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- ウイスキー基礎知識
いちごをウイスキーに漬け込むことで作るいちごウイスキーはSNSで話題となった人気のあるウイスキーのアレンジ方法となっています。
発祥はSNSですが、現在では日本の大手ウイスキーメーカーのニッカウヰスキーも公認しており、専用の紹介ページを公開しているほどです。
しかし、いちごをウイスキーにただ漬け込むだけでなく、漬け込むときの下ごしらえや、漬け込む期間、選ぶ銘柄も重要になってきます。
この記事ではいちごウイスキーのレシピと作り方について解説し、いちごウイスキーに合う銘柄も紹介していきます。
この記事のポイント
いちごウイスキーはSNSで話題になったウイスキーのアレンジ方法であり、ウイスキーに果実を漬け込む漬け込みウイスキーのブームの始まりになったのはいちごが最初です。
話題になったのはSNS上でしたが、現在ではニッカウヰスキーでも公認されており、自社のブラックニッカといちごを含めたフルーツの漬け込みウイスキーのレシピを公開しています。
話題性も高く大手ウイスキーメーカーも認めたいちごウイスキーは、レシピと作り方を理解して、漬け込みウイスキーに合った銘柄を選べば簡単に美味しい漬け込みウイスキーを作れます。
実践しやすさも含めて一度は試したくなるレシピとなっているので、いちごウイスキー作りに挑戦してみましょう。
ただし、いちごウイスキーに限らず果物を漬け込んで作る漬け込みウイスキーは、酒税法の観点から必ず個人(同居している家族を含む)で消費するようにしてください。
漬け込みウイスキーについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
それでは、いちごウイスキーのレシピと作り方を紹介していきます。
材料
作り方
作り方について詳しく解説していきます。
まず、いちごの下ごしらえとして水洗いをして、ヘタと水気を取った上で半分にカットします。
このとき使用するいちごは生いちごを使用してもよいですが、冷凍いちごを使用するのもおすすめです。
いちごウイスキーの下ごしらえでは水気を取ることが重要なので、冷凍することで水分が抜けるため、いちごがウイスキーに漬かりやすくなり、いちごの風味がウイスキーに早く浸透します。
冷凍いちごは、漬ける期間を短くして、早く美味しいいちごウイスキーを飲みたいという方に適した下ごしらえといえるでしょう。
反対に1ヶ月~2ヶ月の長い期間を想定して漬け込む場合は、きちんと処理をした生いちごでも冷凍いちごでも風味に大きな差は生まれにくくなります。
また、いちごに加えてお好みでレモンスライスもカットして漬けるのもおすすめです。
漬け込み用の容器にいちごとお好みで加えたレモンスライスを入れて、氷砂糖を加えます。
白砂糖ではなく氷砂糖を使用する理由は、氷砂糖のほうが果実のエキスがにじみ出やすくなるので、よりいちごの風味を感じられるいちごウイスキーに変化するからです。
そこにウイスキーを注いで蓋をしめれば後は待つだけです。
300mlのいちごウイスキーを想定するなら、ウイスキーの量は150ml程度、いちごは50gほどの大きい物で2個~3個、20g程度の小さいサイズで5~6個、砂糖は50g程度が目安になりますが、お好みで分量は変更して問題ありません。
保管は必ず冷暗所に保管することを心掛けましょう。冷蔵庫など温度が低すぎる場所に保管するといちごがウイスキーに浸透しにくいので注意が必要になります。
漬け込みを終える際はいちごやスライスレモンなどの果実を取り出せばいちごウイスキーが完成しますが、具体的に漬け込む期間の目安について考えていきます。
最低でも5日ほどの漬け込み期間が必要であり、短い期間であれば冷凍いちごを利用したいところです。
漬け込む期間を短くする場合は、アイラウイスキーのようなスモーク香の強いクセのある銘柄を選ぶと元のウイスキーの風味が強すぎるため、いちごウイスキーの魅力が味わえず、失敗する可能性が高くなります。
一方で、いちごウイスキーは長期的に漬け込めるので、1ヶ月以上漬け込めばどの銘柄に漬け込んでも失敗する可能性は低いです。
基本的には、いちごと似た味わいを持つスペイサイド系の甘いウイスキーがおすすめですが、長い期間漬け込む前提であれば、クセの強いウイスキーであってもまろやかな味わいになることが期待できます。
取り出したいちごはジャムにすれば無駄もないので、パンやアイスにいちごのジャムをかけていちごウイスキーと一緒に飲むのもおすすめですよ。
漬け込みの下ごしらえや、漬け込みの期間に関わらずどのような条件でも美味しくなりやすい銘柄を選ぶのがおすすめです。
もちろん、今回紹介する銘柄以外でもいちごに合うものもあり、クセが強く合わないとされるアイラウイスキーも長期的に漬け込むのであれば美味しくなる銘柄もありますが、初めて作るなら安定していちごウイスキーを楽しめる銘柄を選びたいところです。
いちごウイスキーに合う銘柄を3つピックアップして紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
グレンドロナックは、シェリー樽のみで熟成された果実の甘みが際立つウイスキーであり、いちごに漬け込むなら非常におすすめのウイスキーです。
5日ほどの漬込期間から十分にいちごウイスキーの美味しさが堪能可能であり、長期的な漬け込みでもより上質な味わいに変化するため、作り方の違いで満足できなくなる問題がない隙のない銘柄になります。
シェリー樽由来の果実の甘みとナッツの香りにいちごの風味が合わさり、いちごウイスキーのなかでも完成度の高い組み合わせです。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkamaltwhisky/miyagikyo/
宮城峡はいちごウイスキーを公認したニッカウヰスキーが販売するシングルモルトであり、同社が発表しているレシピではブラックニッカを推奨していますが、より価格が高くいちごウイスキーに合いやすい宮城峡のほうが完成度の高い味わいが期待できます。
シングルモルトですがグレーンウイスキーのようにクセが少なくスムースな飲み口が特徴です。
華やかな香りとふくよかな甘さは、いちごの風味と非常に合うので、ブラックニッカよりもワンランク上のいちごウイスキーが飲みたいという方におすすめの銘柄になります。
フロム・ザ・バレルはニッカウヰスキーの販売するブレンデッドウイスキーであり、51度という高いアルコール度数を持つのが特徴です。
いちごウイスキーは平均的な40度の度数を持つウイスキーで作ると口あたりがリキュールに近くなるので、ウイスキーを飲みなれていない初心者にはおすすめですが、ウイスキーを飲みなれている人からすれば物足りなさを感じるかもしれません。
高い度数を持ったウイスキーでいちごウイスキーを作るとコクのある味わいになるので、上記で紹介した銘柄で物足りなさを感じたのであれば、フロム・ザ・バレルでいちごウイスキーを作ると解消が期待できます。
いちごウイスキーは、ストレート、ロック、水割り、ハイボールといったウイスキーの代表的な飲み方で飲むことができます。
どの飲み方がおすすめであるかは、漬け込んだ期間や、選んだ銘柄によっても異なりますが、共通しておすすめとなる飲み方がハイボールです。
いちごウイスキーの甘い味わいにハイボールの爽快感が加わることで、ウイスキーが苦手な人やウイスキーを初めて飲む人でも美味しく飲みやすく万人受けしやすいことがおすすめである理由となっています。
ストレートやロックは、飲む人や出来上がったウイスキーによっては飲みにくいと感じることも多いので、最初はハイボールにして飲むとよいでしょう。
いちごウイスキーの作り方やおすすめの銘柄について解説しましたが、ウイスキーといちごと氷砂糖があれば実践可能でウイスキーが苦手な人でも飲みやすい飲み方であることから話題になった理由も分かることでしょう。
作る際は、個人(同居している家族を含む)での消費を心掛け、酒税法に違反する譲渡・販売を行なわないようにしてください。
いちごウイスキーを作ってウイスキーの新たな楽しみ方を開拓していきましょう。