkey-shoulder
モンキーショルダーは、非常にクセが少ないことからロックで飲む際に抵抗を感じにくいため、ロックで飲むのにおすすめのスコッチブレンデッドとなっています。
ロックで飲むにあたって、フルーティーで甘みのある風味とビターさも感じられる複層的な味わいは、時間が経つにつれてゆっくりと変化することを含めて魅力的です。
ロックだけでなく、ストレートでも飲んでも美味しい銘柄となっているため、加水しない飲み方でウイスキーを美味しく味わいたい方に向いています。
画像引用:https://www.johnniewalker.com/ja-jp/our-whisky/johnnie-walker-colours/black-label/
ジョニーウォーカー ブラックラベルは、ジョニ黒の愛称で親しまれるスコッチの特徴を味わえながらも飲み方を自分で選びやすいウイスキーとなっています。
ジョニ黒の最大の特徴はスモーキーさであり、スコッチの特徴であるピート香が楽しめるうえに、一定の熟成年数を経た高品質な原酒が使用されていることからアルコール感を感じにくいです。
クセはあることから味わいが合わない場合もありますが、安いウイスキー特有のロックに適さないアルコール感はないため、一度ロックで飲むのを試してい銘柄といえるでしょう。
Dear WHISKYは、2024年4月に渋谷で行われたジョニーウォーカーの大規模プロモーションイベントを取材しています!
ジョニーウォーカーとカルチャーの関わりやイベント限定で提供されたハイボールなどについてお伝えしています!この記事を通して、ジョニーウォーカーについて更に詳しく知ってみませんか?
画像引用:https://www.glengrant.com/
グレングラント アルボラリスは、スコッチのシングルモルトでも低価格で購入できることをコンセプトにした銘柄であるため、シングルモルトでありながら低価格かつロックで美味しいウイスキーに該当します。
グレングラントの爽やかな風味は、ロックにすることで深みが出ることから、初めてシングルモルトやロックでウイスキーを飲みたい方にも向いているでしょう。
シングルモルトで安く購入できるウイスキーは少ないですが、どうしてもシングルモルトから選ぶならグレングラントは有力な候補になります。
次に、ロックで飲まれることも多いバーボンウイスキーを含む安いアメリカンウイスキーからロックで飲むと美味しい銘柄を紹介します。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/tennessee/jackdaniels/jackdaniels.html
ジャックダニエルは、低価格で購入しやすいアメリカンウイスキーであり、テネシー州で造られるバーボンの特徴を持ったテネシーウイスキーです。
地元でもロックが最もメジャーな飲み方といわれており、キャラメルやメープルシロップのような甘みとまろやかな味わいがロックで楽しめます。
ロックに限らず、さまざまな飲み方が楽しめる完成度の高いウイスキーであるため、迷うならジャックダニエルから試してみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/liquorshopohno/10399/
オールドクロウは、あの名優「松田優作」が愛したバーボンウイスキーであり、日本では人気の高いボトルとなっています。
苦味のある味わいですが、ロックではこの苦味が和らぎ飲みやすくなり、バーボンらしい甘い風味が楽しめます。
価格もアメリカンウイスキーでは低価格で購入しやすくなっているため、挑戦しやすいウイスキーです。
画像引用:https://www.wildturkey.jp/our-products/
ワイルドターキー 8年は、飲みごたえのあるバーボンのロックを求めている人におすすめの銘柄となっています。
ロックでは濃厚なバニラの香りが強くなりやすく、ワイルドターキー特有のパンチのある味わいが楽しみやすいです。
ロックはウイスキーの香りと風味を強く楽しめる飲み方であることから、飲みごたえを重視する方に向いているといえるでしょう。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000071/0000003190.html
ジムビームは、バーボンウイスキーの中でもトップクラスの販売量を誇るボトルであり、低価格かつ様々な場所で購入できます。
セメダインのような薬品香を感じやすいですが、バーボンらしい甘みのある味わいがロックでは楽しめます。
ロックで飲まれることが多いアメリカンウイスキーの中で低価格を重視して選ぶなら、こちらのボトルが好みであるか試してみましょう。
画像引用:https://www.passportmarche.com/shopdetail/000000000016/
iw ハーパーゴールドメダルは、国際博覧会の5つの金メダルをラベルデザインにした洗練された味わいの低価格バーボンウイスキーです。
ロックにすると、より爽やかでアルコールの刺激も弱まり、飲みやすい印象になり、まろやかな味わいが魅力となっています。
価格と味わいのバランスが良く、ロックにおいてコストパフォーマンスの高いアメリカンウイスキーです。
国内で購入できる国産ウイスキーからロックで飲んでも美味しい安いウイスキーを紹介します。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/blacknikka/48613.html
ブラックニッカ ディープブレンドは、日本のウイスキーが安い銘柄ではハイボールを前提にした銘柄が多く、クオリティの高いウイスキーは値上がりが進む一方で、低価格で購入しやすい国産ブレンデッドウイスキーです。
飲み進めるごとにアルコール感が消えていき、コクのある甘みが楽しめることからロックに向いています。
現在の日本のウイスキーは魅力が知れ渡ると品薄になり、高騰・終売しやすい状態であるため、今後も低価格で購入できるとは限りませんが、探そうとすれば日本のウイスキーからロックに適した銘柄を探すことも可能です。
Dear WHISKYは、ニッカウヰスキー初の蒸溜所である余市蒸溜所と、宮城峡蒸溜所に実際に行ってきました!
ブラックニッカの原酒がどのように製造されているのか、下記の記事からぜひご覧ください!
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777188112/
サントリーオールドは、山崎のシェリー樽原酒をブレンドした国産のブレンデッドウイスキーであり、昔は高級ウイスキーでしたが現在では低価格で購入できるボトルとなりました。
甘みが強い味わいであることから、ロックにするとバランスが良くなり、完成されたシェリー樽由来の甘味が感じられます。
コスパの高さが非常に魅力的であり、ボトルの高級感を含めて安いウイスキーをロックで飲んでいる感覚にはなりません。
最後に、アイリッシュウイスキー・カナディアンウイスキーでロックで飲んでも美味しい安いウイスキーを紹介します。
画像引用:https://whisk-e.co.jp/products/buskerirish/
バスカーは、アイリッシュウイスキーの中でもSNSを中心に話題になっている銘柄であり、その安さからも注目が高まっています。
ハイボールやカクテルの材料に使用されることも多いですが、実はロックでも飲みやすく美味しいウイスキーです。
ハイボールでウイスキー初心者が飲みやすいだけでなく、飲み方を選ばない特徴を持っているため、流行の銘柄が気になる方は購入してみましょう。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/irish/bushmills/47804.html
ブッシュミルズ ブラックブッシュは、シェリー樽とバーボン樽のモルト原酒を使用した樽由来の濃厚な風味が味わえるアイリッシュウイスキーです。
ストレートでは苦みなどの風味が苦手になりやすいですが、ロックにすると苦みなどの風味が薄まり、甘い香りや風味が引き立つことから相性が良いとされています。
ブラックブッシュは、ロックで飲むことが推奨されやすい低価格で購入できるウイスキーといえるでしょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/080686817086/
カナディアンクラブ 12年は、スタンダードなカナディアンクラブの上位ボトルであり、ロックで美味しく飲みやすいカナディアンウイスキーです。
香ばしさのある甘い味わいと、ドライな後味が強調されるため、飲みやすいだけでなく飲みごたえのある味わいになります。
カナディアンウイスキーは種類が少なく、安く購入できるウイスキーは限られ、さらにロックで味わうのであれば、こちらのボトルがおすすめとなっています。
カナディアンクラブ(C.C.)の種類と味わい、おすすめの飲み方
ロックで飲んでも美味しい安いウイスキーは、海外のウイスキーを中心に存在することから、探し方を考えることで適したウイスキーが見つけやすくなります。
また、ロックは作り方が非常に重要であるため、正しい作り方で造らなければ適したウイスキーでも魅力が半減してしまうこともあります。
そのため、ロックを作り慣れていない場合はバーでウイスキーのロックを注文するか、正しい作り方を理解して造るだけでもロックの魅力を知ることができるようになるでしょう。
バーでウイスキーを注文する方法、ウイスキーのロックの作り方はこちらの記事で紹介しています。