【イベントレポート】ザ・マッカラン 200周年記念エキシビション オープニングパーティー
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「Dear WHISKYがFife Whisky Festivalに出展!日本のウイスキーを世界へ!」シリーズでは過去2回に渡り、Dear WHISKYがファイフ・ウイスキー・フェスティバルでご紹介する蒸溜所の魅力をお伝えしてきましたが、今回は最終回の第3弾です!
今回は、江井ヶ嶋蒸留所・丹波蒸溜所・安積蒸溜所の魅力とボトルのおすすめポイントなどをお伝えしていきます!お楽しみください!
江井ヶ嶋蒸留所は、1919年にウイスキー製造の免許を取得し、1961年からウイスキーの蒸留を開始しました。100年以上の歴史を持つこの蒸留所は、長い間に渡り独自の製造技術と伝統を培ってきました。長年「ホワイトオーク」ブランドの地ウイスキーで親しまれてきた江井ヶ嶋蒸留所ですが、2007年にシングルモルト「あかし」をリリースし、それ以降あかしシリーズは根強い人気を誇っています。さらに、2023年には「シングルモルト 江井ヶ嶋 SEXTET」が東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)で金賞を受賞しました。
瀬戸内海に面する特異な地理的環境を持つ江井ヶ嶋蒸留所は、温暖で乾燥した瀬戸内海特有の気候を活かしてウイスキーを熟成させます。雪が降るのは10年に1度ほどしかなく、暖かい気候となっています。また年中乾燥しているため、降水量が少ないという点も特徴です。この雨が少ない気候というのがウイスキーの熟成を早め、潮の香りやソルティーさに繋がります。
アメリカンオークのシェリー樽とバーボン樽で貯蔵したモルトウイスキーがヴァッティングされています。それぞれの樽の個性が奏でる複雑で豊かな香味を楽しむことができます。
オーク樽で3年以上貯蔵したモルトウイスキーを使用したブレンデッドウイスキーです。モルトの華やかさとグレーンウイスキーの複雑で深い味わいを感じることができます。
オーク樽で3年以上貯蔵したモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、シェリー樽で半年以上後熟されています。オロロソシェリー樽後熟ならではの果実感、芳醇で複雑な香味を感じられます。
黄桜株式会社の丹波蒸溜所は、歴史ある城下町と豊かな自然に囲まれた兵庫県篠山市に位置する蒸溜所です。1925年に清酒メーカーとして創業を開始した黄桜株式会社が2018年からウイスキー造りを始めました。清酒造りのノウハウを生かして、華やかで芯のある、万人が美味しいと感じるウイスキー造りを目指しています。
蒸溜所名 | 丹波蒸溜所 |
生産開始 | 2018年 |
本所所在地 |
兵庫県丹波篠山市今田町本荘1−19
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電話番号 |
0120-11-6348
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蒸溜所HP | 蒸溜所HPはこちら |
丹波蒸溜所は標高300メートルの山々に囲まれ、寒暖差が大きい環境に位置しています。この自然環境はお酒の貯蔵に適しており、ウイスキー造りに独特の影響を与えています。また、ウイスキー造りに使用されている水はカルシウムが多くミネラルが適度に豊富で、極めて活発な発酵を可能にしています。
黄桜株式会社が経営するこの蒸溜所は、もともと日本酒の製造で知られていましたが、2018年からウイスキー造りを開始しました。清酒造りの技術と経験を活かしつつ、新たな挑戦として「華やかで芯のある味わい」のウイスキー造りを行っています。
バーボン樽原酒を中心に、シェリー樽、ミズナラ樽で後熟した原酒をブレンドしました。バーボン樽らしいフルーティさと、ミズナラ由来のオリエンタルなアロマが特長です。東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2023で金賞を受賞するなど、品評会でも高い評価を得ています。
華やかなスコッチウイスキーと軽快な丹波蒸溜所のウイスキーをヴァッティングし、清酒の貯蔵に用いた杉樽で後熟しました。杉由来の爽やかで清々しいアロマを楽しむことができます。
ボタニカルには、社名にもなっている黄桜(ウコンザクラ)や京都の老舗「北川半兵衞商店」の宇治抹茶をはじめ、柚子、山椒など日本ならではの素材が使用されており、華やかな香りに仕上がっています。東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2022年で銅賞を受賞しました。
吟醸の酒粕のみを使った焼酎である吟醸酒粕焼酎を16年熟成しました。ほのかな酒粕の香りと、棘がないまろやかな味わいが特徴です。
安積蒸溜所は福島県の安積平野に位置し、原点は300年以上の歴史を持つ山桜酒造(現:笹の川酒造)に遡ります。2016年からウイスキー製造を開始し、伝統的な酒造技術を活かした「YAMAZAKURA」ブランドを展開しています。小規模で伝統的な製法を用い、親しみやすい味わいのウイスキー造りを行なっています。また、安積蒸溜所は地域の特性を活かした製品開発にも力を入れています。
蒸溜所名 | 安積蒸溜所 |
生産開始 | 2016年 |
本社所在地 | 福島県郡山市笹川1 丁目178 |
電話番号 | 024-945-0261 |
蒸溜所HP | 蒸溜所公式HPはこちら |
安積平野は、夏と冬の寒暖差が大きいという特徴がダイナミックな熟成を可能にしています。また、磐梯颪(ばんだいおろし)と呼ばれる季節風が吹いていることもあり、この風によって育まれたウイスキーの味わいが魅力です。
安積蒸溜所は蒸留器のサイズが国内最小クラスです。蒸留器が2,000リットルで再溜器が1,000リットルしかなく、1日に造るウイスキーの量は200リットル。その分1つ1つの工程に手間暇をかけることが丁寧なウイスキー造りにつながっています。伝統的な造りを忠実に行っているところが、安積蒸溜所の魅力の一つです。
バーボン樽のノンピート安積原酒を中心にブレンドした複雑で味わいのあるノンチルフィルタード、ノンカラーのシングルモルトです。アクセント的にほのかに香るピート香と優しく芳醇で安積独特の軽快な柑橘系の酸味、爽やかな香り立ちが特徴で、樽由来の甘さとモルトの旨味、ほどよいバニラ香もお楽しみいただけます。
安積蒸溜所のピーテッドとノンピーテッド原酒をグレーンウイスキーとブレンドしていて、カラメルやバニラのような甘い香りとしっかりとピートが感じられる柑橘系の余韻を味わうことができます。
4種のモルトとグレーンウイスキーがブレンドされていて、軽やかにも関わらず飲み応えのあるウイスキーです。エルダーフラワーやカラメルの香りが口に広がり、柑橘系、洋梨のようなフルーティな後味が楽しめます。
全3回にわたり「Dear WHISKYが日本のウイスキーを世界へ!」と題して、Dear WHISKYがスコットランドで紹介する蒸溜所とボトルの魅力をお伝えしました!
世界中からウイスキー愛好家が集まるファイフ・ウイスキーフェスティバルに、今年はDear WHISKYが出展し、日本のクラフト蒸溜所の知られざる魅力をご紹介します。当日の様子はイベント終了後に記事にて詳しくお届けします。お楽しみに!