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【イベントレポート】アイルランドダブリンのアイリッシュウイスキーミュージアムに行ってきました!

2023.10.31 / 最終更新日:2024.02.08

アイルランドのダブリンの中心にある「アイリッシュウイスキーミュージアム」で毎日開催されている「アイリッシュ・ウイスキーのストーリーを知るツアー」に参加してきました!

ツアーには、スコットランド・フィンランド・アメリカなど、世界各地からの観光客の方々が参加されていました。ガイドさんは参加者全員を巻き込みながら、ウイスキーについて情熱を持って語ってくれ、最後まで楽しい1時間のツアーとなりました。

ツアーは複数ありますが、今回Dear WHISKYではその中の「Classic tour」に参加してきましたので、その様子をお送りします!

併せてお読みください!

アイリッシュウイスキーミュージアム ツアーとは

アイリッシュウイスキーミュージアムツアーについて

アイルランドにとって重要な位置を占めるアイリッシュウイスキー。
ミュージアムの中には、アイルランドの歴史の流れを表現している4つの部屋が用意されていたり、アイルランドで有名なウイスキーをテイスティングしたりと、様々な経験を通してウイスキーについて知る1時間のツアーでした。毎日開催されており、ネットで事前にチケットを予約することができるため、旅行で来られた時も安心して参加できます。

アイリッシュウイスキーミュージアムツアー概要

日時  毎日開催 10:30~17:30
会場 Irish Whiskey Museum
公式HP Irish Whiskey Museum 公式HP
様々な言語で来館者をお出迎え!

様々な言語で来館者をお出迎え!

アイリッシュウイスキーミュージアム クラシックツアーレポート

ウイスキーは「生命の水」

はじめの部屋では、アイルランドでのウイスキーの歴史についてお話しいただきました。

特に印象的だったのは、「ウイスキー」の語源のお話しでした。ウイスキーは、アイルランド語で「UISCE BEATHA」が語源とされています。「UISCE」は「水」を、「Baha」は「生命」を意味するため、ウイスキーは「命の水」と呼ばれていたそうです!

1100年前ほどからアイルランドでは薬などとしてウイスキーが親しまれていたそう。また、領土を侵略されそうになった際、敵を威嚇する勇気を出すためにウイスキーを飲んでいたとも言われています。

アイルランド語の「命の水」を表す「UISCE BEATHA」

アイルランド語の「命の水」を表す「UISCE BEATHA」

アイリッシュウイスキーとスコッチウイスキー

ツアーでは、アイリッシュウイスキーとスコッチウイスキーの違いについてのご紹介がありました。この2つは造り方が異なるため香りや味わいに違いが生まれます。

スコッチウイスキーの特徴

スコッチウイスキーの特徴としては、スモーキーな香りと味わいです!スコットランドの特徴としては大麦を空気で乾燥させてそれを火で燻すことです。そのため、スコッチウイスキーはスモーキーな香りと味わいがします。

アイリッシュウイスキーの特徴

アイリッシュウイスキーの特徴としては、甘い香りと味わいです!アイリッシュウイスキーの造りの特徴としては、大麦を水に浸し緑の根を広げて発芽させること(麦芽)です。この麦芽をアイルランドの地で乾燥させるため甘い香りと味わいがするそうです!

アイリッシュウイスキーとスコッチウイスキーの違いを語る

アイリッシュウイスキーとスコッチウイスキーの違いを語る

19世紀初頭、ダブリンはウイスキーの中心地だった

19世紀初頭、ダブリンのウイスキー蒸溜所が世界的に有名になっていきました。アイルランド全土で、人口の3分の1の人々が何らかの形でアルコール生産の仕事に従事していたそうです。
当時のダブリンには、400ヵ所の蒸溜所がありましたが、1960年代にはたった5ヶ所の蒸溜所になったそうです。またその内の2カ所の蒸溜所は女性が経営していたそうです。

現在のアイルランドには43ヵ所の蒸溜所があり、その数は年々常に増え続けているそうです。

 

第一次世界大戦とアイルランド独立運動とウイスキー

1914年、イギリスのアイルランド封鎖とともに第一次世界大戦が勃発し、アイルランド人は国外にアイリッシュウイスキーを持ち出すことができなくなりました。

さらに、1916年にイギリスからの独立を目指したアイルランド独立運動の「イースター蜂起」の際に、反乱軍はいくつかの重要な建物を占拠しました。その重要な建物の中にウイスキー蒸溜所もあったそうです。

その後、1922年にアイルランドは独立を果たしたが、内戦が始まり、また多くの蒸溜所が破壊されてしまいました。

かつてアメリカは最大の国際市場だった

1920年代までは、ウイスキーの最大の国際市場はアメリカでした。その頃アメリカでは禁酒法が施行されていました。そして、マフィアによって売られた偽のアルコール飲料を、アイリッシュウイスキーと呼んだため当時の評判は非常に悪かったそうです。

また、ジョン・F・ケネディがアメリカに持ち込んだのは、アイリッシュウイスキーではなく、スコッチウイスキーだったため、アメリカでは多くの人がウイスキーのことを「スコッチ」と呼ぶようになりました。

アイリッシュウイスキーの歴史を語るEllen jonesさん

アイリッシュウイスキーの歴史を語るEllen jonesさん

アイルランドで最も有名なウイスキーのテイスティング体験

そして最後のお楽しみである、各種ウイスキーのテイスティングタイムです!
Irish whisky museumならではの特徴として、テイスティングはアイルランドの有名なウイスキー3種類の飲み比べができます。

Irish whisky museumが刻まれる美しいデザインのグラス

Irish whisky museumが刻まれる美しいデザインのグラス

BUSKER

トリプルカスク トリプルスムースは、高品質なシングルグレーンと非常に高濃度なシングルモルトおよびシングルポットスティルから造られた、類まれなブレンドです。まず、トロピカルフルーツとバニラの香りが嗅覚を刺激します。次にモルトの香り、甘さ、ダークチョコレートの香りが現れるとともに、より一層かすかなトフィーファッジとシナモンの香りによる強度が加わります。フィニッシュは芳醇で、バランスの取れた甘い仕上がり。

POWERS

複雑なスパイスと蜂蜜の風味を持つ。一滴一滴が3回蒸溜されたあと、厳選されたアメリカンオーク樽で熟成させ、蒸溜酒主導のスタイルを輝かせています。パワーズゴールドラベルは最高級のグレーンウイスキーとブレンドされ、アメリカンオーク樽で熟成されます。

The Irishman – The Harvest

以前はファウンダーズ・リザーブとして知られていたこのウイスキーは、伝統的なアイリッシュ・ウイスキーを実にユニークにアレンジしたものです。シングルモルトとシングルポットスチルの三重に蒸溜されています。シングルポットスチルのスパイスとシングルモルトの滑らかさのユニークなマリアージュから生まれる、フルボディの風味が特徴的なウイスキーです。

プレミアムツアーの場合はさらなる特典も!

プレミアムツアーに参加すると有名な「ナッポーグ・キャッスル」もティスティングすることができます。こちらもウイスキー好きの方にはたまらないコースですね!

左から「BUSKER」、

左から「BUSKER」、「POWERS」、「The Irishman – The Harvest」、「KNAPPOGUE CASTLE」

ツアーガイドのEllen jonesさんへのインタビュー

Dear WHISKY:
このツアーを通してお客様にどんなことを伝えたいですか?

Ellen jonesさん:
ここは蒸溜所ではなく、アイリッシュウイスキーについての博物館です。
もしここが蒸溜所であれば、「私たちの造るウイスキーが一番美味しい!」とお伝えしないといけませんが、ここは『アイリッシュウイスキー博物館』ですので、たくさんの種類のアイリッシュウイスキーについて知ることができます。

Dear WHISKY:
毎日ツアーには何人参加していますか?

Ellen jonesさん:
大体400名ほどが参加しています。

Dear WHISKY:
アイルランドにとってウイスキーはどんな存在ですか?

Ellen jonesさん:
ウイスキーはアイルランドにとって、とても文化的な存在です。なぜなら、昔から多くの人がウイスキーに関わる仕事をしてきたからです。そのため、ウイスキーはアイルランドの経済面や文化面をかなり支えてきてくれた存在だと感じています。

IRISH WHISKY MUSEUMが刻印された樽

Irish whisky museumと刻印された樽

さいごに

以上、Irish Whisky Museumが開催する「アイリッシュ・ウイスキーのストーリーを知る」クラシックツアーでした!
こちらのツアーは毎日行われており、1日で400人以上も参加するほどの大人気ツアーです。ツアーガイドのEllenさんは、ウイスキーに関するクイズを出したり、冗談を交えながら楽しい空間を作ってくださいました!

他にも、アイリッシュウイスキーをブレンディングできる体験や、アイリッシュコーヒーの作り方が学べるツアーもありますので、ぜひアイルランド・ダブリンへ旅行の際は、アイルランドをウイスキーから知ることができるIrish Whiskey Museumへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

併せてお読みください!

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